概要
巨大な脊髄骨が浮かぶ液状化した影で埋め尽くされた領域を展開する。
影絵を作らずに影を無尽蔵に式神に変化させて攻撃したり、影で自分自身の分身や囮を作って自在に撹乱できる。また、領域内にいる相手は呪力で足場を強化しなければ足元の液状化した影にそのまま引きずり込まれてしまう。影の中は酸素も浮力も抗力もなく、引きずり込まれれば自力で浮かび上がるのは不可能であり、一度影の中に落ちてしまえばその時点でほぼ敗北確定である。逆に術者である伏黒自身は、影の中に潜って身体が動かない状態でも移動する事ができる。
結界としては成り立っておらず、体育館などの予め物理的に閉じられた施設を転用する事でしか相手を閉じ込める様に展開する事ができない不完全な領域であるが、他の領域を中和し、領域の「押し合い」を行う事は可能。渋谷事変では、陀艮の領域展開「蕩蘊平線」を中和し必中効果を無効化した。
術式の必中効果もなく、現状は伏黒の術式のポテンシャルを120%引き出して戦闘の自由度を広げる為だけものだが、その不完全性故に簡易領域では攻撃を防ぐ事ができず、必中領域との戦いに慣れたレジィ・スターとの戦いにおいて逆に彼の不意を突く事になる。
また、建造物を外殻として利用して無理矢理空間を閉じたこの領域は、実は本来領域に閉じ込める事が不可能な天与呪縛(フィジカルギフテッド)を建造物で物理的に閉じ込める事ができる。 (描写は無いが地の文で語られている)
呪力で足場を作る必要があり、且つ未完成故に領域に入る物質がほぼ無差別的であるため、効果範囲内の全ての物質を無に帰す伏魔御廚子に次いでフィジカルギフテッドに対して有効的な領域展開と言えなくもない。
余談
海外圏では『Chimera Shadow Garden』と表記されている。