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ヒストリア・レイス

ひすとりあれいす

『進撃の巨人』の登場人物、クリスタ・レンズの本名。
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「私の…次の役は女王ですね…? やります任せてください」


概要

進撃の巨人』の登場人物、クリスタ・レンズの本名

過去

私にとっては、それが…


ウォール・シーナ北部にある貴族家・レイス卿の領地内にある小さな牧場でヒストリアは生まれた。
父親は領主であるレイス卿、母親・アルマはその妾であった。
とある事情から愛情のない家庭だったらしく、祖父母から家業を教わるために会話をするが、母親とは会話をしたことがなかった。

ある日ヒストリアは好奇心で母親に抱きついてみることにした。本で得た知識によると親は子供に関心を示し、話しかけたり抱いたり叱ったりするものと書かれていたためである。
結果は顔を打たれて突き飛ばされただけだったが、それが初めての母からのアクションだったため喜色をあらわにするヒストリアを見下ろして母親は呟いた。

「こいつを殺す勇気が…私にあれば」

それが、母がヒストリアに発した最初の言葉だった。
それ以来、家を出て他の場所で暮らし始めた母を見て、さらに祖父母との冷め切った応対や自分に石を投げる近所の子供を見たヒストリアは、ようやく自分が周囲から生きていることを快く思われていないことに気付く。ヒストリアの孤独を埋めるものは人間の世界にはなく、牧場の動物たちだけが友達だった。

子供の頃



そして5年前、ウォール・マリアが陥落して数日が経った夜、父親を名乗る男性がヒストリアのもとに訪れた。そこで初めて自分の父がレイス卿であったことをヒストリアは知った。隣には数年ぶりに見る母の姿もあったが、なぜか酷く怯えているようだった。

これから一緒に暮らそうと言われ、馬車に乗るため外へ出た次の瞬間、母親の悲鳴で大勢の黒ずくめの男達に囲まれていたことに気付く。男たちに羽交い締めにされた母に思わず呼びかけるヒストリアだが、母はそれを拒絶し親子関係を否定した。のちの振る舞いから、それが娘を切り捨てての命乞いであったことが窺える。それを聞いた男は、本当に関係がないのか、とレイス卿に尋ねた。レイス卿はヒストリアに視線を向け、やや逡巡した後、諦めたようにそれを肯定した。
直後、男は母親を跪かせると、「話が違う!」と必死に抵抗する母に、存在の抹消を宣言する。何らかの口封じのためなのか、それともニック司祭の証言通り跡継ぎ問題の解消のためなのか、理由は解らない。男はナイフを取り出すと躊躇なく母の首に食い込ませた。

「……お前さえ、お前さえ生まなけ――」

それが、母がヒストリアに発した最期の言葉だった。
男は呆然とするヒストリアの頭を掴み、同じナイフでヒストリアの首をかき切ろうとする。が、そこにレイス卿の制止が入る。曰く、ここよりずっと遠くの地で慎ましく生きるのであれば、見逃してやってはどうか。そうして与えられた新しい名前がクリスタ・レンズであった。

その後2年、開拓地で過ごし、12歳になって訓練兵団に入団することになる。

性格

クリスタはもうやめたの


自分に全く価値を見出さない性格で、エレンとは違う意味で死に急いでいる。彼女がクリスタとして、『良い人』を演じていたのは自分が良い人だと思われて死にたいという感情を持っていたからで、彼女が調査兵団を志望したのも彼女の潜在的な自殺願望の現れである。
無表情、無感動で"女神"と称されたクリスタとは真逆の性格をしているが、ヒストリアはこれが本来の自分であると語っている。

ヒストリア化したクリスタを見たらライナーは卒倒するだろう。一方でエレンはクリスタはいつも無理して笑顔を作っていて気持ち悪かったと語り、今の彼女の方が人間らしくていいと評価している。

彼女自身はユミルと共にあることを強く望んでいたが、ユミルは自分を残していなくなってしまい、自分のやりたいことを見出せずにいる。他人に対する思い入れも殆どなく、3年間苦楽を共にした仲間である筈の104期生メンバーである新リヴァイ班の仲間たちに対する感情も希薄なものになっている。

決意

レイス家は壁内の真の王家であり、代々巨人化能力を継承し、レイス一族と同じ大多数民族の記憶を操作して壁内の閉鎖的な国を維持してきた。ルーツの異なる少数民族はその影響を受けず、アッカーマン家と東洋一族を除いて、殆どが口封じの見返りに貴族になった。

後にエレンと共にヒストリアは憲兵団に誘拐され、実父のロッド・レイスに引き合わせられる。その際にレイス家が所持してきた巨人化能力の事を知らされ、5年前に壁が壊された直後にエレンの父がヒストリアの異母姉フリーダからその力を奪いエレンに移したこと、レイス家の血族でなければ真の力は発揮できないと聞かされる。

