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超大型巨人

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ちょうおおがたきょじん

漫画『進撃の巨人』に登場する巨人の一種。CMやポップといった広告ではこの巨人がよく用いられており、同作を代表する顔にして看板キャラクターのような存在。

概要

巨人の中でも、並外れた巨躯を持つ個体。

それまでは身長15m級が最大と思われていたが、その定説を覆す身長60m超の巨体の持ち主。

845年、突如ウォール・マリアのシガンシナ区の外門に現れ、開閉扉を蹴りによって破壊。100年の平和を守っていた人類は巨人の侵入により再び存亡の危機に瀕する。

そして、850年にウォール・ローゼのトロスト区の外門に再び突然にして現れ、同様に扉を破壊し、人類を再び巨人の脅威に晒した。現段階で外壁を破壊することのできる唯一の存在とされている。

主人公エレン・イェーガーにとって、母親の死の原因を作った因縁浅からぬ怨敵。

トロスト区襲撃の際には、固定砲整備に当たっていたエレンと直接交戦している。

他の巨人とは違い皮膚は殆ど存在せず、全身の筋肉が剥き出しになったかのような赤い外見をしており、身体は常に蒸気を発している。

通常の巨人と違い人間を捕食する行動は見せず、壁の中でも脆い扉の部分を的確に狙い蹴りを繰り出したり、壁に設置された大砲を狙って破壊するなど、巨人にはないとされていた知性を持っている節がある。また、その巨体という存在に反して、誰にも気付かぬ間に現れ、門を破壊した後は忽然と消えるなど、謎が多い。

その巨躯故に動きは鈍く、対人戦はあまり得意ではない。しかしそれに見合うだけの圧倒的な破壊力を持ち、高熱の蒸気を意図的に激しく噴出させて操る能力を持つため、弱点への攻撃は容易ではなく、立体起動装置での相性はかなり悪い。

後にエレンが巨人化したことに伴い、あの巨体にもかかわらず忽然と現れ姿を消せるのは、人間が巨人化した存在であるからではないかと推測されるようになる。

正体

変身者の正体はベルトルト・フーバー

エレンはトロスト区で交戦した際に「5年ぶりだな」と言っていたが、実際は既に3年前から同じ104期訓練兵として共に過ごしていた。エレンは訓練兵団に入って間もなく、自分の母親が超大型巨人が蹴り飛ばした扉の破片の下敷きになり、逃げられなくなって巨人に食われたとベルトルトたちに話をしていたが、そのベルトルトこそが超大型巨人本人であった。

それまで控えめで影が薄かった彼の正体が作品を象徴する看板キャラクターだったとは、なんとも皮肉なことである。

変身する際に半径数kmを一気に吹き飛ばす爆風を起こし、また変身後も他の巨人の格闘技などは体格差故に全く効かず、その巨体と質量から繰り出されるパワーは壮絶の一語に尽きる。

調査兵団側からは近付くことさえ容易ではなく、人類側も長期戦に持ち込んで体力を消耗した本体が出てくるのを待つという対応策しかないのが現状である。

その反面、身体から発する高熱の蒸気は筋肉を燃焼しているため限度があり、また60mの巨体を形成していることから体力の消耗の激しさは15m級の比ではなく、長期戦は苦手で他の巨人化能力者と違って滅多に変身しない。またその動きの鈍さ故に立体起動術には殆ど対応できないという欠点を持つ。

その欠点を補う為、捕食したものをうなじ部分にいる本体に引き寄せる事ができ、本性を露わした時に兵士を捕食し、兵士が身につけていた立体機動をそのまま本体が身につけて、逃げる時のタイムロスをカバーするという戦法を用いている。

また通常の巨人化能力者は巨人化を解除しても生み出した巨人の体を消すのに多少の時間がかかるものの、本巨人の場合は巨人の肉の部分を消費して蒸気を噴射する能力を逆手にとって一気に蒸気化することにより、60mもの巨体でありながら巨人の体を一瞬で蒸発させて消すことも可能。

それまでは巨人の中でも文句無し最大の大きさを誇った個体であったが、後に身長120m以上の更に巨大な巨人が登場したため、最大ではなくなってしまった。

とはいえ、知性とこの体躯を両立できる巨人は現状超大型巨人ぐらいであり、戦局を左右するに足る十分な戦力たりえている。

シガンシナ区決戦において、調査兵団を大爆発によって壊滅寸前まで追い込み、なんとか生き延びた第104期訓練兵すらをもエレンとアルミンを残して蹴散らす。

しかし、アルミンの捨て身の陽動によって消耗したところをエレンによって本体から引き剥がされ、最終的に全身火傷を負ったアルミンを救うべく無垢の巨人になった彼に捕食されたため現在の継承者はアルミンとなっている。

アルミン巨人体はベルトルト巨人体に比べて細身ではあるものの、全身剥き出しの筋肉組織や体格に比して異様に太く頑健な脚部、ギプスで固定されたかのような形状の大きな足は健在。

ベルトルト巨人体は苦悩するような険しい表情を浮かべていたのに対し、アルミン巨人体は悲壮な覚悟を背負ったようなどこか悲し気な表情をしているのが特徴。

マーレ編以降は敵味方入り乱れる市街地での乱戦が多くなった影響で最大の武器である巨人化時の爆発が逆にネックとなっており、アルミンが変身する機会は他の巨人化能力者と比べて非常に少ない。

