概要
どこか間の抜けたような面長の顔立ちをしており、馬面というか角度によっては「人の形をした馬」のような顔つきである。常に四足歩行で行動し、また、「獣の巨人」と同じく巨人の状態でも問題なく人語を話すことができる。
初登場はウォール・マリア奪還を懸けたシガンシナ区決戦。
エルヴィンら調査兵団側からは「四足歩行型」と呼ばれ、「獣」や「鎧の巨人」同様知性を有する巨人として警戒された。
決戦においては自身が攻撃を仕掛けることはせず、ベルトルトが身を隠した樽を運んだり、「獣」が投げるための岩を運んだりとサポートに徹していた。
しかし、ジークとライナーがそれぞれ窮地に陥った際には、敵の一瞬の隙を突いて2人とも救出する活躍を見せている。
正体
「マーレ編」になってから「車力(しゃりき)の巨人」という名称が判明。
その正体は「九つの巨人」のうち、マーレ国が有している7体の中の1体。現継承者は「マーレの戦士」の一員であるピーク・フィンガー。
並外れた持続力が特徴で、ピークの台詞から少なくとも2ヶ月は巨人の姿を維持できることがわかっている。食事や排泄はどうするのかは不明。ただし、ピークはこの2ヶ月の巨人状態から人間体に戻った際、筋力が低下したのか松葉杖を使わないと2足歩行ができなくなっており、慣れのためなのか人間に戻っても四つん這いのが楽らしい。
また、顎並みに小柄のため荷物を運ぶための鞍を始めとする様々な兵装も可能。対中東連合軍の戦争においても、背負った機関銃で敵兵を蹴散らしつつトーチカの破壊に成功している。
更にすさまじいのは、うなじから脱出が容易にでき、更にその場で繰り返し変身を続行できるという持続性である。本人曰く「私がやられない限り100回でも200回でも変身できる」とのこと。
天と地の戦いでは、終尾の巨人の本体を暴き出すために巨人の首に爆薬を巻き付けながら歴代九つの巨人と渡り合い、イェーガー派との戦闘では彼らの持つ雷槍の重爆撃を避けきるなど後方支援型とは思えない戦闘力を披露している。
しかし、持続力と引き換えに耐久力はそれほど高くなく、本体の治癒速度も鎧に比べると遅い。
余談
- 原作コミックスにおける初登場巻は19巻だが、その時の車力がそこいらの無垢の巨人と大差ないような顔つきをしていたが、その理由はオリバー・ピークという全く別人のおっさんが車力の中に入っているという設定だったため(「進撃の巨人展FINAL」にて判明)。
- その後、オリバー・ピークの案はオミットされ、原作29巻で再び車力の顔が露わになった際にはいかにも「女性が中に入っている」風な顔にリデザインされた(車力の巨人 新旧デザインの比較)
- シガンシナ区決戦~マーレ編の間で「車力」の能力の継承も特に無かったため、TVアニメでは最初から現在のデザインで描かれた。
関連タグ
進撃の巨人 巨人(進撃の巨人) マーレ(進撃の巨人) マーレの戦士 ピーク・フィンガー
超大型巨人 鎧の巨人 女型の巨人 獣の巨人 始祖の巨人 進撃の巨人(能力) 顎の巨人 車力の巨人 戦鎚の巨人
ゾイド:車力の巨人に強く影響を与えたと諌山氏が明かしている。
メタルグレイモン(クロスウォーズ):頭部兵装とその着用時の印象がかなり似ている。背部に大型銃器を装備したり、同じ系列の存在でも特徴のある姿をしているのも共通点である。