イェーガー家
いぇーがーけ
壁内
シガンシナ区に在住する、エレン・イェーガーの実家。
イェーガー姓は父グリシャ・イェーガーの姓で、母カルラは結婚後にイェーガーの姓を名乗る。
家には地下室があるが、医者であるグリシャの書籍や薬品がある事から、グリシャ以外が出入りする事はなかったが、調査兵団を志すエレンに、グリシャは地下室を見せると約束するも、その日に超大型巨人の襲撃により家は破壊され、カルラは巨人に食われて死亡。グリシャもその日を境に行方不明となる。
しかし、五年後巨人化能力者と発覚したエレンの記憶から、生家の地下室に巨人と人類の秘密が隠されている事が判明し、以降エレンを配属した調査兵団は、彼の巨人化能力と、エレンがグリシャから託された地下室の鍵を使って、ウォール・マリア奪還及びイェーガー家の地下室を目指す。
壁外
壁外の大国・マーレのレベリオ区収容所にある、エレンの父・グリシャの実家。
当時グリシャは、マーレ人からエルディア人である事から迫害を受けて育つが、妹の死をきっかけにマーレを憎み、研修医だった父の後を継いだ時、そこで、幼くして亡くなった妹・フェイ・イェーガーの死の真相を聞かされたグリシャは、その情報を提供してくれたエルディア復権派の一員となる。
その後、復権派を支援する「フクロウ」の伝手で、壁外に残った王家最後の一人であるダイナ・フリッツと出会い、恋愛の末に結婚。その後彼女との間に息子を授かる。
それから数年後、マーレが「始祖の巨人」を奪還するために、マーレの手中にある「七つの巨人」を継承する「マーレの戦士」を育成する事を発表。グリシャとダイナは息子のジークを戦士にさせるべく教育を施すも、(表向きは)自分を危険に晒そうとする両親を見限ったジークの密告によって、復権派メンバーは全員捕縛。「楽園送り」となり、グリシャは仲間とダイナが巨人にされる光景を目にし、妹を殺した男によって巨人のいる大地へ落とされそうになるも、マーレに潜入していたフクロウに救われ、彼から「始祖の巨人」奪還任務と「進撃の巨人」を託された後、その力を使って放浪してた所を調査兵団に保護され、壁内に身を置き、シガンシナ区にて家庭を作る。
壁外
グリシャとフェイの父。研修医。フェイの死に涙を流さず、死亡報告に訪れたマーレ人に対して、平謝りするその姿勢を、クルーガーからは「賢い」と評されるが、グリシャとフェイに対する後悔からか、心を病んでいる部分がみられる。
グリシャとフェイの母。フェイの死に無言で涙を流し、グリシャが「楽園送り」にされる際も涙を流す。
フェイの実兄、ジークとエレンの父。妹の死からマーレを憎み、エルディア復権派の一員となるが、息子のジークに見限られ、「楽園送り」となる。「楽園」にて、仲間や妻ダイナが巨人にされる光景を目にし、自身は妹を殺した男に巨人のもとへ突き落とされそうになるも、「フクロウ」の助けによって回避。その後はフクロウに託された「始祖の巨人」を奪還するために「進撃の巨人」の力を使って壁外を放浪していた所を調査兵団に発見・保護され、壁内に身を置き、家庭を築く。
グリシャの実妹、ダイナとカルラの義妹、ジークとエレンの父方の叔母。8歳の時、兄と共に「外」に出たその帰りに、マーレ人に殺される。
グリシャの前妻、フェイの義姉、ジークの実母。壁外に残った王家最後の一人としてエルディア復権派と接触し、情報を提供。その後、グリシャと恋愛の末に結婚、一人息子のジークを授かるが、彼を「マーレの戦士」とさせる為に自分達の思想を押し付けた結果、息子に密告され「楽園送り」となる。「楽園」にて巨人となる前、グリシャに「どんな姿になっても…あなたを探し出すから」と言い残し、巨人へとなる。
グリシャとダイナの息子、フェイの甥、エレンの異母兄。「獣の巨人」を継承した「マーレの戦士」の戦士長。両親に「マーレの戦士」となるため、エルディアの屈辱を晴らすためと、英才教育を受けるが、ジークは両親とエルディア復権派の情報を、祖父母と自分の生命を引き換えにマーレに密告し、その忠誠を見せる。
その後、「獣の巨人」を継承し、巨人の能力と母方の王家の血を利用し、「驚異の子」と呼ばれるようになる。
壁内
グリシャの後妻、フェイの義姉、エレンの実母。グリシャとは酒場で出会い、その後両親と共に流行病に罹った所をグリシャに助けられ、結婚。息子のエレンを授かり、無償の愛を注ぐ。
超大型巨人が破壊した壁の瓦礫により家を潰され、その下敷きとなり、そこへ侵入してきた巨人によって、エレンの目の前で食われ、死亡する。
グリシャとカルラの息子、フェイの甥、ジークの異母弟。104期訓練兵卒業後、調査兵団所属。「始祖の巨人」と「進撃の巨人」をその身に宿す。幼い頃から巨人に支配される世界に怒りを感じ、調査兵団を目指していた。超大型巨人の襲撃の際、目の前で母・カルラを巨人に食われ、巨人を一匹残らず駆逐することを決意。襲撃避難後、父と遭遇し、地下室への鍵と「始祖の巨人」「進撃の巨人」の力を託される。
以下最終回、アニメネタバレ
グリシャから始まった自由を求めた物語はエレンに引き継がれ、その結果イェーガー家は全員が死亡という結末を迎えてしまうのである。
グリシャはエレンに進撃と始祖の巨人の能力を継承させるためエレンに捕食され死亡。
そしてカルラはダイナ・フリッツの巨人によって捕食され死亡している。
この後ダイナは再度エレンの前に現れたが他の巨人に捕食され死亡。
これらの悲劇は全てエレンが巨人の能力を持って行ったことである。
またジークがマーレを裏切ったことでイェーガーの祖父母(グリシャの両親)は収監されており、エレンが地ならしを発動させたことによりそれに巻き込まれ死亡している。
加えてジークはリヴァイの手にかかって死亡するが、おそらくエレンの能力で予知されたことであるため間接的にはその死に関わっている。
エレン本人はミカサによってその最期を迎えた。
地ならしによって世界的に多くの市民の命が奪われたがエレンは自由を得るために己にも一族にも容赦をすることはなかったのである。