「金に換えられないモノに価値はないからね なにせ金に換えられないんだから」
プロフィール
概要
個人で活動している1級呪術師。呪術師の家系出身。「冥冥」は本名ではなく偽名。
仲が良い年の離れた弟の憂憂がおり、任務に同行させることもある。
五条悟の先輩術師であり、五条、夏油、家入とは学生時代からの知り合いで、本人曰く「五条君より夏油君を買っていた。ニヒルな笑みもチャーミングだった」とのこと。
人物
後ろ髪と同じ位長い前髪を三つ編みにし、まるで簾のように垂らした髪型が印象的な白髪の女性。スタイル抜群の美人だが、やたらとスタイリッシュなポーズを決めまくるヒロイックなお姉さんである。
五条の学生時代の回想では、庵歌姫と共同で任務を遂行していた。その当時の髪型はデコ出しポニーテール。
守銭奴であり、金銭を積まれるとだいたい何でも引き受ける。お金に汚いというより、貯金というゲームを楽しんでいるらしい。株や為替の取引もしている模様。
性格はとにかくクールで一本筋が通った女前。人類共通の価値観である”金”を己の価値基準にしていることもあって地に足がどっしりついた大人であり、基本的にイカレている呪術師の中ではある意味最も理解しやすい行動原理の持ち主。
東京校と京都校の交流戦では所属フリーの中立の立場として、試合の中継役を担っていたが、京都校から買収され、虎杖悠仁の周辺映像を見えにくくしていた様子。また五条から1000万円ほどのお気持ちを受け取り、虎杖ら東京校の生徒を東堂葵と共に1級呪術師に推薦している。
因みに番外編では某長寿アニメの登場人物の様に小銭を落とした音に反応し、呼び出されていた。
一年前の前日譚である『東京都立呪術高等専門学校』にも、夏油の「百鬼夜行」に対抗すべく夜蛾正道が召集した呪術師の中の一人として、一瞬だけ登場している。それを映像化した映画『呪術廻戦0』では新宿での呪霊達との戦闘シーンも描かれた。
戦闘能力
戦闘では、術式の他に巨大な斧による肉弾戦を行う。
術式
黒鳥操術(こくちょうそうじゅつ)
カラスを自在に操る術式。
複数のカラスを同時に操作できるほか、操っているカラスと視界を共有することも可能。共有した映像をモニターに映し出すこともできるらしく、京都姉妹校交流会においては実況カメラのように利用していた。
索敵や偵察に長ける一方、操っているのは所詮ただのカラスであるため対呪霊や呪詛師相手には無力に等しく、この点は使い手である冥冥自身も「弱いだろう?」と皮肉っている。
- 神風(バードストライク)
鍛錬の末に冥冥が編み出した「黒鳥操術」の真骨“鳥”。
カラスに自死を強制させ、その引き換えとして本来微弱であるカラスの呪力制限を解除、強力な呪力の塊として相手に突撃させる技。
文字通りの捨て身の一撃だけあってその威力は絶大であり、作中では特級呪霊を相手に一撃で胴体に大穴を空けた。
また弟の憂憂の解説によれば、現在において五条悟を除き神風を防げた人間はいないという。
余談
アニメでの担当声優の三石氏はオファーにより決まった。アニメ1期の頃に三石氏は冥冥の表紙の12巻を買って原作に触れていたが12巻収録の渋谷事変のアニメ化まで、3年近く空白期間が空いていたため「憂憂、中々出てこないなぁ」「三つ編みヘアーにはいつなるの?」など思いながらようやく2期でアフレコが叶った形になる、 。
また長年女性キャラクターを演じた三石氏だが「面と向かって直接敵と戦う」という役の経験が少なく、新型コロナによるアフレコ収録の分散化と舞台演劇の数が激減した役者としての危機感もあり2期の冥冥役に向け初心者ながら殺陣教室に通い、人を切るとはどういう事かを学んで収録に臨んだ。
収録外でも自宅で「小骨は食べられないからね?」と冥冥の真似をするなど個人的にもかなりのハマり役らしい。
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269話のネタバレ注意
新宿決戦が終わり、死滅回游プレイヤーのその後が描かれる中、高専組は宿儺戦の反省会を開いていた。冥冥は以前、シン・陰流を使用すると寿命を奪われる契約を何とかして破棄したと言っていたのだが、その真相が今回明かされた。どうやら、決戦が始まる前にシン・陰流の当主の居場所を天元から聞いており、暗殺するために出向いていたようだ。その後に日下部をシン・陰流の当主にして使用時に寿命を奪う契約を破棄させた。いずれは弟である憂憂を当主にして金儲けを考えているとのこと。金儲けをする未来を想像してウキウキしている姉弟を虎杖はドン引きしながら見つめていた。
彼女は金が何よりも大事で大好きなのだが、世の中には金ではどうすることも出来ないものがある。故に金で引き換えにできない存在を金以上に大切にしており、弟の寿命を少しずつ削って、その命を我が物とし彼を傷物にした事に怒りがあったのか、シン・陰流当主の殺害を自ら志願したようだ。