「旨すぎる 時間いっぱい適当にいなして 特級呪霊の相手はせずに のらりくらりといこう」
「待て待てなーんにも分かってねえじゃん 頼むぜガキ共」
概要
コートの似合うハードボイルドな風貌の男性。覇気がなく、気だるげな雰囲気を醸し出している。
禁煙中で棒付きキャンディをタバコの代わりに舐めており、腰には刀を帯びている。
初登場した渋谷事変では日下部班(班員はパンダのみ)を率いて、渋谷駅新南口で待機していた。
アニメ劇場版『呪術廻戦0』では、夏油傑による百鬼夜行対策会議に出席しているシーンで登場。その後新宿にて夏油が放った呪霊と交戦している。時系列の都合からアニメ本編には登場していないため、本作が先行登場となる。
プロフィール
所属 | 東京都立呪術高等専門学校2年担任 シン・陰流当主 |
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等級 | 1級呪術師 |
趣味・特技 | 釣り |
好きな食べ物 | トロたく巻き |
苦手な食べ物 | マグロの目玉 |
ストレス | 任務全般 |
CV | 三木眞一郎 |
生得術式 | 無し |
領域対策 | シン・陰流 簡易領域 |
人物
基本的に面倒くさがりであり、「命のリスクがない教職をやってお金を貰えるならそっちのほうが楽」という考え方で仕事に臨む。
規格外の特級に代わって他の呪術師・呪術界を牽引していく1級呪術師という精鋭でありながら、その本性は小心で臆病。普段は飄々と振る舞うが、死ぬのが怖いという理由から格上との戦闘には消極的。
そのため渋谷事変においては特級呪霊や五条悟を封印した一派との戦闘を避け、一般人の避難優先を建前に時間を潰そうとしていた。
虎杖悠仁から肉体の主導権を奪った宿儺の戦いに巻き込まれた(どころか、宿儺の遊び半分の気紛れで脅されてギリギリまで逃げることを許されず死にかけた)こともあり、他の東京校の人間と違い虎杖の死刑には賛成している。
命を張って死地に赴こうとする人物が多い作中において、このような極めて一般人的な感性を持つ日下部は逆に異質な存在と言える。
しかし常に保身が第一ではなく、三輪霞を夏油の極ノ番「うずまき」による攻撃から命懸けで庇うなど、仲間のために体を張る情に厚い面も。冥冥と七海、五条からは「文句ばかり言うくせに知的誠実さは忘れない(要するに優しい)」と評価されている。
最後の決戦である宿儺戦にも参加(参加条件は、反転術式が使える者と死んでも良いと思っている者)し、戦闘に赴く五条派の術師達と対宿儺・羂索との作戦を練る中心人物となっている。その宿儺戦で自分一人きりの状況になっても、背を向けずに三輪達を守るために刀を振るった。
家族構成に関して詳細は不明だが妹がおり、妹はかつて息子のタケルを亡くしたこと(呪霊によるものかは不明)が原因で心を病んでしまう。妹の心を救いたい日下部は夜蛾正道に甥の魂の情報を入れた呪骸の作成を依頼。
タケル本人ではないが、タケルそっくりの言動をする呪骸に出会い、妹は立ち直る機会を得た。
その経緯から、日下部は妹を救ってくれた夜蛾に対して大きな恩義を感じている。
能力
冥冥によると術式なしで1級まで上り詰めた実力者。
平安時代に蘆屋貞綱が考案した「シン・陰流」の使い手で、刀を用いた白兵戦を戦闘スタイルとする。
極小規模ですら特級呪術師の呪力防御を貫通する威力を持つ極ノ番「うずまき」を、祓いかけ1体だけとはいえ特級呪霊を消費した威力を正面で防ぎきることから、実力は相当なものであることが窺える(しかもこの時、「うずまき」発動からすぐさま最前線まで移動している)。
また、地上から渋谷駅地下に存在する複数の特級呪霊を感知する等呪力探知にも長けている他、御三家の秘伝である「落花の情」を始め呪術界の技術等にかなりの知識量を誇る。
このため、読者からは「術式とやる気以外有能な男」と称されている。
※「御三家秘伝の技を御三家との接点が一切描かれてない人間が知っている」・「領域の設定にかなり詳しい」と言った出所が不明な知識を有している点は2024年4月時点で謎である。
また1級術師の中でも特に評価が高く、冥冥と七海は「最強の1級術師は日下部」と断言しており、五条からも名前を(さん付けで)上げられている。ただし、御三家の術師も含めたら話は変わる模様。
なお、日下部本人は真っ先に自身と「宇佐美」という術師を候補から外している。
シン・陰流 簡易領域
結界術の一種で、強者の領域から身を守るための弱者の領域。京都校の三輪も門下生の1人。一門相伝で門外へ技術を"教える"のは「縛り」で禁じられている。
本来シン・陰流の簡易領域は、あくまでも領域の必中効果を打ち消すだけで術式そのものは中和(無効果)できない。
しかし、領域としての能力は確かに備わっており、展開中は日下部の呪力出力が上がり、相手の術式の威力を多少弱める事が出来る。
特筆すべき点は、領域内に侵入したものを全自動(フルオート)反射で迎撃できるよう、日下部オリジナルのプログラムを組み込めること。
この侵入したものには術式も含まれるため、御三家直伝の「落花の情」のように術式を防御する事が可能。
結界術には才能がいると言われている通り、簡易領域を成立させるため、特に初心者は色んな縛りを設ける必要がある(三輪の簡易領域は、両足を地面から離さないという縛りで成り立っている)。
だが日下部は縛り無しで成立させ、さらに簡易領域の範囲を後から広げられる。つまりわざわざ相手が領域に侵入してくるのを待たずとも、こちらから引き込んで全自動の斬撃を繰り出す事が出来る。
本来は、領域から身を守るための簡易領域を攻撃に転用する技術は、禪院扇の「落花の情」と相通ずる。
- 「抜刀」(ばっとう)
刀身を呪力で覆い鞘の中で加速させる、正面の敵に特化したシン・陰流最速の技。
三輪とは異なり日下部は自分が動きながらでも使用できる。
- 居合「夕月」(いあい ゆうづき)
膝立ちの姿勢から繰り出す抜刀術。
- 「朧月」(おぼろづき)
刃が折れた部分から、呪力で形作った刀身を伸ばしての突き技。
禪院扇が、真希との戦いで同じような事をしていたが関連は不明。