「囮役はもちろんオレが行く… 貴様達はこれからの里を守っていく若き火の意志達だ」
プロフィール
忍者登録番号 | ー |
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所属 | 木ノ葉隠れ |
役職 | 二代目火影 |
年齢 | 不明(推定享年60歳) |
身長 | 182.3cm |
体重 | 70.5kg |
誕生日 | 2月19日 |
血液型 | A型 |
星座 | うお座 |
性格 | 豪気、合理主義、情熱家 |
好きな食べ物 | 新鮮な川魚 |
忍道 | 里の繁栄に全てをかける |
CV | 堀内賢雄、河西健吾(少年期) |
概要
初代火影・柱間の弟で木の葉隠れの里の創設者の一人。猿飛ヒルゼン、うたたねコハル、水戸門ホムラは彼の弟子であり、それに志村ダンゾウ、秋道トリフ、うちはカガミを加えた扉間小隊は彼の直属の部下。
黎明期の木ノ葉の里において、兄を支えつつ後の繁栄の基盤作りに尽力し、現在のアカデミーや中忍試験制度などを作り、為政者としての面でも多大な影響を残している。
自身が開発した飛雷神の術を筆頭とした時空間忍術に長けていた他、性質変化においても陰陽遁を含めた全属性を使い、特に水遁系の術と剣術を得意とした。また、飛雷神のみならず、影分身や穢土転生など、禁術に指定されたものを含め数多の術を開発し、術の発明家としても多大な功績を残した。
多くの側面で、理想主義的な兄とは対照的な現実的な合理主義者として描かれている。
人物
合理主義者
自他共に非常に厳格な人物。目標に対しては情熱的に突き進んでいく性格だが、同時に徹底した合理主義者であり、里のためなら非情な手段も辞さない現実主義者。実力は確かだが、甘い部分が目立つ兄柱間を右腕あるいは参謀役として補佐してきた。
対照的に思える2人だが、幼い弟二人を戦いの中で失っており、争いのない平和な世を目指すという理想は兄と同様のものを持っている。そのため幼少期には、敵討ちに固執する自身の父親千手仏間を含めた大人たちを「バカ」「そんなに戦いたいならルール決めて戦いたい奴だけで戦ってればいい」と蔑んでおり、死んでいった者達の無念について言及した板間に「そんなことに拘ってたらお前も死ぬぞ」と忠告している。
後述の「卑劣」発言から、鬼畜かつ情け容赦のない男というイメージを持たれがちだが、忍という性質を考えれば扉間の徹底して合理的な思想と行動理念は忍者としては当然、ある意味では忍の王道とも言える人物である。何よりも里を第一に据えており、里のためには自身をも犠牲にすることも厭わない。しかし部下のダンゾウとは異なり覚悟や能力の足りぬ者にその犠牲を強いる事はない。
また、兄が柱間であるからか合理主義でありながら、むしろ理想主義者の事も好んでいる様子があり、その筆頭であるうずまきナルトに対してもかなり好意的に見ていた。
性格的には殆ど物怖じしないタイプであり、神話で語られる忍の祖・六道仙人の登場に歴代の火影たちが動揺している中で一人「…助言を頂けるならもっと早くにしてほしかったですね」と皮肉を言い放つような胆力の持ち主。
また、自身より圧倒的に優れた忍びである柱間に対する妬み嫉みを一切持っている様子がなく、それはそれとして自身の実力に磨きをかける非常に出来た人物でもある。
ちなみに、現在のような細かい人物像が明らかになる前に出版された「闘の書」では、「荒ぶる闘志! 初代の遺志継ぐ烈火の男!」と紹介されており、若干現在のイメージと異なる部分もあるが、情熱的な人物である事は変わりない。
為政者として
政治面では、戦を止めるという理想を叶えるには各里が協定を結ぶ以外にないと主張し、兄とともに不要な争いは極力避けるべく他国との和平交渉に尽力している。後述の通り、二代目雷影と同盟を結ぼうとしていた。これが成功していれば、後の忍界の歴史は全く変わっていたことが考えられ、もっと早く忍世界が平定していた可能性もある。
千手一族の同盟にうちは一族が加わったことで木ノ葉隠れの里が成立して以降は、兄の柱間とうちはマダラを筆頭とし彼らと共に補佐役として里を守り、作り固めることとなる。
