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反転術式

はんてんじゅつしき

漫画『呪術廻戦』に登場する用語。 (メイン画像は使い手の1人である家入硝子)
目次 [非表示]

「ひゅーっとやってひょいっだよ ひゅーひょいっ」


※この項目は単行本未収録のネタバレ情報を含む場合があります。

概要

呪術廻戦に登場する高等技術。

「負のエネルギー」である呪力を掛け合わせることで「正のエネルギー」を生み出す術。この「正のエネルギー」によって人間を治癒することができる。数学における「(-)×(-)=(+)」の式をイメージすると分かり易い。丹田を中心に運用する呪力とは違い、頭を起点にして運用する。

また、「正のエネルギー」である為に「負のエネルギー」の塊である呪霊に対して圧倒的な優位性を持っている。

ただし、反転術式の使用には通常の倍の呪力を消費するため、基本的には乱用できるものではない。


回復術として使用される場面が多いが、習得が非常に困難であり扱える人物は一握りしかいない。また、基本的に自身の治癒しかできないらしく、他人も治癒できるのは現状では宿儺・乙骨・家入の3名のみ。反転術式を習得する事で、治癒だけではなく「術式反転」「術式の回復」「呪力の中和」(後述)なども使用可能になる。

また黄櫨のように反転術式ありきの術式を使用している者は、何らかの縛りによって成り立たせている可能性がある。



なお「術式」とついている為に勘違いされやすいが、生まれつき体に刻まれている生得術式とは違い、反転術式はあくまで“呪力操作”になる。つまり能力でなく技術である。


物語が進むにつれ、宿儺・羂索・五条・乙骨・九十九など特級クラスの術師は殆どが使用できることが判明した。(夏油本人が使用できたかは不明。)


能力の応用

  • 術式反転

術師が使う術式や呪力を帯びた攻撃(黒閃など)は「負のエネルギー」を使用する。

一方「術式反転」は、その名の通り「負のエネルギー」とは真逆の「正のエネルギー」を流し込んで発動し、「術式の効果を反転させる」というもの。


つまり

術式順転→負のエネルギーを流し術式効果を発動。

反転術式→正のエネルギーを生成。

術式反転→正のエネルギーを流し術式効果を反転。


五条悟の場合は「集束←→発散」

羂索の場合は「反重力←→重力」

となる。


ただし、作中で使用している人物はごく少数である。


  • 呪力の中和

相手の呪力によって構成された攻撃に対して、相手の呪力を中和し打ち消すことで無力化する。


  • 術式の回復

対宿儺戦にて五条悟が使用。領域展開解除後の副作用で、一時的に使用困難になった術式を回復させる。

「術式の回復」はあくまで便宜上の呼称に過ぎず、実際は術式の刻まれている脳の一部分を自らの呪力で破壊し、反転術式で治癒すことで術式をリセットするという荒業の範疇さえ超えたハイリスクハイリターン技術。言ってしまえば強制再起動である。


弱点

「反転術式使いの殺し方…。

         頭を一撃で潰すか……毒物!!」

かしもっち


一見万能に見える反転術式にも当然ながら幾つかの弱点が存在する。


①途轍もない呪力消費

前述で触れた通り通常の倍の呪力を消費する。作中2位の呪力量を誇る乙骨ですら、戦闘と平行して使用した際は呪力切れを起こしかけていた。唯一の例外は五条悟であり、彼は六眼による呪力の精密操作の結果、呪力の自己回復の範疇に反転による呪力消費を抑えており、これによって24時間365日常時反転を回し続けても呪力切れを起こさない


②欠損や消滅した部位の再生

いくら優れた術師であっても、無い腕の復元などは相当困難であるとされており、回復させる傷が大きい程に消費しなければならない呪力量も増えてしまう。さらに丹田から湧き出る呪力とは違い、頭部を起点とするため頭を一撃で破壊されれば再生はできない。また、首を完全に切られたり、貫かれたりした場合でも、反転術式を首から下に送れなくなり、再生ができなくなる。


③毒物

単純な欠損に比べ、有害物質の特定と除去により高度な呪力操作と時間が必要になるため、相当困難とされる。例を挙げると 渋谷事変で裏梅は穿血による欠損は回復させたものの脹相の血による毒性までは即座に治癒できなかった。


その為、反転術式で他者を治癒でき、かつ毒物に関する知識も豊富であろう医者である家入が呪術界で重宝されている理由がよく分かる。


ただし、欠損部位を瞬時に再生させる宿儺や五条、大当たり中の秤を見ると某死神連中のように結局は呪力量次第な部分は否めない。(例外として、乙骨は呪力量が五条より多いものの燃費が悪いため呪力切れを起こしかけている。)


