概要
初代レイス王(145代目フリッツ王)であるカール・フリッツと始祖の巨人である始祖ユミルの契約の名称。
目的
初代レイス王が自らの思想を自分の死後の継承者に引き継がせるため。
初代レイス王の思想とは、『虐げられ続けたマーレの解放、後にマーレが力をつけ王家の命や「始祖の巨人」を奪おうとするならそれを受け入れる。もし、マーレがエルディア人の殲滅を願うのであればそれを受け入れる。それほどまでに、エルディア人が犯した罪は重く、決して罪を償うことはできない。そもそもエルディア人…巨人は存在してはいけなかった。我々は間違いを正すことを受け入れる。』というものである。ヴィリー・タイバー曰く『彼の目的は「平和」』。
契約の内容
その契約の効力が発揮される人物は、全ての巨人を操ることができる絶対的な力「始祖の巨人」を行使できる王家の血筋の継承者である。
基本的に、始祖の巨人の能力は使えなくなる。だが全てが使えなくなる訳ではなく、記憶改竄や巨人化自体は可能。
不戦の契りに縛られた者は、目の色が紫色に染まる。
不戦の契りの打開方法
王家の血筋ではない始祖の巨人の継承者と、巨人化能力を持った王家の血筋の人間が接触することによって無効化が可能。王家の血筋の巨人は九つの巨人でも無垢の巨人でも構わない。
考察
「不戦の契り」とは王家の血筋の者が単独で「死さえ存在しない世界」に入ることができないのであって、始祖ユミルに命令ができない訳ではない。あくまで始祖の巨人は世界に入るための鍵でしかないのだ。
エレンとジークが接触し「死さえ存在しない世界」に入った時、ジークは始祖ユミルに命令が出来たからである。
エレンとダイナ巨人が接触した時については、ダイナ巨人が無垢の巨人であったから命令する知能がなかったと考えれば、筋が通る。
だが、王家の人間でなくとも始祖ユミルを説得する事さえできれば力を行使することができる。