ベルトルト・フーバー
べるとるとふーばー
「全部仕方なかった。だって世界は こんなにも残酷じゃないか」
ウォール・ローゼ南区第104期訓練兵団を上位3番で卒業した長身で黒髪の少年。
アニメや公式のwebマンガでは褐色の肌をしている。
身体能力は同期の中でも高く、どの分野の活動でもそつなくこなすことができ、能力的には優秀。しかし判断を他の人に託すなど、主体性に欠ける受身な性格をしている。
当初は憲兵団への入団を希望していたが、その理由も「内地での安全と快適な生活の獲得」という特権のみを欲するというありきたりのもの。気弱さや積極性のなさは本人もよく認識しており、「僕には自分の意思がない」と自嘲し、自分なりの目的を持つエレンやアルミンを羨ましがっている。一方で巨人の恐怖を知らず、世論に押される形で訓練兵団に入団している同期たちを暗に非難している。最終的には調査兵団へと入団したが、この変更には理由がある(後述)。
ライナー・ブラウンとは同郷の馴染みで、行動を共にすることが多い。5年前に巨人と遭遇しながらも生き延びたという過去を持ち、キース・シャーディスの通過儀礼を受けていなかった。
同期から密かにあだ名で「ベルトルさん」と呼ばれている。英語版におけるスペルはBertolt Hoover
原作やアニメでもほとんど台詞が無く、他のキャラの背後に立っていることが多い。無口な性格なのも目立たないことに拍車をかけており、ライナーと違い仲間たちから一歩引いた立場で接しているため、余計に影が薄い。
更にファンの間では、影が薄いことと名前が覚えづらいことからよくネタにされており、
わざと名前を間違えられるのがお馴染となっている。→ベルなんとかさん
しかし10巻以降、出番・セリフともに急増している。
同期のアニ・レオンハートにひそかに恋心を抱いている描写が見られる。
寝相が非常に悪く、同期たちの間ではその寝相で占いをするのが日課になっていたらしい。
原作者監修のゲーム『進撃の巨人』のライナーの台詞によれば、体半分が窓から出てたら快晴で、正座して上半身をうつ伏せに床に投げ出していたら待ち人来たる、と言った具合らしい。
『進撃!巨人中学校』でも披露され、この時は足を高く挙げて机の上に寝そべるアクロバティックな寝相をコニーに「快晴」と占われた。
その正体は、5年前のシガンシナ区及びトロスト区の壁を破壊して人類を巨人の脅威に晒した超大型巨人。ライナー(鎧の巨人)やアニ(女型の巨人)とは人類と敵対する「戦士」としての仲間である。面影は全くなさそうだが、輪郭の形は人間の時と同じである。
地味で影が非常に薄く名前も間違えられる人物であったが、実は1話から登場している『進撃の巨人』を象徴する存在にして顔であり看板キャラクターであった。
エレンにとって超大型巨人は間接的に母を死に追いやり、故郷を壊滅させた因縁の相手であり、その超大型巨人がベルトルトとわかると強い敵意をむき出しにしていた。本人も自分たちの所業の被害者であるエレンとアルミンに兵士に志願した理由を聞くなど、気にかけていた。
エレンに彼の母の死を聞いた時は「気の毒だと思った」と、後にエレンに対して語っている。
自分の犯した罪はとても許されるものではないと罪悪感を抱いており、正体が判明した後に仲間たちから思い思いの言葉をぶつけられて今まで抑え込んでた本音を爆発させる。
「頼む...誰か...お願いだ...誰か僕らを見つけてくれ...」
それは、自分の命よりも大切なエレンを取り戻す事にだけ集中していたミカサですら手を止めてしまうほどの悲痛な叫びだった。
ベルトルトもまたライナーと同じように兵士として仲間たちと過ごす日々に安らぎを覚え、それゆえに計り知れないほどの罪悪感に押しつぶされそうな地獄の中にいた。
それでも誰かがその手を血で染めなくてはならないと「人類の敵」としての立場を崩すことはなかった。
当初憲兵団を志望していた真の理由は、「座標」を奪取するという目的から中央政府に最も近づきやすかったためであるが、エレンの巨人化能力が判明し、エレンを監視する目的でライナーと共に調査兵団に入団することになった。エレンを拉致して取り逃がした際に、実際にエレンが「座標」を持っていたことを思い知った。
普段は気弱で「自分の意思がない」と語っているが、その言葉の通り任務遂行に関しては私情を一切挟まずに実行する一面を持つ。
シガンシナ区での決戦前にはアルミンに対し、104期生のかつての友人達は変わらず大切な仲間であり、本国で言い聞かされているような悪魔では決してないが、自分達が直面してきた裏切りと殺戮の地獄を終わらせるために、島内の人類を絶滅させる、と固い覚悟を示した。
結果アルミンの策を全て見抜き退け、逆に精神戦で圧倒した。
潜在能力の高さは以前よりキースやライナーからも認められており、受身な性格のため能力を生かしきれていないと指摘されていたが、本気を出せば人間の姿の時でもミカサを相手に引けを取らない程の高い戦闘能力を持っている。
ライナーに判断を任せっきりだったエレン奪還時は、装備が無かったとはいえミカサに喉を斬られ成すすべなく倒れ伏した彼だったが、覚悟を決めたシガンシナ区の戦いにおいては背後から現れたミカサの不意打ちに対応する反射神経に加え、耳を斬られても一切動じず即座に反撃に出る精神力と戦闘能力の高さを見せつけた。
シガンシナ区での決戦では、巨人化してハンジ班をほぼ全滅させ、エレンたちを追い詰めるも、自身の弱点を見抜いたアルミンとエレンの決死の作戦に敗れ、巨人体の中から本体を引きずり出された。
そして自分が気を失っている間に四肢を切断され、目覚めた時には巨人化の薬を打たれたアルミンに食われる寸前であり、思わず近くで見ていたエレン以下かつての仲間達に助けを求める。しかし、敵である自分を助けるはずがないと察すると、アニとライナーの名前を泣き叫びながら巨人化したアルミンに食われるという最期を迎えた。
「あああああああああああ アニ!! ライナァアアァ ッ――」
その死に様は、奇しくも自分達が裏切って見殺しにしたマルコ・ボットに似たものだった。
そして仲間達もまたベルトルトを裏切り者として切り捨てながらも、かつて彼がそうしたように、その光景に涙と罪悪感を滲ませるのだった。
ライナー達と誓った「故郷に帰る」という宿願は叶わなかった(結果的にライナーのみが本国に帰還することになった)。
本編では披露する機会が無かったが、実は射撃に秀でていることが判明。その能力を買われて戦士候補生に選ばれた。
程なくして正規の戦士に選ばれる際、ガリアードに辛辣な罵倒を浴びせられたライナーに自ら声をかけ、優しく励ましていた。
終盤では死さえ存在しない世界で登場。ジークの呼びかけで現れた後、アルミンの説得を受け入れて協力を承諾。最終局面において貴重な戦力となった。
また、ベルトルト自身は知らないことだがこの直前にアルミンとアニが急接近しており、何度もぶつかり合ったアルミンは実はアニを巡る恋敵でもあったことが明らかになった。
ベルトルトやライナーが同期を驚愕の方法で裏切った時と同様、アルミンも知人と読者のイメージを裏切って度肝を抜いた際、ベルトルトは思わず「悪魔の末裔が!」と激昂したが、これは「戦士」となった自分にも当てはまる表現である。
コメント
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