お人好しでなにかと甘い性分の柱間と、元々敵対関係だった上に精神的に危うすぎるマダラという、双方ともに一族の当主でカリスマ性はあれど為政者としては不安な点が多い彼らの間を取り持ちつつ、忍界初の忍里の地盤を固めるのは苦労が絶えなかった様子である。史上初の五影会談において各忍里の均衡を計るために尾獣を分配する際には、買い取らせようとしており、無料で渡そうとした柱間を「黙れ!!」と一蹴している。
しかし、五影会談の成功は柱間の甘さと誠実さによるところも大きく、実質兄弟二人三脚で木ノ葉の黎明期を支えてきた。
柱間が独断でマダラを初代火影にしようとした際は制止し、「里の運営は民主的に行う」という指針を明確にしている。
二代目火影を継いでからは忍者学校や中忍試験の制定を行ない、木ノ葉の基盤作りを行い、これらのシステムは他里が取り入れるほど優れた施策となった。
頭が切れ、協調性もあり、必要とあらば手段は選ばず、柱間には劣るものの個人の戦闘能力もカリスマ性も高かった扉間は、ナンバー1でもナンバー2でも輝けるタイプとして木ノ葉の里の黎明期と発展期に跨り多大な貢献を残した優秀な政治家だったと言える。
忍術の発明家として
忍術の発明家として有名であり、飛雷神の術や(多重)影分身の術を始めとした様々な術を考案している。その中には強力(或いは非人道的)故に禁術に指定されているものも多い。
特に、作中世界に多大な影響を与えることになる、生者を贄として死者を甦らせ操り人形にするという最悪の禁術「穢土転生」を開発した張本人でもある。
精度は後世大蛇丸が完成させたものより劣るとされるが、それすら運用上の利点に思えるような成果を出せる運用方法を同時に発案してしまっている。(「使用術」の項を参照)
この必要とあらば倫理を犯すことも厭わない徹底した合理主義と冷徹さ、その脅威度から、他の里からは多大なる警戒と嫌悪を抱かれていたようで、穢土転生された二代目土影の「この術は二代目火影の卑劣な術だ」という発言は彼の忍者としての評価を表す象徴的な台詞である。
うちは一族に対する姿勢
千手一族は長らくうちは一族と敵対関係にあり、扉間の弟たち、瓦間、板間はうちは一族との戦闘のなかで幼くして戦死している。扉間自身も、かつて五人兄弟であったうちはマダラにとって唯一生き残った弟であったうちはイズナに致命傷を負わせ、イズナはそれがもとで亡くなっているためマダラから恨まれていた。
両陣営の全面戦争の末に追い詰められたマダラに対して、柱間がとどめを刺さずに協定を求めた際に、マダラはその場で『扉間を殺す』か『自害する』かの二択を要求される(柱間は即座に自害を選ぶも、こんな事で柱間が死ぬ事に堪えられなかったマダラに寸止めされている)など、その恨みは根深い。
しかし、扉間は弟たちの仇としてうちは一族を恨むというより、写輪眼の性質を知るからこそうちは一族を危険視していた。(どういうわけか開眼の際、脳内でどう言った現象が起きているかを精密に知っている事から、かなり非人道的な行いをしていた可能性がある)
木ノ葉を出奔したうちはマダラによる木ノ葉襲撃後は一族を管理・監視するために、警務部隊を創設しその役割を一任した。
(その後、仮面の男による木ノ葉襲撃の関与を疑われ、うちは一族の居住区が里の隅にひとまとめにされたが、これは扉間死亡後、三代目火影の時代に行われたことであり、当然扉間は関係していない)
そうした処遇が監視目的であると気付いたうちは一族から不満を抱かれ、後のクーデター計画の一因になったと言われる。
だが、扉間がうちはを里の政治から遠ざけたのは、綺麗事だけでは罷り通らない世界に触れて写輪眼が開眼、すなわち闇落ちしてしまうのを防ぐ目的もあった。