マーレ編に入ってからは、壁外勢力の中でどういった位置付けの力であったのかも明らかになっている。

詳しくは九つの巨人を参照のこと。

実写映画版ではオリジナルキャラクターであるクバルが巨人化した姿とされており、それゆえ原作でいう「壁外」では無く、中央政府所属となっている。

  • 壁の中の超大型巨人(幻の巨人)

三重の壁マリア、ローゼ、シーナの中に潜む超大型巨人。本来は60m級だが、脚が地中に10m分埋まっているため50mになっている。

何らかの要因で壁に穴が開き、陽光が巨人に当たると再び動き出す恐れがある為、即座に陽光を遮断する必要がある。

始祖の力でこれら無数の巨人を操り動かす地鳴らしは世界を滅ぼすとされている。

この巨人は九つの巨人ではなく、145代目フリッツ王による始祖の力で作られた無垢の巨人

進撃中学校の校長として登場。原作序盤と似たような行動をとり、その行動はエレンの大好物チーズハンバーグ弁当を奪う等作品に違わずシュールであり、原作と同じくエレンの怨敵とされる。

この作品のベルトルトは巨人中学校の生徒であり、同一人物であるかは不明。

看板キャラクターということで、アニメのバラエティコーナーでは超大型巨人をモデルとしたキャラクター「巨人くん」が登場。バラエティ及びwebラジオではベルトルト役の橋詰知久氏とも共演してしまっている。

余談

外部出演

ぽかぽかアイルー村G

『進撃の巨人』とのコラボが行われた際、アイルー用の衣装としてこの超大型巨人のコスチュームが実装されたことがある

同作のほのぼのとした雰囲気に合わせて、ある程度可愛らしくデフォルメされてはいるものの、剥き出しになった筋肉の質感など細かいところまで精巧に再現されており、かなりグロテスク

お世辞にも同作のコンセプトである「のんびり・まったりとした」「アイルーライフ」とマッチしていない外見であり、「きめぇ!」という意見も散見された。

ファンタシースターオンライン2

コラボイベントでのショップエリアにこの巨人(のダウンサイジング版)が期間中登場していたほか、マイルームから見える景色のコラボパスでも遠くに彼がいる。大丈夫、いるだけで襲っては来ない。

進撃の巨人の巨人代表=彼という事だろうか?

インペリアルサガ

コラボイベントにて難易度別に用意されたクエストのボスとして登場。搦め手は全く使わないが、それだけに無駄な行動が一切ない相手とも言える。

白猫プロジェクト

コラボイベントにて、同イベント内におけるラスボスとして登場。

戦いの部隊が壁の上で非常に狭く、さらに広範囲に渡る攻撃も繰り出す強敵。ダメージを与えるにはフィールドに設置されている大砲を使って複数回弾をヒットさせて気絶させる必要がある。

なお、撃破された時に背後から何者かが立体起動装置を駆使してどこかへと飛び去る演出があるが、これについてイベント内では特に言及されていない。

モンスターストライク

2020年10月上旬に行われた期間限定のコラボイベントにて、クエストボスの一人としてベルトルト名義で登場する。白猫プロジェクトとは異なり、ラスボス枠に相当する超究極クエストボスの立ち位地は獣の巨人に譲っている。

クエスト難易度はそこまで高くはないが、超大型巨人の体力は高い上、強制的に味方を吹き飛ばしてしまう熱風攻撃をはじめ厄介なギミックがいくつも登場するため、一回クリアするのに時間がかかりがちになってしまう。因みにこのクエストではボス戦突入時にベルトルトの台詞と共にカットインが入り、人間体のベルトルトが巨人に変化する特殊演出が展開される。

クエストをクリアすることで入手することが出来、周回を重ねることで運極にすることも可能。ボスとして登場したときとは裏腹に使用キャラクターとしての体力は低いが、その代わりパワー型というだけあって攻撃力は高い。ストライクショット(このゲームにおける必殺技)はやはり熱風攻撃で、しかも使用後一定期間無敵状態になるという副次効果も付与される。

2023年に行われた第二弾コラボでは追憶の書庫にクエストが再登場した他、ガチャキャラクターの一体である「ミカサ&アルミン」のストライクショット演出でアルミン巨人体が登場し、移動後にミカサが敵に追撃を放った直後アルミンが巨人化して一定範囲に爆炎によるダメージを与えるという演出となっている。第一弾コラボで登場するアルミンは巨人化しない。

ネタバレ

※この先「進撃の巨人」最終盤の重大なネタバレを含む為、閲覧には注意されたし

ジャン「まぁ…やっぱりな… お前があれで死ぬとは思ってねぇからよ…」

コニー「あぁ… でも どうすりゃいいんだ」

最終盤、天と地の戦いにおいて見せた、エレン巨人体最終形態とでも言うべき姿。

終尾の巨人となって地鳴らしの巨人を率いる中、ジャンらパラディ島勢力決死の猛攻によりうなじを爆破され、分離した頭部から発現した。

ただし、直接「超大型」の能力を継承した訳ではなく、アルミンに対抗すべく「始祖」の能力の応用で超大型そっくりの胴体を生成しただけと思われる。

また、手をよく見るとかつて「ヨロイ ブラウン」の薬瓶を摂取し手に入れた硬化能力を行使しており、いわゆる「硬質化パンチ」を放つことが出来る。

連載初期から予想されていた「ラスボスは超大型巨人」「最終決戦はエレンVS超大型巨人の構図を最後の最後で再現した作者の手腕には驚嘆せざるを得ない。

アルミン「本当に…地獄が好きなんだな!? エレン!?」

    「いいよ…最後までとことん付き合ってやるよ!!」

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