CV:古川登志夫
概要
レイス家当主であるロッド・レイスの弟にして、エレン・イェーガーの3代前にあたる元始祖の巨人(継承順はウーリ → フリーダ → グリシャ → エレン)。
ケニー・アッカーマンの友人で、彼を王政側に引き入れた人物でもある。
姪であるフリーダ・レイスに食われ、物語の開始時点で既に死亡している。
本来、巨人の継承者だった兄のロッドの代わりを買って出ており、「どうか祈ってくれ」とロッドに託した願いも空しく初代レイス王の思想に支配されてしまう。
継承後は、人類がいずれ滅びることを受け入れ、どうせ滅びるならその日まで平和な楽園で人類を生かそうとする、いわば破滅的な平和主義者になった。
元々は始祖の巨人の力で巨人たちを倒す可能性を信じ、兄ともども父に訴えかける純粋な性格だったとみられ、初代王の思想支配の深刻さがうかがえる。
初代王の影響もあるのだろうが、後に自身の襲撃に現れたケニーを巨人の力で鎮静化させたところで、「壁の中に楽園を築けなかった私を許してくれ」と許すどころか、土下座までして謝罪を述べた。また、アッカーマン一族迫害の廃止を望んでいたようでケニーを憲兵団に取り立ててそれを実現させ、彼を「友人」と呼ぶようになる。
この一連はそれまで強さ(暴力)が全てだと思っていたケニーの価値観を大きく揺るがし、変えることになった。
ケニーは本人の前ではあまり感情を表さなかったものの、ウーリ亡き後、ロッドの(ウーリへの侮辱)発言に激昂している様子からウーリを大事に想っていたことが分かる。自分にはない強さ(始祖の巨人の力と、自分の命を狙った人間と友になれる人間性)を持っているウーリに憧れてもいたようだ。
ちなみにここでケニーを返り討ちにしていれば、ケニーが幼いリヴァイに生きる術を伝授することもなかったので、間接的にリヴァイの命とそれに繋がる人類の存続を救った恩人であるとも言える。
巨人化能力
九つの巨人一つにして、全ての巨人の頂点に立つ「始祖の巨人」を実父から継承する。
巨人化した際の姿は不明。
継承前は先祖が始祖の巨人と交わした「不戦の契り」に対抗する姿勢を見せていたが、継承後は歴代継承者同様、初代レイス王の思想に取り憑かれる。
始祖の巨人が持つ「記憶改竄」の使用が可能だった。