概要
全ての巨人の始祖であり、作中で度々出てくる「座標」の正体。巨人を操る、記憶改竄など様々な能力を持つが、代々伝えられてきたフリッツ王家にしか扱うことはできない。
845年にグリシャ・イェーガーに奪われ、「進撃の巨人」と共にエレンに継承された。
当初は大地の悪魔(未知の寄生生物)が融合した始祖ユミルの巨人化能力だったが、フリッツ王が没した彼女の身体を食するように命じた娘たちに受け継がれ、子孫のエルディア人となり、後に九種に力を分けられて九つの巨人となった。
なお、王家の人間は、初代レイス王カール・フリッツの壁の外に出ない、数百年後の滅びを受け入れる等の「不戦の契り」の影響により、真価を発揮することはできない(勘違いされやすいが、作中ではヒストリアの記憶消去等で使用しているので、能力自体が使えないわけでは無い)が、王家以外の人物はその影響を受けず、王家に連なる人物に触れる事でその真の力を発揮する事ができる。
歴代継承者
初代 | 始祖ユミル |
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2代目 | マリア・フリッツorローゼ・フリッツorシーナ・フリッツ |
3代目〜144代目 | フリッツ2世〜フリッツ144世 |
145代目 | カール・フリッツ(145世・初代レイス王) |
146代目〜829年 | レイス2世〜ウーリの父 |
829年〜842年 | ウーリ・レイス |
842年〜845年 | フリーダ・レイス |
845年 | グリシャ・イェーガー |
845年〜 | エレン・イェーガー |
容姿
- 始祖ユミル
髑髏のような顔と肋骨が突き出た女型の巨人に似た姿。ロッド・レイス巨人体と同等かそれ以上の身長を持つ。
- ウーリ・レイス
一般的な巨人と似た姿。細部は不明。
- フリーダ・レイス
フリーダの面影を色濃く残した15m級。アニメではフリーダ本人と同じく黒髪だったが、原作では白髪(金髪?)で描写されていた。
- グリシャ・イェーガー
グリシャの進撃の巨人形態とほとんど差は無いが、フリーダを捕食し始祖の力を継承した際に目の色が緑から紫に変化した。
- エレン・イェーガー
身長は推定1000m台。頭部以外は骨と幾らかの腱のみ、かつ胸から上と下半身の間が異様に肥大化した姿で、無数の肋骨を使って移動する。本体はうなじ部分ではなく口の中。首を爆破されたあとは残った頭部をもとにアルミン巨人体級の胴体を生成した。
分類上の名称は原作では言及が無かったが、BD&DVD化の際に原作者から「終尾の巨人」と命名された。
能力
単身で始祖の巨人の力を発揮できるのは、始祖ユミルの血を継ぐ王家の人間のみ。
- 「記憶干渉」
エルディア人の記憶を干渉、改竄する能力。
、初代レイス王(カール・フリッツ)は、壁内に移住したエルディア人の記憶を改竄し、他人種系に地位を与えることで「壁外人類」を抹消したほか、フリーダはヒストリアの記憶操作を行った。
なお、とある人物に頭痛が起こっているのは始祖ユミルによる干渉の副作用。
- 「巨人操作」
無垢の巨人を操る能力。
エレンはライナー達に攫われ、巨人に襲われた際に、かつて王家の人間だったダイナ・フリッツの巨人に追い込まれるも、王家の血を引いたダイナの巨人に触れた事で一時的にその能力が使えた。
- 「体の構造を変える」
エルディア人の体の構造を変える能力。
600年以上前、世界の人口が激減する程の流行り病が猛威を振るっていたが、ある日、当時のエルディア王がこの能力を使い、それ以降エルディア帝国からその病に罹った者は一人もいないとされている。
ジークはこの能力で、「エルディア人を子供ができない体に構造を変える」事を目論んでいる。
- 「巨人の生成」
無垢の巨人及び全ての「九つの巨人」を再生成する能力。
エレンが始祖の巨人を掌握して巨人化した際に使用した能力で、「道」を通じて「九つの巨人」の歴代継承者の巨人体をほぼ無尽蔵に生み出すことができる。本編登場済みの継承者巨人体はジーク・イェーガー(獣の巨人)、ラーラ・タイバー(戦槌の巨人)、ポルコ・ガリアード&マルセル・ガリアード&ユミル(顎の巨人)、ベルトルト・フーバー(超大型巨人、上半身のみ)が出ている。
終尾の巨人と化したエレンの骨から生成され、この能力で生み出された巨人はいずれも体色が真っ白でうなじに本体が存在せず、目が窪んだような状態(よく見ると眼球自体はあるが視線までは読み取れない)で、始祖ユミルの支配下で活動する。ただし「道」に存在しているその巨人体の元使用者の意識が覚醒すれば制御を奪還できる。
また、全てのユミルの民は「道」で繋がっており、始祖は全ての道が交わる座標である。
故に始祖の力には過去も未来もなく同時に存在する為、過去に存在した巨人を未来の能力者が操作するといった事も可能。
※文中に「初代レイス王(カール・フリッツ)」とあるが、壁の中に移住した後の初めての王がカール・フリッツという意味である。つまり、始祖ユミルが巨人能力を保有している頃の王を初代と考えるならばカール・フリッツは145代目のフリッツ王ということになる。
関連タグ
始祖ユミル ウーリ・レイス カール・フリッツ フリーダ・レイス グリシャ・イェーガー エレン・イェーガー