CV:上坂都子(『1』)、坂本真綾(『極』)
演:高岡早紀(劇場版)、前田綾花(序章)、桜乃彩音(舞台版)、河合優実(Beyond the Game)
概要
初代『龍が如く』に登場する主人公・桐生一馬や錦山彰と共に児童養護施設「ヒマワリ」で育った親友で、二人の妹的存在。
龍が如く序章では、両親がヤクザ同士の抗争に巻き込まれて死別している。
34歳。身長165cm、体重45kg、1971年6月30日生まれ、B型。
二人が東城会に入った後は短大を卒業後に独立して、神室町で立身するために天下一通りのバー「セレナ」でホステスとして働いていたが、東城会の大幹部・堂島宗兵によって拉致され、駆け付けた錦山が堂島を殺害したことで助かるが、その時にショックから記憶を失って入院し、直後に病院から姿を消してそのまま消息不明となる。
それからは、ヒマワリで風間新太郎に保護され、彼の手引きで政治家の神宮京平と出会い、彼との間に娘である澤村遥を儲けるが、神宮の元に総理大臣の娘の縁談が舞い込んでしまったため、彼のためを思って籍を入れずに彼の元を去ってしまう。
その後、自分の子供がいるというスキャンダルを恐れた神宮の障害になって遥と共に命を狙われるようになり、1度は彼と親しかった東城会の世良勝に殺されかけている。(そのときに記憶を取り戻している)
そのため遥をヒマワリへと預け、自身は身を守るために風間に整形させられた上で妹である「美月」という戸籍を与えられる。
物語終盤、ミレニアムタワーの最上階のバー「アレス」で桐生と最愛の娘である遥と再会し、100億を始末しようとするも神宮に見つかり、直後に桐生を庇おうとした遥をさらに庇って神宮の凶弾に倒れてしまい、最期は桐生に会うという願いが叶ったことや、遥に自身と違って逃げないで生きるように言い遺して息を引き取った。
リメイク版の『極』では、序盤から桐生に好意を抱いている描写が追加され、ある時セレナの客から誕生日に指輪をあげようかと言われた際には「そういうのは好きな人から貰いたい」と断っており、彼女の誕生日パーティーの際に桐生から本編での鍵となる彼女の名前が彫られている指輪を贈られた際には非常に嬉しがっていた(なお、この指輪は由美の死後桐生が所持しており、『7外伝』の時代になっても、彼が由美に贈った唯一のプレゼントとして大切にしていた)。
『ONLINE』では遥に着物を贈ろうとしていたことが明らかになっている。手紙で直接渡す事が出来なかった事を後悔していた(『ONLINE』のストーリーでは『4』の後の話)。
評価
本人に悪気は無くこじつけに近いが、結果的に作中で関わった人物には不幸が訪れている。彼女を襲おうとした堂島は自業自得だが、桐生は独立して組を立ち上げ様とした時期に刑務所に入り、錦山も様々な苦難に見舞われている。
神宮も彼女が自身の元を去らなかったら権力に溺れなかったかも知れない(政治家は大変な職業なので親身になって支えてくれる人が必要と思われる)。神宮については作中で風間も認めている。そもそも、彼女が神宮を受け入れたのは記憶喪失の不安からであり、桐生の事を少し覚えていた(本人曰く「心の隙を神宮に侵入された」)。
ちなみに風間は極道の世界と離れて幸せになって欲しいという気持ちから桐生に対する罪悪感を抑えて彼女達の関係を止めなかった。さらに、美月の真似をしたバーのママが本物の美月と間違われて拉致された挙句殺害されているため、結果的に周囲の人々の気持ちを無下にし、それらの点も批判の理由となっていると思われる。
余談
- 10年前から本編に至るまで、錦山も桐生も由美に対し好意を抱いているという所謂三角関係だったが、彼女は桐生のことを「一馬」と下の名前で呼んでいるのに対し、錦山のことはただ「錦山君」と呼んでいる。劇中で錦山は終始100億と同時に由美を追い求めていたが、その二人に対する呼び方や距離感の違いを考えると、錦山にとって初めから叶わぬ恋だったことが窺える。
- スピンオフである『クロヒョウ2』にて、『極』で由美を演じた坂本真綾氏の夫である鈴村健一氏がキックボクサー「坂本信司」役として出演している。
関連タグ
ハルト:由美の孫。