「私は負けない 私が収容区からみんなを解放する」
注意!
このキャラクターは、その所業故にアンチが非常に多く、時折過剰なキャラヘイト表現や、「似たような人物」など本来の記事内容の趣旨からズレた書き込みが行われる事があり、それが原因となって編集合戦へと発展する事も多々あります。純粋にこのキャラクターを好きな人もいるので、悪意を含んだ表現は控えるようにお願いします。
プロフィール
概要
『進撃の巨人』マーレ編からの主要登場人物。
大陸に留まったエルディア人の血を引く少女で、「マーレの戦士」の候補生。ライナー・ブラウンの従妹でもあり、彼が有する「鎧の巨人」を継承すべく日々訓練に励んでいる。
現時点では「鎧の巨人」継承者の最有力候補とされており、一族の期待を一身に受けている。
同じ戦士候補生のファルコ・グライスが、ライナーの任期が残り2年であり、ガビが「鎧」を継承した場合彼女の寿命が27歳であると発言していることから、現在ガビは12歳である可能性が高い(巨人を継承した人間の寿命は13年であるため)。
なお、”ガビ”という名前に違和感を覚えた読者も多いが、ガビは受胎告知の天使”ガブリエル”に由来し、男女の別なくつけることができる名前である。
人物
性格は天真爛漫かつ大胆不敵。自身の優秀さや可愛らしさを当然のように周囲に語ったり、戦場での自らの活躍をクラブ活動の如く楽しげに家族に語ったりする場面が見られる。
大陸のエルディア人を収容区から解放することを強く望み、戦場でもマーレへの強い忠誠を誓いながら献身的に尽くしている。
従兄のライナーを尊敬しており、彼の使命と記憶を引き継ぎたいと強く願っている。
一方で、一族から教え込まれた「パラディ島のエルディア人=悪魔」という思想に強く影響されており、「一人残らず駆逐されるべき」と激しい憎悪を向けている。
そのため、かつてパラディ島に潜入していたライナーが、島には「色んな奴らがいた(=自分たちが自然と溶け込めるほどの普通の人々だった)」と語った際には、「色んな奴らって何?悪い奴らでしょ?」と動揺した様子で尋ねている。
またパラディ島勢だけでなく、マーレの敵対国家に対しても激しい敵意を持っている傾向や、功を焦って自ら危険に飛び込もうとする危うさが見られる。
ファルコからは密かに想いを寄せられているが、全く気づいていない。彼が「鎧」継承を目指す理由が「お前のためだよ」と言われた時も、「私の邪魔をするのがどうして私のためなのか」と怒るだけだった。
戦場でファルコが自身を助けようとした際にも、彼の心の内を知ってか知らずか、冷ややかな態度を示している。
特に狙撃能力に凄まじく秀でており、転がりつつ発射した銃弾で1人に致命傷を負わせたり、対巨人ライフルで巨人及び人間を仕留め、立体機動中の人間をライフルで撃ち落とすなどの芸当もできる(というか、発射直後の雷槍を撃ち抜いている)。
よくある漫画やアニメでの狙撃戦は、歴戦のスナイパーの次元大介やデューク・東郷ですら、大体狙撃が壁や不意の障害物に妨害され推理による頭脳戦になりがちであるが、彼女は作中で一発一発が絶対に急所や標的に命中と書けばどれほど凄いか分かるであろう。
作中では
戦士候補生仲間であるファルコ、ウド、ゾフィア、そしてファルコの兄・コルトと共にスラバ要塞攻略戦に参加。
最前線の塹壕で中東連合軍と対峙し、最先端部から撤退してきたファルコの怪我を心配しつつ、ショックで記憶が曖昧になったファルコにこれまでの戦況を説明した。
候補生であるにもかかわらず、最前線に動員されたことへの疑問と不満を露わにするファルコに対し、最前線こそがマガト隊長が定めた最終試験場であり、自分は既に合格決定だと言い切る。その根拠は成績ではなく、「パラディ島勢力を完全に駆逐する覚悟と、善良な大陸のエルディア人を収容所から解放する決意があるからだ」と宣言した。
直後、損害承知で装甲砲列車への800の戦士隊突撃を命じようとしたマガトに対し、単身で撃破してみせると自ら志願。当然却下されるが、「自分が今後二度と現れないような優秀で可愛い戦士だから、800の兵に変えてでも守りたいんですね」と迫り、ゴリ押しで承諾を得た。
少女であることを利用して敵兵に油断と葛藤を誘い(※)、反撃で被弾しそうになるも「顎の巨人」に救われ、見事任務を達成。
その後はエルディア人を用いた質量爆弾攻撃を、他の候補生らと共に複雑な表情で見つめていた。
