CV:山口孝史(『1』)、杉田智和(『極』)
概要
初代『龍が如く』に登場する東城会直系「堂島組」組員で、主人公・桐生一馬の舎弟。
桐生の背中に憧れ極道の世界に入ったという経歴を持ち、彼を兄貴分としてよく慕っている。
坊主頭が特徴で、若衆だった頃は紫地に金の柄シャツというチンピラ然としたファッションをしており、後述する錦山組の舎弟頭となった際は、このシャツの上から黒のロングコートを羽織る。
また、かなりの風俗好きで、一回利用するのに100万円は必要な神室町の高級ソープランド「桃源郷」に通っており、後述する恋人・アケミは其処のナンバー1である。
劇中の活躍
物語開始当初の1995年時点では23歳。物語序盤では兄貴分である桐生に出張って貰い、彼共々、街金のピースファイナンス相手に2億円の取り立てを行う。
そして桐生が兄弟分の錦山彰が犯した親殺しの罪を被って刑務所に入った後、風間新太郎が錦山の様子を確認するために彼の命を受けて錦山組に入り、スパイとして錦山組の内情を探る。
10年後、桐生の出所後の2005年時点では33歳。彼の組時代の時よりも上の役職である舎弟頭にまで出世しており、組を破門にされカタギになって出所した桐生に舎弟の時と同等の信頼を寄せて色々と手助けをしたが、後に錦山組を裏切る行動を取ったがために組に追われることになる。
その後、錦山に協力していたケジメをとるために彼を殺そうとした麗奈と共に雑居ビル(後のカジノ「龍宮城」)の屋上に逃げ込むも、兄貴分である錦山組若中・荒瀬和人によって麗奈が殺害され、自身も胸を撃たれて重傷を負ってしまう。
最期は錦山から取り返した由美の指輪を桐生に渡すと共に風間の居場所を知っている自身の恋人・アケミのことを桐生に教えて息を引き取った。
リメイク版の『極』では、桐生が逮捕される直前のエピソードが追加され、澤村由美へのプレゼントとして買ったが、摺師に取られた挙句質屋で換金された指輪を買い戻そうとしていた桐生に遭遇。桐生から金を借りたい事を頼まれ、快く12万円を貸すが、質屋で指輪が値上げされていた事でまたもや上乗せで金を借りたいと頼まれ、これにも嫌な顔一つせず、更に3万円を貸す。この際、自身がソープ帰りだった事と桐生が金の用途を説明しなかった事もあり、「高級ソープに行こうとして金に困っている」と勘違いし、急いでる故か全く否定しない桐生共々、アンジャッシュ宜しく漫才の様なすれ違いを見せていた。
また、『ONLINE』では、桐生が服役中だった期間のストーリーが明かされ、シンジの恋人・アケミとの出会いが語られている。
『1』より前の時系列の『0』では、桐生のサブストーリーに登場し、彼らの出会いが描かれる。
当時16歳。高校には行かずに暴走族に所属していた。戦闘では鉄パイプを使用する。
ヤクザによる借金の取り立てで家庭崩壊に追い込まれた憎しみから「ヤクザ狩り」と称した闇討ちによる強盗を働いていたが、後に桐生を相手にヤクザ狩りを仕掛けて返り討ちに遭う。
その後、暴走族の仲間から裏切られたことでヤクザに監禁されるが、返り討ちに遭った後の桐生との会話から彼に信じられる何かを感じており、咄嗟に彼をヤクザ狩りの黒幕に仕立てる(本人曰く「助けに来てくれると思った」)。襲撃して来たヤクザを返り討ちにし、駆け付けた桐生に救出された事と彼に説教された事で桐生の背中を追いかけることを密かに誓う。そして、その誓いを最期まで貫き通す。
余談
- 桐生が出所後も前述の15万円を落ち着いて返済する機会を作れないままシンジとの永久の別れを迎えたことで結果的に借りパクを犯してしまう展開は、死者多数でシリアス一辺倒に向かう本作のゲーム後半の雰囲気を僅かにユルめる、多くのプレイヤーの心に残る本作の名(迷)エピソードの1つである。
- また、この遺言に従って桐生がアケミに会いに行くと、シンジは「今やってることが片付いたら結婚しよう」と彼女に語っていたことも明かされる。順序こそ逆だが、プレイヤーの中には悲しみつつも笑ってしまった者は少なくないだろう。
- シンジが通い詰めていた桃源郷は、のちに春日一番の実家であることが明かされる。
- 『8』では、九州一番星での宴会トークにて名前だけ登場。昔は常連客の名前をドンブリの底に彫るというサービスをしており、ナンバは町田萌美(『極』のサブストーリーにて登場した人物)、ソンヒは桐生一馬の名前が彫られたドンブリを使ったが、向田紗栄子がスープを飲み干すとシンジの名前が彫られていた。
- 桐生は最初はソンヒのドンブリに彫られた名前を自分と同姓同名の別人であると否定していたが、シンジの名前が出ると「色々思い出した」と自分の名前であることを認めた。
関連タグ
安村光雄…同シリーズの新主人公・春日一番における同等のポジションのキャラクター、主人公が逮捕され服役する前からの弟分で、主人公が組を抜けた後も味方でいてくれていた点も共通している。