─桐生一馬之介。またの名を、宮本武蔵。─
概要
2008年3月6日にセガから発売されたシリーズ初のPS3専用ソフト。『龍が如く』シリーズとして3作品目になる。
江戸時代の歓楽街「祇園」を中心とする京都周辺を舞台とした時代劇スピンオフ作品。
本作は本編とは違い二刀流などの刀メインの戦闘スタイルになる。
作品自体は高く評価されているもののPS3及び龍が如くシリーズ共に初期の作品ということもあり、ゲームエンジンはPS2のものを流用しておりグラフィックが少し荒いなどシステム的に荒削りの部分が多く、特にミニゲームは「流鏑馬」「ジライヤ式訓練房」などの異様に難易度が高いミニゲームが存在する。しかもクリア後のニューゲーム及び京都漫遊(プレミアムアドベンチャー)では達成要素(天啓技や能力強化など)がほとんど引き継がれない。
そして、それらをコンプリート条件に達成させないとシリーズ恒例のあの一族には会えない……。
あらすじ
人が人を殺すことで、己を極めんとした時代。
剣を捨てた男がであったのは、わずか一両の金で自らを遊廓に売った少女。
少女は男に願う。「宮本武蔵を殺して下さい」
祇園を舞台に徳川幕府の陰謀と戦い、剣豪たちと共に時代を駆け抜けた一人の男。
桐生一馬之介、またの名を、宮本武蔵。
桐生と武蔵、二つの顔を持つ男が、京の町を駆けまわる。
登場人物
※【】の中はモデルとなった原作キャラ。
祇園、周辺の住人
CV:黒田崇矢
本作の主人公。後の時代に剣豪と呼ばれることになる。罠に嵌められたことで、祇園で偽名を使い、用心棒や集金、他の店への出張営業を主とする「掛廻(かけまわり)」をしながらも、自身を嵌めた人物が来るのを待ち伏せていた。
- 遥(はるか)【澤村遥】
CV:釘宮理恵
単身祇園にやってきて桐生に仕事を依頼する少女。
- 吉野(よしの) / 揚羽(あげは)
CV:久川綾
「太夫」と呼ばれる最上位の格を持つ遊女。桐生とは互いに気になる間であるが、互いの過去に踏み込めずにちぐはぐな関係となっている。
- 伊東(いとう)
CV:寺島進
桐生にとって仕事の先輩で、親友と言える人物。かつて一刀流を興していたが、家族や門下生を小次郎に殺害されたために小次郎が現れる可能性と復讐のために祇園で暮らしている一方で、様々な面で桐生をサポートする。
モデリングされたキャラクター。
- 鶴屋の女将
CV:藤田淑子
祇園で一番の揚屋である「鶴屋」の女将。鶴屋を祇園で一番に成長させたほどにやり手で狡猾。遥を僅か一両で買い叩き、「お遥」という源氏名を与えた。
- 本阿弥光悦(ほんあみ こうえつ)【サイの花屋】
CV:藤原喜明
大屋敷に住む「鶴屋」の常連で、伊東の旧知の仲。諜報活動用の忍者達を雇って彼らと自分の得た情報を密かに売っており、その面で桐生を手助けする。
徳川幕府
- 徳川家康(とくがわ いえやす)
CV:阪脩
徳川幕府初代将軍で、遥の実の祖父。
- 南光坊天海(なんかいぼう てんかい)
CV:内海賢二
丸目や小次郎を従える男。結城秀康を殺して秀忠を新たな将軍とする事で幕府を思い通りに動かすという一計を関ヶ原を前に案じるために小次郎の野心を利用し、自分の駒として裏の仕事を任せている。
- 丸目長恵(まるめ ながよし)
CV:竹中直人
徳川家の剣術指南。天海の野望に加担する小次郎の命を受け、遥の義父母や義兄を殺した。
モデリングされたキャラクター。
CV:松田翔太
関ヶ原で武蔵の前に現れた最強の剣士で、彼の最大のライバル。
モデリングされたキャラクター。
吉岡道場
- 吉岡清十郎(よしおか せいじゅうろう)
CV:加藤雅也
吉岡家現当主。立場や実力とは裏腹に剣を避け、稼業に専念している。
モデリングされたキャラクター。
- 吉岡伝七郎(よしおか でんしちろう)
CV:松野太紀
小柄な清十郎の弟。兄とは対照的で、道場運営に努めるも剣の腕は弱者そのものである。
- 祇園藤次(ぎおん とうじ)
CV:塚本高史
吉岡道場の高弟で、伝七郎派の中心人物。剣の腕は一流だが、遊び人としても有名らしく、派手な装いを着こなし、同じく派手な拵えの名刀である「大般若長光」を差して遊び歩いている。
モデリングされたキャラクター。
その他の人物
CV:宇垣秀成
近江出身の剣士で、最強を求めるために多くの人を殺したために「人斬り」と恐れられていた。関ヶ原の際に結城秀康暗殺のために武蔵と行動を共にしたことで友人関係となる。
CV:松方弘樹
諸国を漫遊する胸に大きな刀傷がある僧で、武蔵を祇園へ誘って桐生一馬之介として生きるきっかけを作った人物。
- 宝蔵院胤舜(ほうぞういん いんしゅん)
CV:神谷浩史
宝蔵院流槍術2代目当主。槍術の天才として知られるが、僧本来の職務を忘れて強さを追い求めている破戒僧。
各章
章 | サブタイトル |
---|---|
0 | 祇園の龍 |
1 | 宮本武蔵 |
2 | 関ヶ原の罠 |
3 | 誓い |
4 | 新たな人生 |
5 | 一両の願い |
6 | 吉岡道場 |
7 | 炎上 |
8 | 宝蔵院 |
9 | 果し合い |
10 | 狸爺の依頼 |
11 | 真実 |
12 | 巌流島 |
余談
- サブシナリオでどっかで見たような三人組が出てくるのだが、当然ながら『見参!』の時代とは全く合っていない。何故ならその元ネタとなる人物は時代としてはまだ生まれていない為。一応、それを含めた時代劇ネタである。
- PS3ソフトでは『OF THE END』と同じ移植やリメイクが一度も行われていない。この件は一応龍が如くスタジオ(SEGA)も認識しているが、代表の横山昌義氏は「ストーリーを一から作り直す必要がある」と証言しているのでオリジナルから別物になる可能性を示唆している。
関連動画
オープニングムービー
作品の前後
作品発売上の前後
龍が如く見参!
関連タグ
龍が如く維新!…時代劇スピンオフ第二弾。