「そんなに現実(リアル)な画を求めるならば 実写映画や写真を眺めていればよろしい‼」
概要
死滅回游の泳者(プレイヤー)の一人。滞留結界は東京第2。
人物
外国人らしい彫りの深い顔立ちの男性。青みがかった髪を左目にかけた髪型。ニットの上にジャケットを羽織ったアーティスト然とした服装。
漫画やその作者を愛しており、本人も漫画家志望。会話にもしばしば漫画のネタを混ぜ込む。漫画の表現には大きな拘りがあるが、デッサンの問題点を指摘された時には相手の指を自分の絵と同じ角度にへし折ってしまうなど、ある漫画家を彷彿とさせる異常性を見せるくらいその情熱は行き過ぎている。
また、作品のクオリティはそこまで高くなく、漫画に対する情熱に技能が追い付いていない模様。東京の壊滅により漫画業界が受けた甚大な被害には大きなショックを受けている。
両親はフランス人だが生まれも育ちも日本であるため、日本語は堪能。
戦闘能力
後述の未来視の術式により、近接戦などでは相手の動きを完全に読むことができ、使い方次第では強力な一方で、肝心の使い手が領域展開などの呪術の知識に乏しいという欠点も抱えている。
術式
未来予知(名称不明)
「ページの左下を目の端で捉えるように 今の私には君の少し先の未来が視えている」
穂先がGペン型の槍「G戦杖」を作り出し、条件を満たした場合には対象の少し先の動きを重なるように視ることのできる術式。条件は対象の血液を『G戦杖』に溜めること。浅く切りつけた程度の血液でも約1秒先の未来を観測することが可能であり、溜めた血液の量に応じてより先の未来を視ることができる。
条件を達成した対象の胸部にはコマのようなものが出現する。それを自らが視認しなければならない為、相手の速度や身のこなしによっては有効性に欠ける場合がある。現に秤との闘いでは死角に回られてしまった。
活躍
東京第2結界にて、居合わせた秤金次を誘い観覧車に同乗。「戦う理由」を求めるシャルルに乗り、秤に「オマエの漫画なんざ頼まれたって読まねえよ。根暗が感染る」「ゴタゴタぬかしてねェでかかってこい キモオタ」と挑発で返されるとそれに涙を流しながら怒り、交戦することになる。
戦闘では術式による未来視で優位に立とうとするが、秤のあまりにも癖の強い領域展開に翻弄され、「私の脳にゴミのような情報を流すんじゃなぁい!!!」等キレッキレのツッコミをしながら戦闘する羽目になる。が、秤の実力の前に敗北。
その後は、鹿紫雲一戦で勝利して戻ってきた秤から自身の漫画を読んでやるからタイトルを教えろと言われるが、デビュー前で単行本はおろか描き下ろし作品などもないと告白したため、新人なのに一丁前に悩んでいた事に呆れた秤にキックで喝を入れられた。
秤「新人が一丁前に悩んでんじゃねえよ!! 描け!!もう殺し合いは終わるから殺された気になって描きまくれ!!」
シャルル「良いこと言うじゃないか!!」
その後しばらく出番はなく安否が不明だったが、冥冥の術式により中継されていた五条vs宿儺の戦いを観戦している描写1コマで再登場を果たした。
そして、その術式を乙骨憂太が活用するため反転術式で再生させる事を条件に肋骨を一個取られたとのこと。
余談
「G戦杖」の元ネタはおそらく、「漫画家マンガ」の名作として名高い日本橋ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア』から。もちろんそのさらに元ネタは、つけペンの中でも特に漫画の作画に適した「Gペン」(漫画の神様・手塚治虫を始め、多くの漫画家が愛用していることでも知られる)と、クラシック音楽の「G線上のアリア」である。
- セリフの元ネタ
「宇宙飛行士になるのが夢でした~」
シャルルが好きな漫画家・星野桂氏の代表作『D.Gray-man』第1巻の巻頭コメントから。
サッカー漫画『キャプテン翼』の一場面から。ちなみに大空翼が砕いた(骨折させた)のは頭ではなく肩。
「漸くポケットから手を抜きましたね いや手からポケットを抜いたと言うべきか」
「『殺法すなわち活法なり』……というわけか」
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270話のネタバレ注意
新宿決戦を終えて、死滅回游プレイヤー達がその後どうなったのかが描かれる中、シャルルは編集者(回想シーンでも登場しシャルルの持ち込み原稿に厳しいコメントを加えたのと同一人物)に急かされながらも漫画を描いていた。どうやら漫画家としてデビューを果たしたようだ。