ジャン・キルシュタイン
じゃんきるしゅたいん
「今…何を…するべきか…」
「この戦いの先に何があるのか それを見極めるためには…生き残らねえと」
「子供を空から投げ捨てれば…この…殺し合いが終わるのかよ…」
第104期訓練兵の一人であり、6位の成績を持つ少年。
色味の薄い金髪(茶髪)を刈り上げた髪型をしており、刈り上げ部分は色濃い茶色である。
切れ長の鋭い目つきが特徴で、本編内で「悪人面」とまで言われる事も。
自分に正直な所があり、抜き身すぎる性格が何かと他者との軋轢を生みやすい。
訓練兵団入団初期から、安全な内地で職務する特権階級である憲兵団に志願することを堂々と公言し、そのために日々の訓練で上位の成績を目指すと言う打算的な行動を見せていた。
軽率そうな反面、現実主義な思考の持ち主であり、ただ楽がしたいから内地へ行くのではなく、人類が巨人達に総攻撃して大敗したことや巨人1体を倒すのに平均で30人が犠牲になることから、「人類は巨人に勝てない」と素直に考えた結果、内地へ行くことを目指している。
保守的な態度から、エレンとの相性は頗る悪く、顔を合わす度にケンカをし出す犬猿の仲。ジャンがミカサに惚れている事実も軋轢に拍車をかけていると思われる。特に、最初の頃、ジャンがミカサに一目惚れして「綺麗な黒髪だ」と褒めた次の瞬間に、何の抵抗もなくミカサの髪に触れた上、更には(立体機動装置に巻き込まれる危険性があるから)髪を切るよう忠告したエレンを見て、通りかかったコニーの背中で、つい先程にエレンと握手した手を拭うというシーンが、それを如実に語っている。
しかし心の底ではエレンを仲間として信じようとする姿勢も見せている。エレンの、何処までも巨人に立ち向かおうとする危うい姿勢を「死に急ぎ野郎」と称したのは他でもないジャンである。
立体機動装置の扱いをよく熟知しており、性能を引き出す術は同期の中でもトップクラスの実力を持つ。
しかし、それは内地へ行くための得点稼ぎのためであり、得点にならない格闘術などは手を抜いてやっていたのだが、エレンに返り討ちにあった後は一泡吹かすため真面目に取り組んでいた。
結果、卒業時には総合で6位の好成績を修める。
現実主義故に現状を認識する能力があり、巨人の脅威から遠ざかるため安全な内地へ行くと公言する一方、巨人の恐怖から逃げられないから戦わなければならないという現実も理解している。「わかってんだよ戦わなきゃいけねぇってことぐらい。でも…わかっていてもてめぇみたいな馬鹿にはなれねぇ。誰しもお前みたいに…強くないんだ…」という彼自身の回想からも分かるように、巨人の恐怖を知りそれでも立ち向かうエレンのことを、疎ましく思うもその強さを内心では羨んでいるのが彼の本音であろう。
そのため、マルコに「強くないからこそ弱い人間の気持ちがわかり、現状を正しく認識することに優れるからこそどんなに困難な指示も切実に届く」と評された。実際に補給所奪還作戦の際、ミカサが口下手な演説の後でひとり補給所に向かった時も、戦意喪失の仲間たちにミカサひとりで戦わせる気かと鼓舞し、彼女の後を真っ先に追ったのもジャンである。
マルコにそう言われた当初はただの会話のように何とも思っていなかったようだが、後のマルコの戦死を切っ掛けに自分の戦うべき使命を認識し、彼の言葉を胸に、憲兵団志望から一転、調査兵団に入団する。
それ以降は目覚ましい成長を遂げ、自分の成すべき事を認識し恐怖を抱きながらも命をかける勇気や、エレンに残酷な現実を認識させながらも、彼なりにエレンを励ます等の一面を見せる。また好意を寄せるミカサが相手でも、反論があればはっきりと意見を言う姿勢を見せる。
どんな状況下でも常に現状を理解しつつ最善の道を見出し、仲間たちの恐怖と戦う心情を汲み取りながらも自ら率先して行動し率いる事ができるため、マルコの言う通りリーダーとしての資質に優れており、判断力と統率力の高さは新リヴァイ班の中でも随一である。ただしアルミンのような具体的な状況の打開策を見出す発想力はない。
