概要
この会社はアーケード、ファミコン、プレイステーション、セガサターンなど多くのゲームを手掛けた老舗ゲームメーカーであるが、会社法人は消滅している。
歴史
- 1974年10月3日、「株式会社ジャパンレジャー」として創業、当初はアーケードゲームの卸売りが業務内容であったが、のちに自社開発及び発売も手掛けるようになる
- 1983年にジャレコに改称。同年のファミリーコンピュータ発売直後の初期サードパーティー6社のひとつであった
- 1988年、株式を日本証券業協会の店頭株式にて公開( 後のJASDAQ )
- 2000年に香港のIT系事業投資会社、パシフィック・センチュリー・サイバーワークス( 後のPCCW社 )に買収され「PCCW Japan」( Pacific Century Cyberworks Limited japan )に社名変更
- 2004年に社名をジャレコに再変更
- 2005年、イギリスの事業投資会社Sandringham Fund SPC Limitedに売却あるいは譲渡され、このころより多角化を目指すようになる
- 2006年に不採算であったゲーム事業部を分割、本社を株式会社ジャレコ・ホールディングとし、分割した会社をジャレコ( 二代目 )とする
- 2007年、韓国の事業投資会社STIC Pioneer Fund II等に会社は売却あるいは譲渡される
- 2008年、EMCOM株式会社を買収
- 2009年にオンラインゲームの運営等の事業を行い、資本関係もあったゲームヤロウにジャレコ( 二代目 )を実質債務ごと譲渡、ジャレコとの資本関係はなくなり、株式会社EMCOMホールディングスに社名変更
- その後会社の買収と売却を繰り返し事業内容が不明瞭な状態となり、株主等もいつの間にか変更されている
- 2013年にはこの状況を踏まえJASDAQへの上場が廃止。同時にこの会社は音信不通となる
二代目法人
- 2009年、株式会社ゲームヤロウがジャレコ( 二代目 )を買収
- 2012年、ゲームの開発販売及びライセンス事業を行う株式会社ハムスターにバーチャルコンソールおよびゲームアーカイブス向けライセンスを提供
- 2013年、音信不通となり実質的な事業停止状態となるが、株式会社シティコネクションが全ゲームタイトルの版権を取得
- 2014年5月に親会社ゲームヤロウ破産のため組織上も消滅。
現状
本来の法人はゲームと無関係な会社になった挙句、上場廃止ののち事実上の事業停止状態となっており、ゲーム部門を分割された子会社は親会社の破産のため終了したとされるが、版権は他者が取得したため許諾を受ければ過去発売されたゲームのリメイク等は可能となっている。
主な作品
- 64番街(開発はシー・ピー・ブレイン)
- アーガス(開発はNMK)
- アイドル雀士スーチーパイ
- E.D.F.
- エクセライザー
- エクセリオン
- 黄金の絆
- キメラビースト(開発はシー・ピー・ブレイン)
- 銀河任侠伝
- ゲーム天国
- サイキック5(開発はNMK)
- サイバトラー
- シティコネクション
- 武田信玄
- 忍者くん(移植:UPL製品)
- 忍者じゃじゃ丸くん
- バイオ戦士DAN
- ファンタズム(開発はシー・ピー・ブレイン)
- フォーメーションZ
- ぶたさん(開発はNMK)
- ミシシッピー殺人事件
- 燃えろ!!プロ野球
- モモコ120%
- ラッシングビート
その他追記
- ファミリーコンピュータにおける他の初期サードパーティーはナムコ、コナミ、ハドソン、タイトー、アイレムの5社。ジャレコを含めたこれら6社は「FC用ソフトの年間発売本数制限無し」という優遇措置が認められていた(後にこの措置は撤廃された)。又、FC用ソフトの自社生産も認められていた7社のうちの1社でもある。
- アーケードゲーム部門はおそらく1999年まで行っていたと思われる
- 子会社分割前後のジャレコはゲーム部門の収入は全体の10%ほどで、それ以外の業務で収入を得ていた
- ジャレコ( 二代目 )の買収に当たっては「全株式を1円で譲渡される代わり債務を引き受ける」という形で行われている