概要
「黒ひげ危機一発」とは、TOMYが1975年に発売した玩具。
四字熟語としては「危機一髪」が正しいため、よく「黒ひげ危機一髪」と書かれるが、こちらは「危機一発」が正しいので注意。
ルールは単純で、海賊の「黒ひげ」が入っている樽に2人以上のプレイヤーが順番に付属の剣(一部の派生商品ではスティック)を樽に刺してゆき、黒ひげが飛び出した時点でゲームが終了する。
どの部分に剣を刺すと、黒ひげが飛び出すか分からないようになっており、更にルールやゲーム性がシンプルで、誰でも簡単に楽しめるロングセラーとなっている。
2006年にタカラと合併してタカラトミーになった際には、TOMYの代表キャラとして等身大の黒ひげ(の着ぐるみ)がリカちゃんと手をつなぐ場面が公開された。
バリエーションも複数存在し、黒ひげが有名人等に差し替えられたバージョン等が存在する。
2015年には、大きさを1/3にダウンサイジングした『黒ひげ危機一発とびこれ!!』が発売されている。
勝敗に関する歴史
当初は「樽に捕らえられた黒ひげを救出するゲーム」と設定されていた為、「黒ひげを飛び出させたプレイヤーが勝ち」と言うルールになっていた。
剣を樽へ刺しているのは、樽の中で拘束されている海賊のロープを切るためである。
ところが剣を刺した瞬間に人形が飛び出すインパクトの強い仕掛け故か、ユーザーの解釈は徐々に変わっていく中『クイズ・ドレミファドン!』で『人形を飛ばしたら負け』のルールで遊んでいたのが放送された事で遂にはメーカー側も折れてしまい、時代が進むにつれ、公式でも飛び出したほうを勝ちか負けにするか任意で決めることのできる時代を経て「黒ひげを飛び出させたプレイヤーが負け」のルールに変わっていき、これが現在の公式ルールとなっている。
コラボバージョンでは例外もあり、「呼び出す」「助け出す」「飛び出すのが目的の意匠」の場合はキャラクターを飛び出させた方が勝ちという元祖のルールに準拠したものとなっている。
公式のコラボ商品
架空のキャラクター(アニメ・マンガ等)
ディズニー(ミッキーマウス、プーさん、ジャック・スパロウなど他多数)
とびこれ!!としてリリース
実在の人物
類似品
公式のコラボ商品が多数存在する反面、ギミックを丸パクリした類似品も多数存在する。
類似品の例
アンパンマンのドキドキアンパンチ!
アンパンマンの玩具を主に取り扱うPINOCCHIO(株式会社アガツマ)より発売。
バイキン城の土台になっている岩山に各キャラクターがパンチをぶちこみ、ばいきんまんを叩き出すという内容。
バイキン城を森の中から現れただだんだんに変えた新バージョンも発売されている。
ちなみにアニメ本編の「ロールパンナとほたるひめ」の回にて、黒ひげ危機一発そのものな処刑道具が登場していたりする。
バギーの「ドハデに消し飛べ!」ゲーム
バンプレストより発売。
ONEPIECEのキャラクターである道化のバギーを題材にしており、バラバラの実の能力を反映して吹き飛んだバギー人形がバラバラになるギミックを搭載している。
また、STAMPEDE(ONEPIECEの映画)の関連グッズとして、くら寿司の景品としてトニートニー・チョッパーを使った「どきどきチョッパーゲーム」も存在する。
余談
言うまでもないことだが、1人で遊ぶと物凄く虚しいゲームなので、なるべく2人以上で遊ぶことが好ましい。
嘉門達夫(現・嘉門タツオ)のギャグソングでも「1人でやると虚しいゲームベスト3」の中で2位となっていた。
ちなみに3位は人生ゲーム、栄えある1位?は椅子取りゲームである。