概要
劇中より1800年以上前、部族でしかなかったエルディアは、戦闘・略奪の繰り返しで力をつけた。
さらに、奴隷であった始祖ユミルが「大地の悪魔」と契約して得た巨人の力で領土を広げていった。
それから13年後経ってのユミルの死後、その力を九つに分け「九つの巨人」が誕生。
以降、エルディア帝国は「九つの巨人」の力を得て、大国マーレを倒し、今の人類が三回絶滅する(※)ほどの人間を殺し(多数の部族や文化が滅んだとされる)、約1700年間大陸の支配者となった。その間、過去と変わらず他民族から土地や財産を奪い、繁殖させ人口を増加させた。
※:ただし、1700年間の民族浄化が行われたにもかかわらずマーレ人の血統が維持され続けていた事実に対して一部の人物は疑問を呈している。
この他、巨人化能力の優位を脅かしかねない、銃や大砲の発明及び生産や運用が世界中で行われてきた事実から、エルディア帝国の支配力に関して疑問も生じている。
だが、反逆を試みるマーレによる内部工作がエルディア人同士の内戦を起こし、帝国は弱体化。マーレはその隙を突いて「九つの巨人」のうち7つを奪うことに成功し、100年前の巨人対戦に勝利する。
そんな中、「始祖の巨人」を継承した145代目フリッツ王(初代レイス王)は戦いを拒否し、国民を連れてパラディ島に逃亡。「始祖」の力を使って三重の壁を築き、その中に引きこもった。
パラディ島に移らず大陸に残されたエルディア人や、フリッツ王に反対した王族などは、復活したマーレにより現在に至るまで隔離政策が施され、強制収容区で暮らしている。
エルディア人
詳しくはエルディア人を参照。
始祖ユミルの末裔であり、巨人化できる人種全てを指す。
よって、パラディ島の壁内人類も移住したエルディア人の末裔にあたる。
別名「ユミルの民」。
上記により大昔に巨人の力によって大陸を支配していたことと地鳴らしの恐怖があるため、マーレや他国からは危険視されている存在。
また、一族の血塗られた過去や巨人化できる体質からマーレ人はエルディア人を同じ人間としてみていない者も多く、「悪魔の血」「悪魔の民」として軽蔑対象となっている。
収容区で暮らすエルディア人は、市内とは壁を隔てて暮らしている。屋外に出るには腕章の着用が義務付けられており、市内に出るには外出許可書が必須。
違反した場合は、子供であっても強制労働や制裁が科せられ、最悪楽園送りとなる。
ちなみに彼のように、混血であってもエルディア人の血を引いていれば巨人化能力も受け継がれ、エルディア人扱いとなる。なお、エルディアの血を引いているかどうかは、血液検査で分かるという。
名誉マーレ人
詳しくはマーレの項目を参照。
「マーレの戦士」となったエルディア人の家族は、マーレ国の中でも自由に暮らすことができる。
エルディア復権派
マーレの内通者である通称「フクロウ」によって組織された、エルディア人の反体制地下組織。目的はマーレと同じく「始祖の巨人」を奪還し、エルディアの自由を取り戻すこと。
同胞の証として、胸に十字の傷を刻んでいる。
主なメンバーは「フクロウ」を含む、グリシャ・イェーガー、ダイナ・フリッツ、グライス、おさげイーター。(pixiv内にて記事がある者のみ記載)
だか、リーダー的存在であったグリシャの息子ジーク(当時7歳)によって復権派は密告され、全員パラディ島送りとなった。