この記事には原作とは事実無根の内容も含まれます。閲覧の際はご注意下さい。
これは二代目火影の卑劣な概要だ
卑劣様とは、大手画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」の二次元裏板(虹裏)に存在するナルトス発祥の二代目火影・千手扉間の愛称。
当初は蔑称に近いものだったが現在はそうでもない。
扉間自身は、クーデターに遭遇した際に自らが囮になることで部下を守る等、情に溢れた人物である。
しかしその一方で、敵に対しては非情、かつ目的のためには手段を択ばない現実主義者でもあった。
それを端的に表すのが、彼自身が考案した最凶の禁術「穢土転生」である。
扉間がこの術を開発しなければ第四次忍界大戦も無限月読もなく、うちはマダラ復活や木ノ葉崩しで三代目火影・猿飛ヒルゼンが死亡することも無かったと言える。穢土転生された二代目土影・無はこの術を『二代目火影の卑劣な術』と評している。
またマダラの最愛の弟・うちはイズナを殺しマダラの性格が歪むきっかけを作ったり、うちは一族に警務部隊を任せ、里の片隅へと追いやったことも槍玉に挙げられる。
ある意味では本作の真の黒幕である。
本当に卑劣なのか
扉間を単純に卑劣と称することにはもちろん反論もある。
- 里の仲間のために最大限の努力をし、部下を逃がすために自ら進んで囮になる精神
- 一国の軍事指導者は目的のためには非情にならざるを得ず、卑劣であって当然である
- 穢土転生は、敵への威嚇効果という意味では尾獣玉と似た位置にあり、大局的に見れば無益な殺生を減らす抑止力としての効果もあったはずである
- 穢土転生には、味方の人材の喪失を防ぐだけでなく、死後の世界を証明するという意味では全ての生き物の心に希望や救いを与える余地がある
- .実際に、第四次忍界大戦では死者と生者が和解・邂逅したり死者が成仏できたと思わしい場面が散見され、穢土転生の「良い面」が言及される場面が何度かみられた
- 穢土転生ばかり槍玉にあげられるが、加藤ダンの霊化の術も似たり寄ったりの危険な術である。
- 誰も真似できないような兄・千手柱間とは異なり、一般の忍でも使える様な術を数々考案・開発し、危険性を考慮して禁術指定などもしっかり行ってきた
- 術だけでなく、アカデミーやうちはによる警備隊の創設など、木ノ葉隠れの社会の中核を作ってきたという類いまれなる優秀な為政者であった
- 理想主義者であるだけでなく、他里に対してもスグに土下座を何の躊躇もなく行うなど、為政者としてはあまりにも危なっかしい柱間の尻ぬぐい役であった
- その一方で、柱間の理想を応援していたなど、扉間の根底にも平和への想いがあったのだと思われる
- うちは一族に任せた警務部隊自体は閑職どころか要職であり、他の部族からうちはが危険視されていたこともあり、当時の状況でできる最大限の配置だった
- 扉間はうちは一族の精神的・チャクラ的な危険性をよく理解していたが、うちは一族を差別していた訳ではないどころか、うちはカガミを重用するなどの面も見られた
- イズナが死んだのは、そもそもマダラ側が数度に渡る停戦交渉を無視し交戦し続けたのが原因
- そもそも、忍の世界は弱肉強食であり、とくに戦国の世では如何に身内や仲間を守れるかが鍵だった
- 小国を犠牲にした木ノ葉の帝国主義的政策は五大国体制の欠陥を補う政策である
- 雲隠れとの同盟に努めていた扉間と二代目雷影を騙し討ちにした金角銀角の方が卑劣であり、実際に四代目雷影も金銀兄弟を雲隠れ最大の犯罪者と述べている
- 扉間と大蛇丸・薬師カブトでは穢土転生の仕組みも使われ方も全然違う(禁術認定したのも主に制御面で知識がない人間に開発される事態を危惧しての意味も含まれていると思われる)。
- 扉間は二代目雷影と平和協定を結ぼうとしていた際にクーデターを起こされたが、このことから考えるように平和的な手段を重んじる部分もあったと考えられる
他の影から「卑劣な術だ」とdisられる術を開発し、それが戦争に使われるなど、この術を悪事に利用して扉間も口寄せしたことがある他ならない大蛇丸ですら扉間の功罪を揶揄しており、挙げ句の果てには他の大国や小国の残虐性が増したのは柱間・扉間兄弟への対抗策なのではないかという指摘も少なくない。しかし、前述の通り、岩隠れを悪事に走らせ暁に力を与えた原因の一つはうちはマダラとマダラを操った黒ゼツであり、木ノ葉隠れと雲隠れの同盟を妨害して扉間と二代目雷影を殺害したのは金銀兄弟だった。そのため、黒ゼツとマダラがいなければ、本来ならばとっくの昔に忍世界の情勢は改善されているはずだったのである。
しかしその一方で
