概要
「七三分け」の名前の通り、相手から見て7:3になる左分けのイメージが強いが、分け目は左右どちらでも構わない。 特に日本の男性においては、相手に清潔感と誠実な印象を与えやすく年齢を問わず出来るフォーマルな髪型として幅広い世代で定着している。
ちなみに七三分けに該当する英語は「Side-Parting(英)」「Side Part(カナダ)」であり、直訳すると「横分け」。比率自体を示す表現はあまり一般的ではない。
七三分け自体は文明開化直後の明治時代から男性の髪型の一つとして存在していた。日本に広く浸透するのは戦後の高度経済成長期を迎えてからであり、それまでは角刈りが主流だった日本で、アメリカの俳優の間で流行っているオシャレな髪型として七三分けが知られるようになった。
しかし現代では「七三分け=おじさんの髪型」という印象が強く、典型的な七三分けを好んでする若者はあまり多くない。
近年では割合を概ね8:2とした通称「八二分け」や、ツーブロックやパーマを用い現代風にアレンジされた「ネオ七三(おしゃれ七三)」という派生型も登場。 2010年代頃から若者の間でネオ七三が流行しており、七三分けは姿を変えながらも現代に根付いている普遍的な髪型と言えよう。
漫画などの創作作品ではサラリーマンを筆頭に、教師、医師、官僚、弁護士、警察官、軍人(とくに将校)などといった所謂「お堅い職業」のインテリ系・エリート系キャラに用いられる事が多い。学生キャラの場合は生徒会や風紀委員、委員長などの優等生キャラ、あるいは年齢の割に大人びたキャラを示すトレードマーク的な使い方をされている。
また上記のインテリ系のイメージから、眼鏡とセットでキャラクターデザインに用いられる事も多い。
主な七三分けキャラクター
人名五十音順で掲載。
- アドルフ・ヒトラー(ドイツ)
- 赤場帝一(帝一の國)
- 伊集院茂夫(ヒューマンバグ大学)
- 入間銃兎(ヒプノシスマイク)※1
- ウィリアム・T・スピアーズ(黒執事)
- エルヴィン・スミス(進撃の巨人)
- 櫂直(アルキメデスの大戦)
- 木舌(獄都事変)
- 極卒(pop’n music)
- 古美門研介(リーガル・ハイ)
- サー・ナイトアイ(僕のヒーローアカデミア)
- 坂本(坂本ですが?)
- ザガン・ジョニー・ウエスタン(魔入りました!入間くん)
- 七三軍団(聖戦の系譜)※2
- 上司(テイコウペンギン)
- 徳川光(モブサイコ100)
- 永瀬財地(正直不動産)
- 七海建人(呪術廻戦)※3
- 半沢直樹(主人公)(半沢直樹)
- 日野貞夫(学校であった怖い話、アパシー)※4
- フクマ(吸血鬼すぐ死ぬ)
- マカオ(Axis Powers ヘタリア)
- マモル君(pop’n music)
- 真理谷四郎(エデンの檻)
- 水沼史郎(コクリコ坂から)
- 三角青輝(日本三國)
- 闇のギャルソン(怪談レストラン)
※1 自身の楽曲の中で七三分けを名乗っている。
※2 俗称。
※3 名前、術式が七三分けに由来。
※4 SFC版、アパシーの一部作品のみ。