プロフィール
※…1期7話でも台詞を発するがノンクレジット
概要
人が海を畏怖する感情から生まれた特級呪霊。
フードを被ったタコのような姿をしており、芋虫のような足を引きずって動く。言葉が喋れないのか「ぶふぅー」と鳴く。性格も臆病で戦闘能力は無いように見えるがこれでも大量に人間を喰らえるほどの力は有している。
志を同じくする漏瑚・真人・花御ら特級呪霊達と共に、偽夏油との協力体制をとっている。漏瑚や花御と共に初期から登場していたものの、目立った活躍は少なくゆるキャラのような存在と化していた。
花御に懐いており、花御が呪術師(五条悟)に殺され、禪院直毘人らに対峙した際に「よくも よくも花御を殺したな!」と怒りを爆発させるなど、特級呪霊の中では仲間思いであり、海の恐れから生まれた呪霊らしからぬ「蕩蘊平線」の領域など優しい性格である事がうかがえる。
真の姿
渋谷事変にて直毘人らと対峙した際、花御の死を思い出し激昂。捕食した人間のものと思われる大量の人骨を吐き出したのちに脱皮、人のような手足を持つ筋骨隆々の形態に変貌を遂げた。
「呪霊ではない 私は陀艮」
「花御 漏瑚 真人にも 我々には 名前があるのだ!!」
実はそれまでの姿は呪胎であり、変異したことによって真の実力を発揮。言語能力も飛躍的に向上し、流暢に話すようになった。
呪胎時の臆病さや可愛らしい面影は消え、性格も特級呪霊らしい凶暴さに変わりプライドも高くなっている。大きく変貌した一方で上記の台詞の通り直毘人に呪霊と一括りで呼ばれた際には「我々には名前がある」と自分だけでなく仲間の名を出すなど仲間思いである本質は変わっていない。
戦闘能力
1級呪術師の七海建人が「HPが果てしないという感触」と形容される程の圧倒的な体力を誇り、三人ががりの攻撃を受けても全くと言っていいほどダメージを受けていなかった。
術式
大量の水と式神の生成・操作(名称不明)
水を発生源とする呪霊であることからか、大量の水の生成をしたり、水棲生物を模した式神を召喚する術式を持つ。
さらに呪力量も豊富であり、水と式神の圧倒的な物量で畳み掛けてくる上、格闘にも優れ滞空能力を有する。
ただし、敵から思わぬ痛手を受けたり何度も同じ戦法に嵌まる、海の呪霊なのに常に陸や空中で戦うなど、戦闘経験の浅さ故に自身の能力が生かせていない場面が多く見られた。
式神
死累累湧軍(しるるゆうぐん)
際限なく湧き出る水棲生物の式神。サメやヤツメウナギ、アンボイナ、ウツボ、ダイオウグソクムシなど様々なモチーフが確認できる。
潤沢な呪力からほぼ無尽蔵に繰り出してくる圧倒的な物量だけでも脅威だが、後述の領域と併用する事で当たる寸前まで出現しない無尽蔵の式神という回避不可能防御至難な反則と言える攻撃になる。
領域展開
蕩蘊平線(たううんへいせん)
南国のビーチリゾートのような生得領域を展開する。名前判明以前も度々登場しており、呪霊達のミーティング場所として活用されていた。夏油曰く「穏やかな領域」。
また必中の出力の分散だけでなく、対象の選択も可能である。
動向
序盤から登場。戦闘面での活躍こそないものの、上述の領域によって偽夏油達に安全な拠点を提供していた。
その後、渋谷事変にて五条悟封印後に行動を開始。渋谷駅構内のマークシティ連絡通路と思われる場所で禪院直毘人、七海建人、禪院真希の3名と遭遇する。序盤こそ直毘人の投射呪法によって翻弄されるが……
「じょうごぉ」「まひとぉ」「はなみぃ 」
「 はな みぃ 」
「よくも よくも 花御を殺したな!!」
花御の死がトリガーとなり、真の姿に変貌。
真の姿となったことで戦闘力も大幅に上昇。
高い身体能力を誇る真希の攻撃にも難なく対応してみせるが、1級術師である直毘人と七海を同時に相手取るのは流石に分が悪く、2人の連携により圧倒される。
切り札の領域展開すらも直毘人の驚異的な速度によって阻止され絶体絶命となるも、腹部に印を描くという人間には不可能な方法で領域を発動し形勢逆転。直毘人らに致命的なダメージを与えるが、勝利を目前にしたところで伏黒恵が加勢に入り、領域展開「嵌合暗翳庭」で陀艮の領域内の必中効果を打ち消し、領域の押し合いを開始。伏黒の作戦により領域に穴を空けられ、彼らに脱出されそうになったその時───
領域に空いた穴から突如、呪力を持たない男───オガミ婆によって降霊された天与の暴君・伏黒甚爾が侵入。
即座に大量の式神を召喚して応戦するが、彼の水面を駆けるほどの人間離れした身体能力と真希から奪い取った游雲による強力な攻撃で一方的にダメージを受ける。
地上での戦いは不利と判断し空中に逃げるが、その選択を読んでいた直毘人に妨害を受け、最後は甚爾の手によって先端を鋭く研がれた游雲で目にも止まらぬ速度で滅多刺しにされ、祓われた。
余談
関連タグ
クトゥルフ…容姿のモチーフと思われる。