「我々に協力すれば詳しい話をお聞かせしましょう 我々『エルディア復権派』に力を貸すなら」
CV:鈴木達央
概要
グリシャ・イェーガーの回想の中で登場。
マーレ国内の収容区で暮らすエルディア人の一人で、反体制地下組織「エルディア復権派」の幹部。
グリシャを復権派に勧誘した人物であり、組織の中ではグリシャとその妻ダイナを除いて唯一名前が判明しているメンバーである。
作中の行動
グリシャが18歳の頃、彼が父親から継いだ診療所に患者を装って訪れる。
「同胞の証」である十字の傷を見せた後、グリシャの妹フェイがマーレ当局の男に殺されたという真実を告げ、驚くグリシャを「エルディア復権派」に勧誘した。
グリシャは復権派のリーダー格として頭角を現していき、王家の血を引くダイナとの間に息子ジークを儲けるが、そのジークが両親をマーレ政府に密告するという事件が起きる。
当然グライスも、他の復権派幹部らと共に「楽園送り」となった。
そして、処刑台となる壁上でグリシャと再会。ジークを親を売るような子供に育てたグリシャを責め、「調子がいいだけの役立たず」「お前に全てを託したのが間違いだった」と糾弾した。
その騒ぎに目をつけたグロス曹長により、人間のまま壁の下に蹴り落とされる。「運がよければ(三重の)壁までたどり着ける」というグロスの言葉に従い、北へ向かって必死に走るが、間もなく巨人化させられた復権派の仲間たちに見つかってしまう。
それからグライスがどうなったかは描写されていないが、現時点で生存している可能性は限りなく低いとされている。
その後
「マーレ編」において、主要登場人物であるコルト&ファルコ兄弟がグライスの甥に当たる(=グライスは兄弟の叔父である)ことが判明。
同時に、「グライス」がファーストネームではなくファミリーネームであることも明らかとなった。
グライスの一族も復権派への関与の疑いをかけられており、兄弟は潔白を示すために「マーレの戦士」に志願した。兄コルトが「獣の巨人」の継承権を得たことでグライス家は名誉マーレ人となることが決定し、ようやく安泰となったのである。