そもそも警務部隊そのものは閑職どころか要職であり、実際この政策が上手く機能したことにより、当時のうちは一族は木ノ葉のエリート一族として畏敬と羨望の対象とされていた。その上で、九尾襲撃により多くの被害が出る中で「警務部隊たるうちはが誰一人いない」という大失態を犯した事が後の迫害、クーデターへ繋がる要因であり、扉間によって強権が与えられた事とうちはの迫害は直接的に何も関係していない。しかも不在だった理由もダンゾウの差し金によるものであり、双方に非と呼べるような行動はなかったと言える。非を求めるならばダンゾウは元凶としても、扉間の死後に時世に応じた対応を後任の火影たちが取れなかった事もクーデター計画を許してしまった要因と考えられる。事実、三代目火影は「甘すぎた自分は火影として失敗ばかりしてしまった」「二代目の政策を上手く引き継げなかった」と自身の政策に問題があった事を認めている。
また、扉間本人はうちは一族を警戒はすれど嫌っているわけではなく、うちはカガミの様に一族の垣根を超えて里に忠誠を誓う者であれば誰であろうと部下として重用する公正な考え方をもっていた。
しかし、写輪眼の原理解明の為致し方無かったとは言え、うちはマダラの死体を処分せず保存していた結果、その考えを見抜いていたマダラ本人にイザナギの力で甦る隙を与えてしまった為に、結果的に後のうちはオビトや暁の悲劇、第四次忍界大戦といった数々の厄介事を招く一因になってしまった。
作中の活躍
生前
少年時代には既に合理的かつ後の為政者としての思想の原型を形成しており、世代が交代し世を変えられるその時を淡々と待ちながら戦っていた。
戦で敵を倒すことに躍起になっている父親を含めた大人たちを陰から「バカ」と蔑んでいた。
戦乱の世を非難する柱間を父・仏間が「仲間の無念を晴らすため、全ての敵を殲滅する、それでしか戦いは終わらない」という価値観を根拠に「ガキ」「頭を冷やせ」と叱りつけたことに対して「戦いをやめたければ協定を結び、ルールを制定してそれに則って、無駄に戦わないようにすればいい、そんなこともしない大人どもは馬鹿だ」という正論を持って蔑んでおり、「でもそれじゃ死んだ仲間の無念はどこに行くの?」と反論する幼い弟の板間には「そんな甘ったれたこと言ってるとお前も死ぬぞ」と厳しく諭している。
しかし、父の前、そして父と兄が諍いを起こしている最中には、その考えを表明して仏間を逆上させることを避け、あえて子どもぶって父と兄のあいだに入り父を宥めるという芸当もこなしており、幼少期からその聡明さを活かした立ち回りは如実に発揮されていた。
兄の千手柱間が族長となって以降はうちは一族との戦いにおいてうちはイズナに致命傷を負わせる。その傷がもとでイズナはその後死亡、マダラが永遠の万華鏡写輪眼を取得する要因となった。
後に全面戦争時、マダラを追い詰めた柱間が協定を求め、木ノ葉隠れの里が創設される。
里の成立後は、性格の甘い柱間のフォローをしつつ補佐として務め、第一回五影会談では柱間の護衛として出席。
初代火影柱間の引退ないし死亡後、二代目火影に就任。前述したアカデミーの設立など里のシステムを完成させ、穢土転生などの開発で他国に猛威をふるった。
雲隠れの里と和平協定を結ぼうとするも、会談時にクーデターを起こした金角・銀角兄弟により二代目雷影共々殺害される。
厳密には、木ノ葉の仲間を逃がすために自ら囮になり、その後里に戻ってきたという記述がある。
おそらく戻ってきた後に負っていた傷が原因で死亡したものと見られる。
敵兵に立ち向かい活路を切り開くその直前、話し合いの中で真っ先に囮になると名乗り出た猿飛ヒルゼンを三代目火影に任命している。
死亡時期
長門、小南、弥彦らが自来也に弟子入りした30年前(第二部から)が「火影が代替わりしてから1年後」となっており、扉間が戦死したのは第二部から31年前、第一部から27年前と考えられる。
即ち、死亡したのは第二次忍界大戦の後期、大姪の綱手が自来也や大蛇丸ら共々雨隠れの半蔵から「伝説の三忍」の称号を与えられた後である。
しかし、雲隠れとの和平協定のタイミングは恐らく第一次忍界大戦末期と考えられることと千手一族の驚異的な生命力から、扉間は第二次忍界大戦末期まで生存していた可能性がある。