(うちは一族と千手一族で長年争っていた頃に調べたデータを自身のチャクラ感知能力、あるいは日向一族の白眼などを用いて裏付けを取ったという可能性もあるが)
- マダラ戦でうずまきナルトやうちはサスケらに前衛を任せ、彼らがマダラに致命傷を負わされたのを見計らって背後から襲い掛かる
- 十尾の人柱力になったうちはオビトを仙術なら効く、と効率よく倒す手段をオビトの言い分等々そっちのけで分析する
- 穢土転生・互乗起爆札・飛雷神の術・多重影分身・水断波・天泣など、開発してきたり使用してきた術の殺意とコスパが高過ぎる
- (マダラの下半身を前に)「マダラを穢土転生すればマダラの生死を確認しつつ、ここで何が起きたのかも吐かせられる。生贄?そこら辺で(幻術にかかって)寝てる忍連合の忍を使えば良いだろ(意訳)」と平然と言ってのける
- サスケが致命傷を負った際に「ワシの禁術で魂だけでも」と、詳細不明のヤバそうな手段を取ろうとする(実際に扉間からの教授を受けた薬師カブトがその手段を使用している)などの卑劣さ等から、読者からの「卑劣」と言う評価は結局揺らぐことはなく却って盤石なものとなってしまった。
- もっとも、世界の命運が掛かった戦いで、それも忍者同士の戦いで、非常に危険な存在相手に戦い方を卑劣と称する方に問題があるのかもしれない。
半ば魔法使いの域に達している他の影と比べると、扉間こそが「忍者」というコンセプトに忠実であり続けたという意見もある。
この事からナルトスでは、自らではなく部下を囮にして逃亡する、味方を呼び寄せて盾にする忍術を使う(卑遁・囮寄せの術)といった卑劣なコラ画像が大量に作られており、これがまた意外としっくりくるために、こちらのイメージがナルトス外でも定着してしまっている感がある。
木ノ葉隠れの民度をジョークにした卑の意志・卑遁・手のひら返しの術、習得難易度は高いがコスパがよすぎる上にマーキングが決して消えないという凶悪さを持つ卑雷神の術、六道仙人化したオビトの攻撃を飛雷神の術と影分身の術を併用することでそのまま突き返した卑遁・クーリングオフはネットでよく見られる「卑」に関するネタの一部である。
他作品での扱い
また、某所では『ポケットモンスター』関連の話題でも卑劣様という名称が使われることがあるが、この場合はゲッコウガの事をさす。
由来はゲッコウガのタイプが水/悪タイプで、扉間が得意とする水遁=水タイプ、卑劣=悪タイプに置き換えられる事や、ゲッコウガ自体が忍者をモチーフにしたポケモンである事、自分以外を囮にする技や卑劣斬りを自力で覚えられる事、そして隠れ特性である「へんげんじざい」が傍から見れば卑劣極まりない効果を持つ(ゲッコウガの登場しない『ポケモン剣盾』においても同じ効果を持つ特性「リベロ」が登場し猛威を奮っている)事からまさに扉間を揶揄するに相応しいポケモンであるためにこう呼ばれている。
pixivでは卑劣様にちなんだゲッコウガのイラストはないが、進化前のケロマツなら存在する。
『ポケモンSV』では頭目の様な出立ちで卑劣斬りのような専用技を持つドドゲザンが登場している。
『SV』の追加コンテンツ「碧の仮面」では新たな卑劣様候補として被害者を無実の罪に陥れ、偽りの伝承を流す卑劣な所業を犯した準伝説ポケモン3匹組ともっこさまが登場している。3匹とも悪タイプを持たず、どくタイプである。
更に、こいつらは現時点でパルデア地方とは全くの無縁であるにも拘らずパルデア準伝説呼ばわりされ、パルデア地方に対する風評被害も齎している。
但し、何者かに洗脳された疑惑もあり、真相については今後配信される予定の後編を待つことになる。
そして案の定、追加DLC「ゼロの秘宝」番外編「キビキビパニック」でともっこさまを洗脳していた卑劣な黒幕の存在が確定した。
余談
- 第4世代対応のwiiソフトである『ポケモンバトルレボリューション』の実況者は扉間の中の人である堀内賢雄氏である。仮にポケモン新作の実況者として再び氏が起用されようものならネタにされる事は間違いないだろう…。更にオーキド博士の中の人だった石塚運昇氏が鬼籍入りした事により、TVアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』からオーキド博士及びオーキド校長の役を引き継ぐことが決まった。
- 第1話から「卑劣」という単語は使われている。
関連タグ
フーム:登場作品で偽善者もしくはオオカミ少女と言われて当然の行為を幾つか行ってきたが、独裁者に付け入る隙を与えない為には卑劣な所業を取らざるを得なかった事情がある。
厄災リンク:国を救う為ならば、魔物(たとえそれが人畜無害な奴だったとしても)をあらゆる卑劣な手段で葬る事も厭わない。
海原神:中の人が同じ本当に卑劣なジャンプ作品の事実上のラスボス。