元々当主であるロッドは5人もの子どもがおり、あまり余って使用人との間に生まれた隠し子がヒストリアであった。ヒストリアの母はあわよくば領主の妻になれればと思っていたが、領民や王政にとってヒストリアは不名誉な存在でしかなく、その存在は「なかったこと」にされた。
しかし、5年前にエレンの父によって跡取りの子どもたちは全員殺されてしまい、ロッドは唯一の後継者となってしまったヒストリアを引き取ろうとするも、フリーダの巨人化能力が奪われたことを知らなかった王政は、王家の過ちを正すべくケニーたち中央憲兵団にヒストリアとその母の殺害を命じた。レイス家に巨人の力が失われてしまった事でレイス家の求心力の低下を恐れたロッドは、フリーダの死を隠すことにするも、唯一の後継者を殺させる訳にはいかなかった為、ヒストリアに「クリスタ・レンズ」の名を与えて見逃させる事にした。
その後、エレンの巨人化が発覚した事でレイス家から巨人の力が失われていたことが判明し、その事実を白状したロッドは王政と共にエレンとヒストリアの身柄を確保しようとしていた。

生い立ちから家族から望まれず周囲から疎まれていたヒストリアであったが、フリーダはそんな異母妹の事を気にかけて何度も会いに行き、ヒストリアに読み書きなどを教えて優しくしてくれていた。フリーダに記憶を操作されていたヒストリアはその事を忘れていたが、後に思い出してからは優しい姉を奪ったエレンの父への怒りと、たったひとりの家族が自分を必要としてくれた嬉しさから、ヒストリアは父が望むままに注射で巨人化し、エレンを捕食しようとする。


『クリスタ お前の生き方に 口出しする権利は私にない』


レイス家の血が流れる自分がエレンの力を継げば、巨人を駆逐することのできる真の力を得るのと引き換えに、自分の意識は初代王の思想に支配されてしまう。それでもヒストリアは構わなかった。


『だから これはただの…私の願望なんだがな』


人はもう祈ることしかできない。神という存在になり、壁内の人々を守ることが自分の使命であり、何よりも父が望む自分の姿であるのだから。










『お前…胸張って生きろよ』










....


『何が神だ‼︎ 都合のいい逃げ道作って 都合よく人を扇動して‼︎』
『もう! これ以上…私を殺してたまるか‼︎』



かつてのユミルの言葉が、あの時はヒストリアに届かなかった願いがよぎった瞬間、ヒストリアは注射を床に叩きつけ、逆上して掴みかかってきた父親を背負い投げで床に叩きつける。


ユミルやフリーダの顔を思い浮かべながら、神なんかにはならないけど、仲間を助けたい、自分なんか必要ないと言ってる人に「そんなことはない」と言ってあげたいと告げるヒストリア。
ようやく「自分」を確立させることができたこの瞬間、彼女は本当の意味でエレンたち新リヴァイ班の仲間になった。

その後は自らの責務を果たすべく、巨人化の薬を誤った形で服用し無知性巨人と化してしまった父を自らの手で殺し、女王自ら巨人を倒した姿は壁内の人類から絶大な支持を得る。そして69話にて正式に即位して壁の中の女王になり、亡きリーブス会長との交わした「リヴァイをぶん殴る」という公約を達成した。ちなみに、リヴァイはそれを見て、何を思ったか笑みを浮かべた。
実質、兵団が政権を握っているため、ヒストリアは現在は調査兵団から身を引き、兵団の協力で牧場・孤児院を開き、壁内の孤児や困窮者たちを保護し世話を行っている。女王の仕事よりもそちらの方が板についてきており、民衆からは「牛飼いの女神様」と親しまれている。
性格も以前よりは明るくなり、生き生きとした表情を見せるようになった。一方、明るくなった分クリスタの頃よりも若干性格はキツめで、ジャン曰く「俺のかーちゃんに似てきた」とのこと。
そしてエレンと仲よさげな為か、ミカサの嫉妬を受けている。

波紋を呼んだ妊娠

久々の登場になった第107話「来客」の最終ページで妊婦姿を披露し、読者に衝撃を与えた。
同話の回想シーンで、ヒィズル国有力者であるキヨミ・アズマビトと会談した頃のあどけなさは消え、大人っぽい顔立ちになっている。
相手は彼女と同郷の人間であるが、彼は小さい頃クリスタにかまって欲しいあまり、彼女に石を投げてつけていたという。
成長した彼は、その時の罪を償うべく、クリスタが運営する孤児院で下働きをしていた。
何年も顔を伏せて黙々と働いていたのだが、ある日彼女はその男性が、小さい頃に自分に石を投げていた少年である事に気がついた、そしてほどなくして男女の関係になる。
自らの掌中に政治的実権はなくても、仲間のために「女王の役目を立派に果たす」と決めている彼女は、せっせと「夜のお勤め」に励み、お腹の中に新しい生命を宿した。