第二次忍界大戦時には既にヒルゼンが火影となっている描写が多いため、忍としては引退したが為政者としてギリギリまで働いていた、または、まだ若かったヒルゼンの地盤を固めてから正式に襲名するためにその死を伏せられたとも考えられるが、作中の時系列設定が曖昧なので正確な死亡時期が不明。
第一部
木ノ葉崩しの際に大蛇丸の穢土転生により兄と共に口寄せされヒルゼンと戦うことになる。
柱間や扉間クラスの忍になると十全の力で復活させると自力で穢土転生を解いてしまうため、この際は反抗されないよう精度を落とした状態で呼び出されている。得意の水遁でヒルゼンを苦戦させ、最終的に屍鬼封尽により封印された。
この際「水の無い所でこのレベルの水遁を発動できるなんて!」という台詞が木ノ葉暗部の口から発されるのだが、後により大規模な水遁を水場もなしに使う水遁使いが多数出てきたこと、二部以降でも、穢土転生を乱用したカブトや、作中屈指のチート性能の時空間忍術を使用するトビ(オビト)と比較され、作中の露出が少なかった一時期はネット上では「鬼鮫以下の水遁、カブト以下の穢土転生、オビト以下の時空間忍術、木遁も使えない」と弄られていたが、少量の水で殺せる算段の付けてある水遁、本来の用途的に「精度なんて喋れて多少見た目が似てればいい」穢土転生、使うタイミングの的確さや応用幅が広すぎて対策不可能な飛雷神、と既存キャラとは別方向で完成された代物であった。
後にこのシーンも再考察され「衰えていたとは言え火影クラスの火遁を、当時の大蛇丸でも操れる程度に弱体化された状態の水遁で防げたのは、ヒルゼンが情けなかったのではなく扉間が凄かったのでは」「あの発言は読者では規模以外では見抜きようがない"水遁の質"(目に見えないが実際はかなり圧縮されている等)の方を指していたのでは」と再評価されている。
第二部
第四次忍界大戦中、大蛇丸に歴代火影たちと一緒にもう一度穢土転生される事になり、今度はほぼ縛られず意思を持った状態で復活する。木ノ葉隠れの里黎明期の話やうちは一族の秘密を語り、うちはサスケの返答を聞いた後、歴代火影たちと共に戦場へ向かう。
歴代火影による四赤陽陣発動後は、ナルトとサスケ、ミナトのバックアップに回り、十尾の人柱力になったオビト戦では相手の能力を分析して指示を出したり、飛雷神の術による攻撃のサポートなど活躍。
輪廻天生の術で生身の体として復活したマダラに連続での飛雷神斬り、水遁・天泣で不意をつくも、生前から扉間の周到さを知り最大限警戒していたマダラを仕留めきれず、全身に外道の棒を刺されて戦闘不能になる。
マダラに胸を刺され瀕死のサスケを救うため、やってきたカブトになんらかの助言をした。その後生還したサスケにより、体中に刺さった外道の棒から解放され、サスケをマダラの元に送った。
無限月読発動後は、現世に出現可能になった六道仙人の話を聞き、黄泉の世界から呼び出した五影前任者たちと共に口寄せの術でカグヤの異空間にとばされたナルトたちを連れ戻した。
うちはマダラとの決着がついたあと、六道仙人の手で黄泉の世界に昇天した。
能力
「最強の忍」「忍の神」と称される兄の柱間には及ばないが、長年彼を補佐し、さらに二代目火影を務めていただけあって実力は超一流。
作中では、柱間も扉間も「穢土転生」で力を抑えられているので本来の実力は発揮していない。
性質変化は五つ全てに加えて、兄と異なり陰陽遁も両方扱える(柱間は隠遁が使えない)が、中でも特に水遁を好んで使用する。
扉間は最小限の労力で効率的に相手を仕留めるという思考を持っているのか、使用した水遁は範囲よりも実用性と殺傷能力に重点を置いたものばかりである。
自身の開発した飛雷神、影分身とそれに併用される剣術を使いこなし、マダラからは「忍一の速さを誇った」と評され、警戒されていた。
幼少期から高い感知能力を有しており、チャクラの性質から相手の一族を見抜く事ができるなど、感知タイプとしても柱間を上回る能力をもつ。能力分析にも優れ、忍術に対する幅広い知識も相まって、初めて遭遇する術に対してもその性質を推測し、具体的な対処法を導き出す能力に長ける。指示を出す立場としても優秀で、対オビト戦では指揮を執っていた。
