プロフィール
※藤原氏が病気療養の為(3期では療養が明けて仕事に復帰していたが津田氏が続投し、終了後に死去)。4期開始前の総集編では藤原・津田両氏の名前が同時にクレジットされている。
概要
ウォール・マリア南のシガンシナ区に駐在する駐屯兵団所属の兵士。
ブロンドの短髪と無精髭が特徴の長身痩躯の中年男性。
かつてエレンの父であり医者のグリシャに流行り病を患った妻を救われた恩義があり、以来グリシャのことを強く信頼している。グリシャの子供であるエレンや、その友人であるミカサ、アルミン達ともこの一件以来親交が深い。
物語冒頭では、まだ巨人の脅威もなく平和であったため、勤務中であるにもかかわらず兵士仲間と酒を飲んだくれるという極めて不真面目な職務態度を見せており、幼いエレンからも辛辣な皮肉の言葉で糾弾されるが「自分達がこうしてバカにされているということは今が平和な証拠」だと開き直る発言を返しており、兵士としても大人としても尊敬できる人物ではなかった。
しかし、その後超大型巨人によりウォール・マリアが破壊された有事には、アルミンの知らせを受け、立体機動装置を用いて真っ先にイェーガー家に駆けつけた。
現場ではグリシャの妻カルラが倒壊した瓦礫の下敷きとなり身動きが取れなくなっており、尚且つ壁内に侵入した巨人の1体が間近まで迫っていた。エレンとミカサはなんとしてもカルラを救い出さんと頑としてその場を離れようとしなかったが、カルラ自身は自分を捨て置いて子供たちを逃がすように懇願する。
ハンネスは今こそグリシャへの恩を返さんと「巨人を倒した上で、カルラ含む3人とも救い出す」と単身巨人へ立ち向かおうとするが、間近で見る巨人の圧倒的な体格差を前に恐怖で凍りつき、同時に今の自身の力量では決して倒すことが出来ないことを痛感する。自分が死ねばカルラどころか子供たちまで殺されかねないと判断し、即座に身を返したハンネスは先のカルラの言葉に従い、エレンとミカサだけを抱えてその場から撤退した。
なんとか安全区域まで逃亡するものの、エレンからは母を見殺しにしたことを恨まれ酷く責められた。ハンネスは二人を逃がすことが今の自分に出来る最善策であったことを弁明すると共に「自分の勇気の無さ」を涙を流して詫びた。
それから5年後の現在では、カルラを助けられなかった自責の念から来たる巨人の襲撃に備え駐屯兵として精勤するようになり、トロスト区駐屯部隊長にまで昇格しフィルをはじめとした部下達を従えるまでになっていた。兵団に新兵として在籍するようになったエレンたちにとっては立場上「上官」に当たるが、昔からの付き合いもあり変わらず砕けた口調での信頼関係が続いている。彼らのことを自らが親代わりとして見守り、時に強く背を押している。
エレンがライナー・ブラウン(=鎧の巨人)たちに拉致された際には、酷く落ち込んでいたミカサとアルミンを励まし、奮い立たせた。その後エレン奪還に同行し、逃走するライナーたちを追跡する。
鎧の巨人の反撃に巻き込まれて倒れたエレンとミカサの前に、かつてカルラを捕食した巨人が現れる。ハンネスは件の巨人から二人を守り、勇気のなかった5年前を全く感じさせない姿で果敢に立ち向かうも、鎧の巨人の妨害によって他の兵士たちの援護が受けられず、奮闘空しくエレンの目前で捕食され戦死した。
しかし、追跡中に心に誓っていた「命に代えてもエレンを助ける」という決意を全うした彼の死は、エレンが座標の力を発動するきっかけの一つとなり、また、ハンネスをはじめとする、奪還作戦で戦死した兵士たちに人類存続の功績を与えることが、エレンの新たな戦う理由となる。
シガンシナ区に勤務していた時の他愛のない平穏な生活を愛し、あの日常を取り戻すために戦うことを誓っていた。エレンからは「まやかしの平和」だと思われていたが、今の自分よりも「あの頃の役立たずの飲んだくれ兵士でよかった」と述べていた。
また中央憲兵編にて、キース・シャーディスとも知己の仲であることが判明した。
余談
- 2代目CVの津田氏は『悔いなき選択』にもフラゴン・ターレット役で出演している。
- pixivの投稿作品では中の人ネタが多い。