「すべて任せた、我々は忙しい」
「だが、ヘマだけはやるな?」
概要
城壁内での警察業務と、王の近衛兵を担う兵団。紋章は盾にユニコーン。
駐屯兵団よりも上位の権限を持ち、巨人の脅威が低い安全な内地での職務であるため、希望者が後を絶たない(ジャンやマルコらも当初は憲兵団への所属を希望していた)。
原則として訓練兵団卒業後すぐに志願できるのは、原則として成績の優秀な上位10名のみだが、経験を積んだ駐屯兵団の兵士が転属される場合もあるため、こういった背景もあって訓練兵はまずは駐屯兵団へ行く者が大半である。
総兵員数は約2千人で、直属の駐屯兵団を含めると約5千人という旅団並の兵員を有する。
名の通り、憲兵業務を任務とするため、巨人との戦闘には直接加わらない。また、政治方面にも影響力を持ち、治安組織としての側面もある一方、職務の怠慢や職権濫用といった腐敗も横行しているため、他兵団や民衆からの反感もある(アニメでは、官給品の横流しといった汚職に手を染めている者もいた)。
特に調査兵団とは、活動の方針などで対立することが多い。元々は戦闘能力の高い優秀な成績の者だけが希望できるのだが、巨人との実践がほとんどなく堕落して鍛錬も怠っているため、全体的な練度は調査兵団はおろか駐屯兵団にも劣っている。
こういった体制は壁外への進出や興味を削ごうとしている王政府の裏の思惑も大いに関係している。
関連組織
- 中央第一憲兵団
王政直轄の憲兵団。「王都の憲兵」と呼ばれており、王室に最も近い兵団で、公の活動の殆どが王都で行われている。
だが、実態は公には明かせない治安維持や情報操作を行っている秘密警察のようなもの。彼らの任務の大半は王政に仇成す者の暗殺や王政を揺るがす情報の隠蔽などを行っており、憲兵団の裏の顔のような存在。
同じ憲兵団でありながら指揮系統が違うため接点がなく、師団長のナイル・ドークですら「何を考えておるのか分からない」と得体の知れない存在として危険視していた。一方で 王政への忠誠心を強く抱く者も多く、たとえ拷問を受けても簡単に口を割らずに死を望む程。
- 対人立体機動部隊
中央第一憲兵団所属の秘密特殊部隊。新型の対人立体機動装置を用い、壁内の敵対的同胞との対人戦闘に特化した実行戦闘部隊としての役割を主任務とする。
調査兵団を主な仮想敵としており、彼らに武力で対抗することを意識して創設された経緯があるが、対人立体機動装置の試験運用部隊としての側面も強く、練度こそ高いが調査兵団に比べると実戦経験に乏しい。ただし、全員がケニーに敬意を表して思想的にも賛同して従っているため、士気が高く隊内の連帯感も強い。
結成当初は、隊員らの教導・育成を任された隊長ケニーでさえ対人立体機動の初心者という即席の寄せ集め集団でしかなかったが、厳しい訓練と試行錯誤の末に精鋭の名に恥じない部隊となった。
団員
師団長。
- ヴァルツ(CV:浅利遼太)
ナイルの側近。
- デニス・アイブリンガー(CV:荻野晴朗)
ストヘス区支部兵士。
ストヘス区支部新兵。
- マルロ・フロイデンベルク(CV:杉田智和)
ストヘス区支部二等兵。後に調査兵団へ転属。
ストヘス区支部二等兵。
- ボリス・フォイルナー(CV:烏丸祐一)
ストヘス区支部新兵。
- ケニー・アッカーマン(CV:山路和弘)
中央第一憲兵団「対人立体機動部隊」隊長。
- トラウテ・カーフェン(CV:寺依沙織)
中央第一憲兵団「対人立体機動部隊」副官。
中央第一憲兵団兵士。