超規模の技と技のぶつかり合いだった忍界大戦の終盤においても、暗殺や搦手を好む「忍者らしい忍者」であったと言える。
使用術
扉間が開発した術。
実体を作り出すため物理的な攻撃が可能な高等忍術で、主に偵察や陽動などに使われる。
ただでさえ均等にチャクラを分割してしまう事からあまり多くの人数を出せない通常の影分身より更に多くの影分身を出せる多重影分身は、下手に使用するとチャクラの枯渇死を招きかねないことから、柱間によって禁術に指定されている。うずまき一族+人柱力という生まれ持ってのチャクラお化けであるナルトが最初に習得して以降、シリーズを通して数多の場面で活用され続けたお馴染みの忍術。
(禁書の一番目がコレである事から盗人が試した際、チャクラ枯渇で殺す目的のデストラップではないかと噂される)
扉間が開発した術。
術式でマーキングした場所に一瞬でワープする時空間忍術。後の四代目火影・波風ミナトが継承しており、彼の代名詞の術となっている。使い手としてはミナトの方が上と扉間自身も認めている。
ミナトに付けられた求道球を掴んで引っぺがし、被害が出る前にオビトに返却してみせたり(「早めに返してやる」)、大戦中に即興でミナトと自身のマーキングをリンクさせていたりと発想の速さと術への理解度は流石。
単独で使用している描写があるのはミナトと扉間(後にボルト、ただし印を結ぶ必要がある)だけであり、他は特別上忍クラスが三人掛かりで使用する飛雷陣の術が精々。
- 飛雷神斬り
クナイを投げて攻撃を行うように見せかけ、クナイに刻印されたマーキングに飛ぶ事で相手の不意をつき刀で斬撃を与える技。
うちはイズナはこの技によって致命傷を与えられ死亡しているが、相手の観察によって次の行動を見切る写輪眼使いにとっては相性が悪く、扉間もそれを見越してこの術を開発したのではないかと言われている。
アニメでは相手の火遁を最短で打ち消した蒸気に紛れてクナイを投げて使用しており、視界を封じながら油断を突く性質の悪さを発揮している。
ナルト及び扉間の話題で卑劣斬りという単語が出た場合ほぼ間違いなくこれを指しており、他にも似たような高速移動からの斬撃を卑劣斬りと称していたりする。
なお、アニメオリジナルストーリーでは彼が使用したとされる「雷神の剣」が登場し緑青アオイが使用している。
螺旋丸や千鳥を何度も何度も叩きつけてようやく折れる強度を、チャクラを流し込むだけで生成でき、スタンナイフから全てを両断する刄までなんでもござれなチート忍具であり、これと組み合わせて使用した場合殺傷から捕縛までこの技だけでこなせることになる。
- 飛雷神互瞬回しの術
飛雷神の術者が二人で互いにマーキングをして連携し、片方は味方の攻撃の前に回避できない状態で出現、もう片方は敵の死角に出現して接触、そして同時に飛雷神を発動して位置を入れ替え、確実に敵に攻撃を当てさせる。ざっくり言えば「瞬間移動の入れ替えによって攻撃が既に敵に命中している状態を作り出す術」。
生前は影分身を使用して行っていた。
作中ではミナトと連携して、ナルトとサスケの大技を命中させるべくサポートに回っている。
扉間が開発した術の一つ。
生者を贄として死者の個人情報物質を使い、魂を浄土から穢土へと口寄せ、術者の意のままに操る術。作中でも禁術中の禁術、その卑劣なまでの詳細は単独項目参照
扉間の死後も木ノ葉崩し、第四次忍界大戦とで歴代の強者を蘇らせ、忍の世界に多大な影響を及ぼしてきた。生前の扉間はこの術と後述の互乗起爆札により、他里へ悪名を轟かせることとなる。
作中では主人公含む様々な人物から倫理面で酷評されているこの術だが、本人は自身が穢土転生された後も術に対する抵抗感など微塵もない(大蛇丸すら「作るべき術ではない」と存在を否定している一方で、あの柱間が「あまりいい術とはいえない」程度の評価で済ませている事を考えるに当時の環境の凄まじさを暗喩している)ようで、情報確保の目的で何の躊躇いもなく「そこらへんに転がってる連合の忍を生贄にしてマダラを穢土転生してみればハッキリする」と提案していたりする。