(※ 便衣兵と呼ばれる、兵が無力な民間人を装って攻撃する戦法。奇襲に有効ではあるものの、これを許すと敵味方ともに民間人すべてを敵兵と想定して排除せざるを得なくなるため国際法で禁止されている。
作中世界でも禁じられているようだが、マガト含むマーレ兵たちは結果的にはこれを黙認した。)
終戦後は帰郷の許可とライナーの無事を大いに喜び、列車内でコルトの起こしたバカ騒ぎに当初は困惑するも、周囲からの賞賛と歓声に気を良くし、コルトに担がれながら声援に応えた。
レベリオ戦で撤退する調査兵団の飛行船に、射殺した兵士の立体機動装置で乗り込みつつサシャ・ブラウスに致命傷を与える。
その後はジークが裏切り者であった事を知り、呆然とする。
島に連れて行かれ幽閉されたが、看守を殺害して脱走する。
脱走後はカヤに助けられて、ブラウス厩舎に身を寄せる。自分たちがマーレ人である事は最初からカヤに知られており、母の死の理由を問い詰められたガビは言い返せずに沈黙する。
その後は、マーレ人捕虜が経営するレストランについて行き、ニコロにファルコと共に自分たちが戦士候補生である事を告げる。
ニコロの雰囲気が変わったことにも気づかず、嬉々として島の悪魔を仕留めたと報告し、ニコロに顔面を殴打されブラウス家やカヤの前で自分がサシャを殺した張本人である事を暴露される。
その状況に至っても、ニコロが悪魔に洗脳されていると思い込んでいたが、ブラウス氏が自分を許した事に困惑し、更にさっきまで自分に優しかったカヤが怒り狂い自分にナイフを向けて人殺しと罵った事で漸く、島に生きる彼ら彼女らが自分の想像した悪魔とはかけ離れた存在であることを理解する。
後にエレンとジークの接触を阻止するための戦闘に参加。その際にはファルコを民家に拘束する、と発言したナイルに臨戦態勢で臨んだコルトに銃を下ろすように諭すなど、考え方に変化があったようだが、そこからブラウス夫妻が、娘の仇である自分たちを本心から心配していること、それでもカヤが自分に殺意を抱いていることを知り、パラディ島に悪魔などおらず、自分たちと変わらない人間であったことを理解し、ライナーが変わってしまった理由を悟った。
そんな折にファルコから告白を受け、前に進むことを決意。しかし、直後に目の前でファルコが巨人化、コルトはその爆発に巻き込まれ死亡する。涙を流しながら彼のライフルを手に取り、ジークのもとへ走るエレンに発砲し、首を落とすことに成功...したのだが、接触は成功していまい、地鳴らしが発動する。
その後、混乱の中で連れ去られたファルコを救出するために動く中でカヤの命を救い、彼女と和解。本当の名前を彼女に告げた後に別れる。
ファルコを救出した後は地鳴らしを止めるべくハンジらと合流。ジャンが激昂してライナーを殴りつけた際は彼を身を挺して庇い、自らの間違いを謝罪し、彼ら彼女らに地鳴らしを止める為の助力を懇願した。
余談
自分たちを拘束したアルミン達の前で、『パラディ島の悪魔』への殺意を剥き出しにする様子は主人公のエレン・イェーガーによく似ている。
一方、パラディ島で真実を知ってしまった後に自分が行ってきたことに強い罪悪感を抱き、絶望する様子は一時的に生きる気力を失っていた従兄のライナーによく似ている。
特にエレンのレベリオ襲撃からカヤにナイフを向けられる前後までの流れはエレンとライナーがそれぞれに経験した流れと酷似しており、「パラディ島わからせツアー」「 ライナー&エレン体験版RTA」などと中々にあんまりな(ただし割と的確な)呼ばれ方をされることもあった。
自分を何度も守ってくれたファルコの命を救うことや、エレンの地鳴らしを止めて世界を救うことを一度も諦めなかった意思の強さもあり、作中の光と闇を併せ持った象徴的なキャラクターとも言える。
関連タグ
ファルコ・グライス コルト・グライス ウド(進撃の巨人) ゾフィア(進撃の巨人)
※以下、ネタバレ注意
奪取した飛行艇を整備する間、2人をエレンを止める為の戦いには連れて行かないことをライナー達が決定し、ファルコと共に船に監禁される。しかし、ファルコの継承した顎の巨人が飛行可能なことが判明。ライフルを持ってアニと共に戦場へ急行。
地鳴らしを止めることに成功して家族との再会を喜んだ。
しかし、エレンの頚から出現した有機生命体の発した煙を吸い込み、リヴァイら巨人化しない者たちは危機感を抱きファルコの巨人に乗ってその場を離脱。彼の告白に返事をする前に、無垢の巨人にされてしまった。
だが、有機生命体が機能を停止したことで無事に人間の姿へと戻る。
決戦後は、ファルコ、リヴァイ、オニャンコポンらと共に、マーレで暮らしている。