概要
1980年代に複数の海外組織が跋扈していた東京・神室町で猛威を振るっていた韓国系マフィア。読みは「ジングォンパ」。
「復讐のためならば命を絶つ」という掟を持ち、本国から来た構成員は皆自害用の毒薬が入った指輪を着用している。
当時敵対していた東城会の直系組織「堂島組」の襲撃によって一度壊滅させられたが、後に組織の実態を掴みかねていた警察が街の治安回復のために堂島組の襲撃を事実上黙認して壊滅を任せた形を取ったことが発覚する。そして2006年に残党が再び活動を開始する。
各作品での動向
日本にいた36名が東城会との戦いに敗れるが、ジ・ヨンミン、キム・テジン、パク・フェジョンの3人は生き残り、ヨンミンとテジンは密かに復讐するべく行動を開始。それぞれヨンミンは倉橋渉として警察に、テジンは寺田行雄として近江連合に、フェジョンは村井として、日本人の名前に変えて潜伏する。
しかし、この抗争で倉橋・寺田・村井は死亡。これにより襲撃事件の生き残りは全滅した。
新たなボスとしてハン・ジュンギが就任。広島の陽銘連合会のフロント企業である巌見造船の支援もあってかつての勢いを取り戻し、神室町に再び姿を現す。
しかし、尾道での抗争で桐生一馬と広瀬一家に敗れ、頭目のハンも死亡する。これにより日本国内における真拳派の勢力は完全に壊滅した。
1980年代に一度壊滅した際の残党勢力「はぐれ真拳派」が横浜・伊勢佐木異人町に流れ着き、新組織「コミジュル」を結成していたことが判明。
さらに『6』で死亡したハン・ジュンギの影武者(キム・ヨンス)がコミジュルに所属し、春日一番の仲間となった。
構成員
- 1980年代のボス(名前不明)
堂島組に襲撃された際に、幹部の風間新太郎と停戦交渉を結ぼうとしたが、幼い頃の桐生が風間を守ろうと襲い掛かってきたため交渉は決裂し、やむを得ず風間と交戦し射殺される。
- キム・テジン(金大津/寺田行雄)
堂島組襲撃事件の生き残りの一人。襲撃時に風間によって見逃された。
近江連合の幹部にまで上り詰めたが、のちに敵対していた東城会五代目会長に就任する。
- ジ・ヨンミン(池頻敏/倉橋渉)
堂島組襲撃事件の生き残りの一人。襲撃時に風間によって見逃された。
警視庁の公安の上層部にまで上り詰めたが、警視庁の瓦次郎によってマークされていた。
- パク・フェジョン(朴会宗/村井)
堂島組襲撃事件の生き残りの一人。襲撃後に大阪府警の別所勉によって保護された。
テジンやヨンミンと違い東城会への復讐は考えておらず、蒼天堀でひっそりと暮らしていた。
しかし、真拳派構成員に発見され、襲撃によって殺害された。
- 津村
本名は不明。サイの花屋の部下として潜伏していた。
- ガン・ジンウ(康珍羽)
CV:桐本琢也
神室町のホストクラブ「スターダスト」のオーナー・一輝を監禁し、自身は容姿を一輝そっくりに整形して成りすましていた。
しかし、瓦次郎に感づかれたため、桐生、伊達真、瓦、一輝の4人を殺し合いに見せかけ殺害しようと画策し、瓦と一輝を銃で重傷を負わせたが、銃声を聞いて駆け付けた狭山薫に射殺される。
- ハン・ジュンギ(韓俊基)
真拳派最後のボス。
協力関係にあった巌見造船の資金力で神室町の店を買収し、自身はスターダストのオーナーとなる。
尾道での抗争で広瀬徹に射殺された。
- キム・ヨンス(金龍洙)
ハン・ジュンギ時代の元構成員で、ハンの影武者。
ハンの死亡時に敵対組織に追われ、紆余曲折ありつつもソンヒに拾われ、コミジュルに所属し参謀となった。
(おそらく)ハン・ジュンギ時代の元構成員。
真拳派壊滅後に日本人として生きてきたが、ある時近江連合に拾われ、のちに大幹部となった。
- ソ・ハンチョル
元構成員でコミジュル幹部。
関係者
近江連合直参郷龍会二代目会長。
1980年代のボスの息子。
- ジョン・スヨン(鄭秀淵)
1980年代のボスの妻で、郷田龍司の母。
堂島組の襲撃事件の際に瓦次郎によって幼い頃の郷田龍司と共に助け出される。
そして瓦と結婚し瓦祥子と改名するが、瓦が香港へ単身赴任中に真拳派構成員によって殺害された。
大阪府警の刑事。
ジョン・スヨンの娘で、郷田龍司の異父妹。
自身に真拳派が流れていることを予感はしていたが、父・瓦次郎の死後にようやく発覚する。
コミジュルの総帥。
母が真拳派関係者だった。