この手の術に在りがちな「死んだ人に再会する」というような切実な動機が一切語られておらず、そして扉間の性格上恐らくそんな殊勝な理由はないという点も他作品の死者蘇生系の技と一線を画す術といえる。
- 互乗起爆札
「穢土転生の術はワシが作った それに合った戦術もな…」
「己の体でやるのは初めてだが…こうやるのだ!」
扉間が開発した術の一つ。
「起爆札が新たな起爆札を口寄せする」という術式を組み込み、長時間の継続的かつ連鎖的な大爆発を引き起こす。
穢土転生の塵芥の体にはすべて胸のあたりにこれが仕込まれている。そもそも穢土転生とは、大蛇丸やカブトが行ったような死んだ英雄や強者を口寄せして生前の力を行使する術ではなく、戦場で死んだ無名の忍を蘇らせ、無理矢理情報を抜き取った上で味方陣営や里に戻らせ、仲間の生還を喜び油断したところに体に仕込んだ互乗起爆札を発動させるというのが本来の使い方らしい。
精度を上げなければ兵としての強さを得られず、しかし精度を上げすぎると縛りが解け術者の言うことを聞かないという、穢土転生の最大のジレンマを開発時点で補完していた戦術。
しかもこの術、その存在を知られたとしても、他里からすれば一度でも連絡が取れなくなった味方は全員この術に掛かっている可能性を考慮しなければならなくなるという疑心暗鬼状態に陥らせる事ができる、卑劣様の真骨頂と言えるような術である。(リアルタイムでバイタルサインをチェックできているわけでもない為、扉間の奇襲性を考えるとほんの一瞬目を話した隙にバディや小隊員が爆弾にすり替わっていても何もおかしくないというそれ自体が既におかしな事が発生する可能性がある)
その性質と本人の経歴から察するに、角都が抜け忍になったのはこの疑心暗鬼が原因ではないかと言われている(あの初代火影・柱間の暗殺を単独で行わさせられたという無茶振りもよくネタにされているが、柱間の実力と近くに扉間が居る事を考えるに、失敗した挙句逃げ帰って来れる様な相手ではない為「奇跡的に生還した」というより「扉間が報復で爆弾にして送り付けてきた」と考える方が余程現実的である)。
その気になれば穢土転生された人物に飛雷神のマーキングを付け、生きて帰ってきた忍びという形で敵陣に返した後、飛雷神で瞬間移動して敵陣の人物を2人攫い、退却後はこの術で敵陣の物資もろとも吹き飛ばし、攫った2人で新しい穢土転生するという無限ループが完成し、木の葉の里の忍の犠牲を出さず敵国に大ダメージを与える合理的極まりない戦術が取れてしまう。
ゲームでは奥義となっており、水遁で作ったドーム内に相手を閉じ込め、四方八方から攻撃しながら起爆札を設置して自身は飛雷神でドームから離れた安全圏に避難してから発動する。(バブルパルス現象と言い、水中で連続爆発が起きると爆発で生成されたガスが泡になり、その泡がまた新しい衝撃波を生み出す事でどんどん威力が跳ね上がる現象が起きる事がある為、水中でより火力を出すのなら合理的な戦法である)
ちなみに作中同じコマで冒頭の「穢土転生はワシが作った」(倫理観もへったくれもない術の作者でたあることの主張)、「それに見合った戦術もな!」(畜生忍術を使った畜生戦術の提唱者)という発言もしており、挙句「自分の身体でやるのは初めて」(他人では捨てるほどやった)という発言も併せてたった一コマで三つも畜生発言するなと突っ込まれている。
更に術の発動前に体を真っ二つにされながらもすれ違いざまに肘、脇、膝に起爆札を貼り付けるなど、起爆札は好き好んで使っていた模様(三代目も「これは二代目様の手順!」と見慣れた戦術だったようだ)
- 水遁・水陣壁
木ノ葉崩しを企む大蛇丸に穢土転生された時に使用した、水の壁を作り出す防御術。
水のない場所で発動させた事に暗部や大蛇丸は「信じられん」「さすがは先代といったところ」と感嘆したが、後に鬼鮫などといった超大量の水を発現させる水遁を使う忍が出てきたため、この時の暗部の台詞「水の無い所でこのレベルの水遁を発動出来るなんて!」はしばしばネタにされる。
