「…どうしてジークさんは特別なんでしょう?」
プロフィール
概要
『進撃の巨人』マーレ編の主要登場人物の一人。
大陸に残ったエルディア人の一族・グライス家の長男。かつて楽園送りにされたエルディア復権派の幹部を叔父に持ち、潔白を示すために弟・ファルコ共々「マーレの戦士」に志願した。
戦士候補生の中では最年長で、任期の期限が近い戦士長・ジークから「獣の巨人」を継承することが決まっている。
人物
戦況を的確に分析する力があるが、犠牲者を出さないために安全策に走ろうとする傾向があり、上官・マガトからは「いい加減に上に立つ者としての覚悟を持て」と厳しい言葉をかけられた。
「戦士」となり「巨人」を継承する名誉を得たものの、歴代の継承者の中でも特異な能力を持つジークの「獣」を引き継ぐことに不安を感じている様子。ジーク本人に対しても「自分に代わりは務まらない」と漏らしている。
兄として弟・ファルコを気にかけており、対中東連合戦では最前線に取り残された彼を間一髪で救い出した。
また、自身が「獣」の継承権を得たことでグライス家の安泰は保証されたため、ファルコまでもが「戦士」になる(=巨人になって短命となる)必要はないと考えている。
一方で非常に酒に弱く、戦場から故郷・レベリオに帰る列車の中で飲酒した際には、戦果を挙げたガビの活躍を大勢の前で大声で演説。最後には彼女を肩車し、涙を流しながら「ガビ」コールを促した。
案の定レベリオに到着する頃には二日酔いでフラフラになっており、出迎えた両親に必要以上に心配されていた。
レベリオ区襲撃の際にガビと共に調査兵団の飛行船に乗り込んでしまったファルコを追ってパラディ島へマーレ軍と共に駆けつける。しかし、再会したファルコがジークの脊髄液を摂取していたことを知り、ジークに「叫び」を止めるよう呼びかけるが、そんなコルトにジークは同情と共に答える。
「弟を想う気持ちは...よくわかる...だから...残念だ」
皮肉にもコルトがそうであるように、ジークもまた救うべき弟が目の前にいたのだった。
願い空しくジークが叫ぶことでファルコが巨人化し、間近にいたコルトは巨人化の爆発に巻き込まれ死亡してしまう。