概要
「フォーメーションZ」はジャレコが1984年に販売した業務用横スクロールシューティングゲーム。
8方向レバーにショットボタンとジャンプボタンを用い、可変戦闘メカ「イクスペル」を操作。
ショットボタンは通常はパルスレーザーを放ち、溜め打ちでビッグバンという強めの攻撃が出る。ビッグバンでしか倒せない敵もある。
ジャンプボタンは押し続けるとロボットから戦闘機へ変形。飛行中はエネルギーを消費する。消費したエネルギーは地上のエネルギーコアを取得すると回復(最大値100)。途中で強制的に海上での戦闘に入るが、エネルギーを50消費させられるため、その直前までに貯めておく必要がある。
浮遊している「S.T.Y.」という要塞(?)を破壊すると(ビッグバンでしか倒せない)、時間内にブースターとドッキングするステージに突入。ドッキングすると宇宙ステージに移行する。
一部でクソゲー呼ばわりされているが、以降のゲームで常態化する溜め打ちの導入は画期的である。
ただし、ゲーム性やグラフィックに関して言えば、前年にナムコが販売したゼビウス、同年にカプコンが販売したバルガス、テクモが販売したスターフォースと比べれば弱いと言わざるを得ない。
背景はまだ珍しい多重スクロールを導入しているが、この2年前にアイレムがムーンパトロールで実装済みであり、また同年に日本物産がセクターゾーンでラスタースクロールを実装しているのを鑑みると、やはり弱いと言わざるを得ない。
ロボットが戦闘機に変形するという要素も、プレイヤーの意志による変形では無いにせよ、前年にセサミジャパンのバスターが取り入れている。
翌年にファミリーコンピュータやMSXなどに移植されている。バーチャルコンソールはファミコン版のみであり、アーケード版の完全移植は2003年になって初めてPC用として販売され、家庭用ゲーム機には2020年にアーケードアーカイブスとして配信されるまで無かった。