主な使用者

自身の治癒が可能。

無下限呪術を出しっぱなしにする為に、反転術式を半永続的に使用している。

術式の使用には、原子レベルの緻密な呪力操作が必要であり、常時発動は脳が負荷に耐え切れず焼き切れてしまうが、術式と同時に発動し続ける事で脳を絶えず修復し、無下限術式の常時発動を可能とした。また反転術式を自身の無下限呪術に流し込むことによって術式反転 『赫』を使用可能。


自他共に治癒が可能。

作中最初に使用した人物。欠損した指や手を特に意識せずとも一瞬で再生し、さらには無くなった心臓をゼロから再生して蘇生するなど、規格外の回復力を誇っている。渋谷事変では疲弊した伏黒を一瞬で治療した。

しかも乙骨の倍以上の呪力を持つために、これらの回復による呪力の消耗を起こしているような描写もない。作中で反転術式の詳細が掘り下げられる程に、彼が当然のように行なっていた回復がいかに凄まじいものであるかが露呈された。


自他共に治癒が可能。

呪術高専に学生として在籍していた時から体得していた。百鬼夜行時や渋谷事変編ではいずれも元担任の呪骸に守られながら負傷者を回復させており、呪術師サイドにおいては有事の際には学長クラスが常時護衛に付くなど最重要人物の一人として見なされている。


実は作中で使用したシーンが一度も描写されていない。


自他共に治癒が可能。

0巻の頃は複数人に対して反転術式を使用しながら同時に戦闘を行っていたが、現在は一応連続使用は可能なものの、リカ未接続状態では最終的には呪力切れを起こしかけている。

特級呪霊の頭部に噛みつき直接正のエネルギーを流し込んだり、相手を一度殺してから反転を流し込んで一気に治癒するといった高度な使い方をしている。


自身の治癒が可能。

作中では一瞬で手に受けた傷を治す程の回復力を見せたが、体内に入った脹相の血の毒には対応できていなかった。


自身の治癒が可能。

眼球や歯を爆弾に変える術式である為、使用する度に治癒している。

欠損部位を瞬時に回復する程の反転を連続使用している事から、何らかの縛り(自身の術式による欠損のみ回復できるなど)で成り立っている可能性がある。


正確には習得はしてはいないが、術式の効果によって限定的に発動する。

ボーナス状態で不死身化している4分11秒間は、たとえ腕が千切れようが頭部を破壊されようが毒だろうが全自動で超速再生でき、秤本人が意識を失っている状態でも再生・毒の除去を無意識で行える。


自身の治癒が可能。

元々ファンブックで使用できることが示唆されていたが、九十九との戦闘で実際に使用した。千切れた腕を元通り再生する程の高度な回復力を持ち、さらに術式反転にも使用している。


自身の治癒が可能。

羂索との戦闘で初使用。本来なら即死レベルの全身の重傷を短時間である程度回復する程の回復力を持つ。

ただし、渋谷事変の際に重傷を負った真希らの治療を家入に任せていた事から、他人にアウトプットする事はできないと思われる。


禪院家宗伝・十種影法術。十種の式神の1つ。4つ目を持つ大型の鹿。回復のみならず呪力を中和するという能力をみせた。


自身の治癒が可能。

宿儺との戦闘で初使用。呪術に目覚めたばかりにもかかわらず、土壇場で切断された腕を再生させ、成長スピードの速さを見せつけた。


自身の治癒が可能?

決戦前の一ヶ月間で習得した。

分かりにくいが、日車の回想で反転術式が使える事をほめのかす台詞があった。

元々規格外にタフだったが、反転術式を修得した事で、肉体が抉られても短時間で立て直せる様になった。


余談

  • 概要でも触れたように、反転術式は「正のエネルギー」である為に「負のエネルギー」そのものである呪霊に対し圧倒的なアドバンテージを持っている為、宿儺や乙骨はほぼ強制的に呪霊を祓う事が出来る。ただし、呪霊を確実に祓う際には、呪霊共通の弱点である頭部に直接正のエネルギーを流し込む必要があり、特に特級呪霊やそれに類する存在が相手の場合は、決してこれ一つで決定的な優位性がある訳ではなく、それなりにリスクもあれば相性や状況にも左右される。

  • 例外があるとすれば、八握剣異戒神将魔虚羅の使う「退魔の剣」であり、こちらは膨大な正のエネルギーを刀身に纏う事で、15本宿儺に相当する呪霊でも触れただけで消滅させてしまうというとてつもない力を持っている(必然的に自然呪霊達ですら一撃で倒せるという事になる)。

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