この記事にはネタバレが含まれます。
概要
『呪術廻戦』に登場する術師殺しのアウトロー、伏黒甚爾の異名。
元々は本誌掲載時に柱に書かれていた煽り文。
彼の完全な天与呪縛による圧倒的な強さを示す異名であり、呪力が完全にゼロになる代わりに超人的なフィジカルを得たため、作中でもかなりのバグキャラとなっている。
呪力強化を遥かに上回る身体能力、呪力ゼロのため呪力探知では捉えられない。加えて自身の能力を過信せずに立ち回る狡猾さ、そして強力な呪具を扱う技量が合わさり、正しく桁違いの戦闘能力を誇った。
当時反転術式が使えなかったとは言え、既に当代最強の術師の一人に数えられていた五条悟を圧倒した事で読者に強烈なインパクトを与えた。
五条が甚爾へのリベンジを果たした後も、初めて自分に土をつけた相手であるためか、虎杖悠仁に術式の解説をする際も、ゴリ押しで来られる方がコワいと語った。これは甚爾の戦闘スタイルを想起しての言だったと思われる。
天与の暴君復活
既に故人だったが、渋谷事変でまさかの再登場。
オガミ婆の降霊術で手駒として呼び出されるが、肉体の情報を降ろす関係で依り代となった『孫』の情報を上書きし、術者を殺して暴走。
アニメ版では一瞬で距離を詰め、まるで瞬間移動した様な挙動を見せる。
登場した109話ラストの構図は、当時覚醒して甚爾を打ち破った五条と対を成す様に描かれている。
新たな天与の暴君
そして死滅回游編にて、禪院真希が当代の天与の暴君として覚醒。
妹の犠牲と引き換えに呪力ゼロとなり、圧倒的な力で禪院家の人間を鏖殺した。
この際、禪院家最強の術師集団『炳』の一員である禪院蘭太より、「禪院家が今まで残っていたのは甚爾の気まぐれ」という旨の衝撃的な発言が飛び出した。
この時点で天与の暴君に匹敵すると思われたが、実は真希は仲間達と同じ領域に立てた事に満足してしまい、その真価を発揮できていない事が桜島結界の戦闘で判明。
三代六十四との組み手を通して「皆と同じじゃダメだ」と迷いを振り切り、呪霊直哉戦にて真の天与呪縛として再覚醒。完全な天与呪縛が有する、領域の必中効果をすり抜ける反則的な性質を駆使して勝利。
果たして真希は天与の暴君として真に完成した。