「特別じゃなきゃいけないんですか? 絶対に人から認められなければダメですか? 私はそうは思ってませんよ」
「だからもうこの子は偉いんです この世界に生まれて来てくれたんだから」
プロフィール
概要
漫画『進撃の巨人』の登場人物。
主人公エレン・イェーガーの母親であり、グリシャ・イェーガーの妻。
壁外に出て死んでいった調査兵を知るが故に、エレンが外の世界を夢見て調査兵団に入ろうとしている事に反対していた。
845年、超大型巨人がシガンシナ区に突如として侵攻。外門を破壊された際に飛散した岩が家を直撃し、カルラは倒壊した家屋の下敷きとなってしまう。
やがてエレンとミカサがやって来るも、非力な二人ではカルラを助けることができず、駆け付けた駐屯兵団のハンネスにエレンとミカサを託し、生き延びるよう諭した。その直後に巨人に捕まりエレンの目前で巨人に喰われ死亡。
本人は二人の前では母らしく毅然と振る舞っていたが、二人が居なくなると途端に恐怖と孤独に襲われ、思わず「行かないで…」(=死にたくない)と本音を漏らしかける。しかし言ってしまえば二人(とハンネス)を呼び戻すことになってしまう為、必死に口を押さえて彼らに聞こえないようにしていた。
この生々しい最期はエレン(と読者or視聴者)に大きなトラウマを植え付け、母親の死がエレンの巨人への激しい憎悪を掻き立て、「巨人をこの世から一匹残らず駆逐する」と誓いを立てる契機となる。
そして彼女の死は夫・グリシャがエレンにある事を施すきっかけとなった。
またイェーガー家に引き取られて以降、エレンの身の安全を常に優先してきたミカサにとって、巨人侵攻の際エレンも巨人に食い殺されるかもしれない状況の中で、ミカサもエレンと共にカルラを助けようと試み続けた時が、作中唯一ミカサがエレンの身の安全よりも他のことを優先した出来事であった。
グリシャと出会う前は酒場のウェイトレスとして働いており、前調査兵団団長のキースとは顔馴染みで彼から想いを寄せられていた。後にグリシャと出会い、謎の疫病が蔓延した時に救われたのを機に結婚し、エレンを授かる。
なお、エレンはほぼ完全な母親似で、後に異母兄だと判明したとある人物からも「父親には余り似てない」と指摘されている。キースからも「母親とよく似ている」と言われている。
物語の上においては早期に退場してしまうキャラクターであるが、上記にあるその最期から読者・視聴者に対して強い印象を残している。