「頼む…お前が私に代わって影となり、ドモンを守ってくれ…」
「立ち上がれ、ドモン!あれを止められるのはお前しかいないんだ!」
CV:堀秀行
概要
ライゾウ・カッシュ博士の長男で、父の補佐を務めていた技術者。
父と共にアルティメットガンダム(後のデビルガンダム)の開発に携わっていたが、全宇宙の支配を企みこれを強奪、地球に逃走したとされていた。
弟ドモンが劇中冒頭から周囲に向けていたモノクロ写真の切れ端はドモンが7~8歳頃に幼馴染でもあるレインが撮影したモノ。ネオジャパンのガンダムファイターとなったドモンの前にも姿を現している。
しかし実際は、ウルベ・イシカワとミカムラ博士の陰謀に巻き込まれてしまい、父の命令でアルティメットガンダムと共に地球へ向けて脱出したのが真相であった。だが、大気圏突入時の衝撃が原因でプログラムに異常を来したアルティメットガンダムはデビルガンダムへと変貌、キョウジはデビルガンダムが活動するための生体コアとして取り込まれてしまったのだ。
ドモンの前に現れた姿はデビルガンダムによる幻影とされる(俗にDGキョウジと呼ばれている)が、もはや正気を保ってはおらず、狂気じみた表情に笑い声を上げるのみに成り果ててしまっている(その表情はどこかDG細胞に侵食されつくし、その尖兵と成り果てたウルベに通じる)。
地球で第13回ガンダムファイトが開催された際、ネオドイツのGFシュバルツ・ブルーダーと交戦し、敗れて死亡した彼の肉体を素体として自らの意識と記憶を移植し、アンドロイドのシュバルツを造り上げ、弟の補佐と自らの抹殺を託した。
その後は自我を喪ってデビルガンダムの一部として完全な生体部品と化し、肉体が傷ついてもDG細胞によって修復が繰り返されるだけの存在となっていき、生体コアとしてコードで吊るされた操り人形のような状態で取り込まれている。
最期はデビルガンダムを倒すためシュバルツもろともドモンの石破天驚拳に散ったが、最後の最後にキョウジとしての自我を取り戻し、その死に顔は「ありがとう、ドモン」と弟に感謝し微笑んでいた……。
その後、グランドマスターガンダムの圧倒的な強さの前に屈しかけるドモンの前に東方不敗や母ミキノらと共に幻影として現れ、ドモンを叱咤して立ち上がらせている。
キョウジ本人は幅広い方面で非常に優秀な人物であったようで、軍に拘束されそうになった際に、自分を捕らえようとした2人の軍人を難なく打ち倒しているなど、頭脳だけでなく身体能力も高かったようである。
ドモンが家出をして格闘家の道に進んだのは、父から勝手に進学を決められそうになったことに反発したのに加え、何をしても敵わない兄に対し、せめて一つでも超えられるものが欲しかったから、とされる。
関連イラスト
設定が設定のため、シュバルツと共に描かれることが多い。
関連タグ
ドモン・カッシュ シュバルツ・ブルーダー レイン・ミカムラ ライゾウ・カッシュ
機動武闘伝Gガンダム外伝英雄変生:監督を務めた今川泰宏氏書き下ろしのweb小説。キョウジとシュバルツの出会いが描かれている。
表記ゆれ:キョウジ
- ウォン・フェイフォン:ゼノギアスの主人公。オマージュが散見される。
- マイティ:主人公の兄つながりと似たような存在がいる。
- アリテミス:ある意味キョウジのオマージュなのか、映画の作中での行いがほとんどキョウジとシュバルツと酷似しており、特にラスボス戦ではまさにキョウジ(シュバルツ)のようであった。
- バーソロミュー・くま:中の人が同じで、共通点も多い(作中では暴君と呼ばれているが、実際は優しい人格者にして名君で、自分のクローンが存在するなど)。
- うちはイタチ:忍者繋がりでもある他、表向き一族崩壊の黒幕であり、弟が討つべき仇敵とされながら、実は組織の内部抗争に巻き込まれた最大の犠牲者だった真実が明らかになったという点で共通している。