「進撃の巨人」最終話ネタバレを含みます。未読の方は閲覧注意!
概要
『進撃の巨人』の最終回におけるエレンとアルミンとの会話の中のセリフ。
ミカサの未来についてアルミンが言い放った「エレンのことは忘れて幸せになるべき」「案外すぐにいい人見つけてあっさりしてる気もする」という言葉に対しての、エレンの答えがこれである。
昔から素っ気ない態度で終盤も突き放してばかりだったミカサに対して、長年秘めていた想いが爆発した瞬間だった。
本音を引き出そうと煽ったアルミンですら「そこまで…かっこ悪いことを言うとは…」と、当惑するレベルである。
ミカサの一方通行と思われがちだった2人の関係についての、思わぬ公式発表となった。
この激重感情は多くの読者を驚愕させ、鳥に転生してミカサに纏わりつくエレンのイラストが急増した。
因みに正確には、「そんなの嫌だ!!ミカサに男ができるなんて!!一生オレだけを想っててほしい!!オレが死んだ後もしばらく…10年以上は引きずっててほしい!!」である。余計重い。
詳しくはエレミカにて。
アニメ版
アニメ版ではエレン役梶裕貴氏により大変情けなく熱演。
直前に顔芸付きで煽られていた流れから、突如上擦った嗚咽交じりの本音が続くというもので、「そんなの嫌(や)だ!!」とそれまで巨悪として描写されていたとは思えない泣き言と化している。
ここにきて「あぁ、エレンってよく泣き言漏らす奴だった」と思い出した人も多いのではなかろうか。
ミカサ当人との同様の邂逅(山奥での記憶)との落差も凄まじいものになっている。
他方、漫画版では最後の方での告白であったため読者に強く印象付けられた側面もあり、アニメ版においてはこの発言の後に回される形で人類の8割を踏み潰す衝撃的な未来視が語られるため、話の焦点はそちらに移っていくことになる。これにより悲壮感はより増している他、アニオリとしてアルミンの比重が強くなっている。
余談
公式解説本である「進撃の巨人キャラクター名鑑FINAL」の諫山創氏のラストインタビューによると、本シーンはネームを書いていた最中に思いついたシーンであり、当初の構想にはなかったという。諫山氏は格好悪いエレンが好きであり、本シーンを描けたことで「エレンが帰ってきた」という感覚が生まれたと語っている。