概要
可楽杯に参加したプロの声優。人が振り返る程の大変な美人で、阿良川一剣からも「華がある」と評されている。
代表作「エデンスノヴァ」のサルエル役で話題を呼び、多くのファンがついたが、今の人気は作品が評価されたからであって、自分の実力が評価されたのではないと考えている。普段は穏やかな都会の女という風に自らを演出しているが、福岡出身で、実家と連絡を取る際や感情が高ぶった際は訛りが出る。
普段は愛想がよく穏やかで、ファンサービスもかなり良いが、相当な負けず嫌いで、可楽杯の会場では、会釈した相手が前回優勝者の練磨家からしだと知ると、「睨みつければよかった」とうそぶくほど。
同時に高い向上心を持った大変な努力家。そのたゆまぬ努力の姿勢から、当初は落語への挑戦に反対していたマネージャーからも現在は大いに応援されている。
動向
己の演者としての実力を試すために可楽杯に出場。この年は当代一の落語家と名高い阿良川一生が審査員を務め、更に参加対象が大幅に拡大されたとあって、多くの役者や声優がエントリーしていたが、芸能人としては唯一予選を突破する。
無名の桜咲朱音が大会司会で新進気鋭の落語家阿良川魁生に優勝候補として推されており、他にも話題性の高い要素を複数合わせ持っていると知ったことで「自分が主役になるために上回らねばならない”競合”」と見定め、表向きは彼女に親切に接しつつも、内心では凄まじい対抗心を燃やす。
本戦では演劇的なアプローチから「芝浜」を熱演。「美人」「サルエル様」「人気声優」「落語は素人」といった様々な色眼鏡がついていた観客を見事に噺に引き込み、一生からも「表現者としての能力の高さに驚かされた」と称賛される。
しかし、その直後に朱音が見せた極めてレベルの高い「寿限無」に圧倒され、同時にそれほどの一席で優勝したにもかかわらず、一生が朱音に対して非常に冷淡だったことから、朱音は既にプロの領域にあることと、自分はあくまで素人として褒められたにすぎないことを思い知る。
一方で、同じく審査員を務めていた阿良川一剣は、彼女に何かを感じたのか大会後に接触している。
その後一剣に弟子入りしたらしく現在は落語の腕を磨いている模様。
声優らしく「落語がラジオで主流だった頃」の高座を得意としている。