ウォールマリア奪還作戦での超大型巨人・鎧の巨人との戦いでは、読みが外れたパニックで的確な指揮ができなくなったアルミンから指揮役を引き継ぎ、エレンたちを指揮してアルミンが超大型巨人を倒す方法を見出すまで戦闘を指示し、アルミンが超大型の弱点を見つけエレンとアルミンの二人だけで倒すと決意したときは残った四人で鎧を倒す策を立案し鎧に有効な雷槍がたった三本で討伐するために自分が囮になってコニー、サシャが鎧の顎に雷槍を撃ち込んで顎が開いたらミカサが口の中に雷槍をぶちこんでうなじにいる本体事吹っ飛ばすという作戦を立案するもサシャが鎧の攻撃を受けたため打ち損じたが間一髪超大型の爆発を生き延びたハンジがサシャの役を引き受けたことで鎧に勝利している。
主要人物たちの中では最も普通の人間に近い感性の持ち主であり、嫌味を言いつつも裏表のない性格から読者から共感を受けやすい。
原作者は一番好きなキャラにジャンを上げており、正直過ぎるため反感を買いやすいが、良い面も悪い面も隠さず曝け出す嘘がない性格で、信用できる人間だと語っている。またアニメスタッフからも気に入られており、アニメでは原作以上に出番が多くなっている。
プロフィール
身長 | 190cm |
---|---|
体重 | 89kg |
年齢 | 19歳 |
所属 | 調査兵団 |
髪を伸ばし、顎髭を生やしており、同期の中でもかなり大人っぽく成長している。
マーレ奇襲の際は現場で作戦を指揮するほか、自らも立体機動装置を巧みに操りマーレ兵を撃破するなどの活躍を見せた。
パラディ島帰還後はエレンの「地鳴らし」に同調するイェーガー派が兵団を制圧する中、フロックの「内地で安全な暮らしが手に入る」という言葉に、かつて内地へ行きたかった理想を思い出し気持ちを揺らす。
しかし、かつての自分を変えた「骨の燃えカス」が頭をよぎり、自ら安泰した地位を捨て、エレンを阻止すべくハンジの呼びかけに応じる。
エレンを止めるため元マーレ一派と合流し行動を共にする中で、アニとライナーからマルコの死の真相を聞くことになる。ライナーを通じて「俺達はまだ何も話し合ってない」というマルコの最期の言葉を知った際には、その言葉通り「俺達はロクに話し合ってない」と一度は怒りを抑えるが、ライナーが謝罪と言い訳を繰り返したことで激昂。ライナーを殴り痛めつけるが、ライナーを庇ったガビを誤って蹴ってしまったことで冷静になる。
その後、自身も世界を救うという正義の基に仲間を多数殺害。「地鳴らしを止めるためならなんだってする」と決意を固めると同時に、ライナーと同じ罪を背負い込み、「自分にはお前を責める資格なんてなかった」と彼に謝罪し、以後は良き戦友となる。
最終決戦である「天と地の戦い」では終尾の巨人と化したエレンの有様を見て和解することは不可能と判断し、ミカサにエレンを殺すことを提案した。
巨人化能力もアッカーマンの血も持っていないにもかかわらず、最後まで善戦しエレンの地鳴らしを止める。
しかし、始祖ユミルの接触した有機生命体が発した煙(ラカゴ村のガスみたいな感じ)を吸ってしまい、周囲にいたエルディア人が次々に巨人化していってしまう。
「これが…俺達の最期かよ…」
「…まあな 後のことは仲間に託す それが調査兵団の最期ってヤツだからな」
「…覚えてるかジャン?入団式の夜のこと」
「…あぁ」
「…まったくお前のせいなんだぞ?俺達が人類を救うはめになったのは…」
親友の死を経て同期をまとめ上げ、調査兵団に入団するきっかけを作った男はコニーと肩を組みながら無垢の巨人と化した。
ジャンファン絶望の展開かと思われたが、エレン(とユミル?)はエレンさえ殺せば巨人の力が無効化され巨人化した人間は元に戻るという根回しをあらかじめしており、自分の提案通りミカサがエレンの首を斬ったことでジャンも巨人化が解けて元の姿に戻ることができた。
自分達のために8割の人類を虐殺したエレンのことを律儀なクソバカ野郎と言いつつ、その死に涙を流した。
そして「天と地の戦い」から3年後、生き残った104期生の同期(ミカサを除く)にピークを加え、和平交渉の連合国大使となった。
そして、単行本34巻の加筆にて衝撃の展開に至った可能性が急浮上する。
???「そんなの嫌だ!でも幸せになって欲しいんだ…本当に…でも……ああやっぱクソ…………」
コメント
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