CV:置鮎龍太郎
概要
アニメオリジナルの102話から106話の「茶の国編」に登場した雨隠れの上忍。
目的のためなら手段も選ばず、時に人を平気で裏切って嘲る極めて陰湿かつ卑劣な性格の持ち主。
元は木ノ葉隠れの上忍で、拷問と尋問のエキスパートとして知られる特別上忍・森乃イビキの実弟である森乃イダテの担当上忍だった。
中忍試験を受験して一次試験で落ちた部下のイダテを騙して秘伝忍術の巻物と二代目火影・千手扉間も使用した雷神の剣を盗ませ、自身はそれを手土産に雨隠れへと抜けて雨隠れの上忍となる。
その結果、森乃イビキは拷問を受けて現在の様な異様な風貌へとなり、イビキの弟イダテは抜け忍となってしまい、茶の国の顔役であるワサビ次郎長の下に身を置くこととなる等、森乃兄弟にとっては怨敵となっている。
アニメ本編での活躍
茶の国の顔役を決める為のレースが開催された際、ワサビ次郎長側の森乃イダテの護衛をする為にナルト、サスケ、サクラ達7班が担当するのに対し、次郎長の対立候補であるワガラシ九六側に雇われ、配下にかつて中忍試験でナルト達と戦って敗れた篝、夢火、朧の三位一体組を率いて登場。かつての部下であるイダテの前に立ちはだかった。
使用技
この当時の雨隠れの忍らしく、背中にカラ傘を背負っており、雨隠れのおじさんことシグレが使用した如雨露千本を披露している。また、雷神の剣も得物として使用。ナルト達7班を苦戦させている。またシグレとは違い、この技を補助忍術として扱う為か然程破壊力は無い。
余談
彼とイダテの関係は、中忍・ミズキとナルトの関係と酷似しており、言ってみれば「悪事が上手くいったミズキとそれによって切り捨てられたナルト」のif的なものとなっている。
アニメオリジナルのエピソードはこの手の物が結構多い。
また、アニメでは兄のイタチと再会した後もまだ木ノ葉に留まっていたサスケが原作通り大蛇丸の下に走った理由がこのアオイに煽られたことに加え、自身でも敵わなかったと認識したアオイをナルトが倒した(実際はサスケ自身が勝利のきっかけを無自覚ながら作っていた)ことに焦りを抱いたからということになっている。
ちなみに雨隠れは本来、自国の内戦状態を恥とし、それを他国に知れ渡らない様に配慮を怠らない徹底した秘密主義の隠れ里(ただし、中忍昇格試験では自里の忍を中忍候補生として送り込んでおり、完全な鎖国状態であるとは言い切れないが)であり、はたけカカシでさえ油断する事のできない物騒な隠れ里であったとされる。
そのことからとても他国の忍を受け付けるような国とは考え難く、さらにアオイは里抜けの時点で雨隠れの忍と結託して逃走ルートを確保していたりと、その背景には謎も多い。