概要
交流会終了後の虎杖たち1年生が埼玉県さいたま市で起きた呪霊による刺殺事件の調査と事件解決に奔走する傍らで裏で暗躍する真人と偽夏油から送られた刺客「呪胎九相図」の介入で事態は更に悪化し呪霊と高専と「呪胎九相図」の三つ巴の激闘を繰り広げる。
このエピソードで伏黒の複雑な家庭環境、中学時代の過去が明かされたり領域展開習得するなど伏黒を中心にスポットを当てている。
本作屈指の人気キャラ「脹相」の初登場回、虎杖と脹相の因縁の始まり、作中で暗躍する偽夏油の背景が断片的に明かさるなど伏黒中心だけでなく様々な伏線が張られた重要なエピソードである。
このエピソード以降3人が揃って任務に赴いて事件解決に奔走するエピソードが物語最終盤までなくなり別行動する機会が増えていく(その後の「宵祭り」でも3人揃って任務あたる描写があるがあくまでもメカ丸中心のエピソードな為出番はそんなにない)
事件の後日談として3人が1級術師推薦の話が浮上して物語が一気に動きだしていく
あらすじ
交流会終了後、虎杖・伏黒・釘崎は埼玉県さいたま市に訪れる。2018年の6月〜9月にかけて、共通の前兆を伴う呪霊の刺殺事件が3件起きており、被害者3名、加えて伏黒とその姉の津美紀は同じ中学校の卒業生であった。伏黒達が現地で聞き込みをすると、被害者達は自殺の名所である八十八橋でバンジージャンプをしていたことが判明するが、八十八橋に呪霊の気配は全く無かった。さらにその後の調査で、過去に八十八橋へ肝試しに行っていた現地の少女も刺殺事件の前兆に似た不可解な現象に悩まされていたほか、現在寝たきりとなっている津美紀もその場に居合わせていたことが判明した。これらのことから伏黒達は、問題の呪霊は、八十八橋で作った結界の中で息を潜め、マーキングした人間をその内側から呪う個体であると推測し、3人は深夜に八十八橋の下で川を跨ぎ、呪霊の結界に入り込む。しかしそれと同時に、夏油達と手を組んだ呪胎九相図の壊相・血塗が現れ、虎杖達と鉢合わせる。九相図の目的は、一連の刺殺事件の犯人である特級呪霊が取り込んだ宿儺の指の回収であった。
その後、伏黒は結界の内で特級呪霊と、虎杖・釘崎は結界の外に出て壊相・血塗と交戦する。そして両者とも圧勝し、一連の事件は幕を閉じる。さらに事件後、それぞれ1級呪術師である東堂葵と冥冥の名のもとで、虎杖・伏黒・釘崎・真希・パンダの5人が1級呪術師に推薦される。
余談
次のエピソードである日常回「そういうこと」は原作だとこの事件終了直後で描かれているがアニメ版では「懐玉・玉折」と逆になっており別の任務終了直後ということになっている。
タイトルであるこの「起首雷同」は
「起首」:物事のはじめ。おこり(広辞苑)。言葉・文章・番号などひと続きに続いているものの始まり。
「雷同」:自分のはっきりした考えを持たず、簡単に他人の意見に同調すること。
つまりこの「起首雷同」は受肉の衝撃で各地の宿儺の指が”共振”して目覚め(物事のはじめ=起首)、特に呪霊に取り込まれていた宿儺の指が活動を開始したという意味である。