一応補足しておくとこの際は反抗されないよう精度を落とされた穢土転生で蘇っているため、術の精度も相応のものとなっている上、そもそも比較対象にされた鬼鮫がほぼ水遁一本で並の五影を上回るレベルの実力者である。
- 水遁・水龍弾の術
龍を象った水を相手にぶつける術。原作では上記の水陣壁から繋げて発動している。
一部のゲームでは無数の水の槍で相手を打ち上げ、その水から水龍を作り出し、水龍が相手を噛み砕き大爆発を起こす水遁・水龍咬爆の名で必殺技に採用されている。
- 水遁・水衝波
多量の水を作り出し津波のごとく相手を襲うアニメオリジナルの術。
原作で水龍弾を使うシーンで使用。
- 水遁・水断波
口から直線状の水圧カッターを吹き出し、対象物を切り裂く。兄者も使える。
神樹の根を次々と切り落とすほどの威力。
大量の水など発生させずとも相手を殺害するにはこの量の水を効率的に運用すればよい、という実に合理主義者の扉間らしい技。
原作では第二部初出だが、アニメでは木ノ葉崩しの時点で(術名は出ないが)同様の術を柱間同様に使用している。
- 天泣
水遁で出来た水針を素早く放つ。
作中の様子ではノーモーションかつ印を結ばずチャクラすら練らずに使えるらしく、マダラの不意を突く形で口から放った。また、この際の効果音からして、こんな隠し道具みたいなノリの攻撃の癖にマダラの須佐能乎に突き刺さっていたと思われる。
上記の描写から地味な見た目からは想像できない凶悪な威力を兼ね備えているようなので、万が一扉間と鍔迫り合いになったが最後、顔面目掛けてこれが飛んでくると言うことになる、知っていなければ絶対に避けられない上、目立たないので防ぐか避けるかしないと誰も知り得ない=常に必殺という扉間らしく忍者らしい初見殺しと言えよう。
その気になれば毒を混ぜ込んでこれを放つことも可能と思われる(というか扉間の性格上そうしてないわけがない)ので、須佐能乎で完全防御したマダラはともかく、普通に防御して掠っただけでも毒で死ぬとかの悪辣なことまで可能。
- 四赤陽陣
火影クラスの忍4人で発動させる結界術。
四紫炎陣の上位版でその強度は十尾の尾獣玉をも跳ね除ける程。
- 幻術・黒暗行の術
一帯を漆黒の闇に捉え込む幻術で、敵の視界を奪って行動力と防御力を制する。
原作では兄者が発動したが、アニメでは扉間が使用。
- 禁術(詳細不明)
瀕死のサスケを助けるために使用を試みたが、自身に刺さった外道の棒の影響によりチャクラを練れず、結局使われることは無かった。どうにかして死んだ者の魂を留めておくことが可能らしい。
その後サスケを救いに現れた薬師カブトに助言というていで教えたのがこの禁術の可能性があるが、特に言及なく詳細は不明のまま。
- 雷神の剣
無印105話のアニメオリジナルストーリーで登場した忍具で、扉間が使用したという触れ込みがある。
所詮ビームサーベルのような忍具であり、少ないチャクラで千鳥並の威力を発揮するという扉間らしい効率性を重視している。またスタンガンのような利用法も可能となっている。雷遁の属性を持っている為、土遁に弱い水遁を扉間が主力とする為に土遁対策として使用した可能性がある。
超頑丈であり、当時の威力とはいえサスケやナルトの螺旋丸に千鳥をバカスカ当てまくってようやく壊れる程
系譜
父は先代千手一族当主であった千手仏間で、母は登場せず。四人兄弟の次男で、兄に柱間、弟に瓦間、板間がいたが瓦間と板間は幼くして戦死してしまう。
兄の柱間が父親に酷似した容貌であるため、二次創作などでは母親は扉間に似た銀髪の女性として描かれることが多いが、そもそも戦国時代の話なので兄や弟たちと同腹の兄弟なのか不明。 (仮に扉間が母似であったと仮定すると幼少の頃、仏間の鉄拳から柱間を庇った際「母似の容姿を盾にする」という卑劣な行いを恐らく故意にしている事になる)
柱間の孫の綱手は大姪、縄樹は大甥に当たり、二人にとって祖父の弟なので大叔父に相当する。ただし、綱手や縄樹と関わり合ったシーンは存在していない。
関連イラスト
関連タグ
火影 二代目火影 千手一族 千手兄弟 扉間小隊 卑劣様 感知タイプ