ただし、今回の妊娠は、兵団内部で好意的にとられているとは言い難い。
「われわれ(調査兵団)の都合で「女王」という役目を押しつけた以上、彼女には相手を選ぶ権利があるし、女王の色恋沙汰に口を挟む権利はない」
という意見もあるが
「今回の妊娠は、裏でジークが絡んでいる」
というのが、調査兵団内で多数派を占めている。
そんなわけで、彼女の妊娠をお祝いするムードは極めて薄い、といわざるを得ない。
本人も、そのことを理解しているようで、107話の最後のコマにおいて「夫」に話しかけられた時の表情からは「母となる喜び」はまったく窺えない。

ヒストリア



また彼女が第108話において、自分が経営する孤児院で「夫」と再会した時も、どこか物憂げな表情を浮かべていることから
「ヒストリアは、彼を愛してないのではないか」
「相手とは正式な婚儀をあげていないし、婚約もしていない。もちろんセフレでもない」
と、ネット上での評価も散々である。
だが皆さまもご存じの通り、ヒストリアは実の親からの愛情を知らないまま成長した過去を持つ。
そんな彼女が仲間たちのためとは言え、さほど愛情を抱いていない男性と、せっせと夜のお勤めに励んで子どもを作り続けるものの、生まれた子どもに愛情を持たない(いや、持てないというべきか)ヒストリアに対し、切ない感情を持つ読者も多いだろう。
だが彼女が「夫」と再開した時に
「この人を自分の過酷な人生に巻き込んでしまっていいのだろうか?」
という気持ちが湧いた可能性も捨てきれない。
リアル社会でも、親から虐待されて育った子どもは、自分が親になっても我が子を虐待するとい言う負のループを辿ることが多いので、彼女もそうなるのではないかと危惧する意見も、ネット上には存在する。

今さら遅い(かもしれない)が、いっその事ヒストリアは、エレンと関係した方がよかったのでは?と考えるファンも少なからずおり、pixivにはエレヒス というタグがある。そのタグで括られたイラストは250(R-18設定は27,数字はどちらも2019年2月現在)にものぼる。
もちろん、ミカサは激怒するかも知れない。牧場で楽しそうにヒストリアと嬉しそうに話し込んでいるエレンをみたミカサは不快感をあらわにし、彼女の表情をみたエレンは震え上がっていた。
だがヒストリアはミカサを好ましく思っている。実際、クリスタはヒィズル国との会談の場でミカサに

「私たちは生まれのことで重い荷物を背負う者同士なんでしょ?ミカサと一緒ならこんな頼もしい人いないよ」

と、笑顔で話しかけた。
その時のミカサは困惑の表情を浮かべていたので、ミカサもいざとなったら、それなりの覚悟を決めるのではないかと思うのだが……

決断の背景

もちろん、彼女も好きでこんな判断をしたわけではない。
その原因は、キヨミとの会談にある。
キヨミはその席上で、ヒストリアたちパラディ島とその住民を守るための手段として、ジークの計画を伝える。
その計画は
・パラディ島にある「地鳴らし」の一部を世界に公開し、その破壊力を見せつけること
・パラディ島の軍事力が世界水準に達するまで約50年かかる。その間はヒィズルが介入する
・その間は「地鳴らし」を機能し続ける必要があり、そのためには始祖の巨人(エレン)の保有者と、王家の巨人(ヒストリア)の保有者の継続的な維持が必要であり、ジークは獣の巨人を王家の血を引く者へと継承すること。

……そしてこの提案の問題点、それは
「『王家の血を引く者』は13年の任期を終える(つまり、ヒストリアの余命はあと13年しかない)まで、可能な限り子孫を増やすこと」
にある。
つまりこの方法は、ヒストリアが実家を飛ぶ出す原因になった方法の再現なのだが、この会談で、自分の任期(=余命)が13年である事を知ったヒストリアは、この提案を受け入れる。この会談に同席していたハンジは苦悩し、エレン
「家畜みてぇに子どもを産まされ殺されて、やっと生きられることを許されるっていうのなら、俺はジークの計画は受け入れられない」
と、強く反発し、「地鳴らし」以外の選択があるかどうか模索するべきだと反発するのだが、エレンの発言を聞いたヒストリアは、うっすらと涙を浮かべたのだった。
だが「地鳴らし」以外の選択肢はなかったらしく、ヒストリアはせっせと子作りに励んだのが、今回の妊娠劇の真相だったのである。















更なるネタバレ









実はヒィズル国の狙いは、パラディ島に埋蔵されている地下資源「氷爆石」の確保にある。
この地下資源は、調査兵団の主力武器である立体機動装置の燃料として使われているのだが、キヨミの狙いを察したのは、現段階では
「わたしはだしに使われだけでは?」
と思ったミカサだけである。

ヒストリア 女王の決意



パラディ島の住民のために「残りの任期の全てを、子作りのために捧げる」と誓ったヒストリアだったが、彼女の判断が正しかったのかは、現段階では誰にもわからない……

関連タグ

進撃の巨人 クリスタ・レンズ ロッド・レイス アルマ
エレヒス

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