古牧宗太郎
こまきそうたろう
神室町に住む謎の老人男性。吊り上がった目に総髪で、その身なりは非常に質素でホームレス然としている。年齢不明。
その正体は江戸時代より継承された由緒ある古武術「古牧流古武術/古牧流格闘術」の正当後継者であり、体術・剣術に精通した伝説の格闘家。各登場作品では一貫して『格闘界の人間国宝』と言った通り名を冠しており、格闘界においては「知る人ぞ知る」存在とされている。
龍が如く0 誓いの場所
1988年、知人の息子・飛虎の身を案じ、大阪・蒼天堀を訪れる。その際に出会った真島吾朗に眠る強さを見出し以降は「喧嘩師スタイル」の師匠として実践を交えた修行を課す。古牧流の技を継承する桐生との修行(後述)とは異なり、実践を交えての新たな技の開発に尽力した。
また、本作では他流派との因縁が報いたために「米木染太郎」の偽名を名乗る。修行完遂後は地下闘技場の選手としてエントリーし、真島だけでなく桐生でも再戦可能。
龍が如く5 夢、叶えし者
2012年、引き続き道場を経営している。また、今作では彼の孫・古牧宗介が登場する。
高齢ながらも自身の孫を圧倒するなどその体術は衰えておらず、ホームレスになった経緯が語られる。
また、澤村遥のダンスの師匠としてキレッキレのダンスを見せる。
龍が如く8
「ほう、なかなかやりおるの。」
「数々の戦場をくぐり抜けてきたと見える。」
「人生の総決算。最後に本気の手合わせ……仕合いがしたいんじゃ。」
本作のサイドコンテンツ「エンディングノート」の追憶ダイアリー「最後の仕合い」にて久々に再登場。
2023年、かつて古牧が活動拠点としていたチャンピオン街を訪れた桐生と再開を果たす。
鈴木太一を名乗る桐生の不自然な対応に引っかかるも直ぐに事情を察し、あくまで「かつての愛弟子に似た人物」として扱う。また、「老人の独り言」として桐生との思い出を話し、かつての桐生を「ワシと張り合える程に強く優しい豪傑な男」、「口には出さなかったがいつも誰かのために傷だらけになっているようなヤツ」と振り返った。桐生との交流が途絶え、風の噂で彼の訃報を耳にしてもなお彼との仕合いを夢に見るなど未練を残しており、「人生の総決算」として最後の仕合いを挑む。
戦闘の際はお馴染みの古牧流古武術をベースに「虎落とし」などのカウンター技を混ぜ、一定まで体力を削るとアルティメットヒートモードに近い状態に移行するなど衰えるどころか更に磨きのかかった動きを見せる(推奨レベル.41)。
撃破後は相変わらずの桐生の強さと自身の敗北に納得し、いつの日か訪れるであろう再会を誓い別れるのであった。
「いつかまたあい見えるときがあれば仕合おうぞ。」
「それまでは、絶対にくたばるでないぞ。」
「さらばだ。名もなきものよ。」
- 古牧流・火縄封じ
銃を所持した敵に対して有効なヒートアクション。銃身を掴んで敵を殴り飛ばしたり、ストック部分で顔を殴りつける。
- 古牧流・無刀転生
刀や剣を所持した敵の対して有効なヒートアクション。切られる前に背負い投げをし無力化する。
また、発展形として背負い投げした後、刀で刺すという「無刀転殺」という奥義もある。
- 古牧流・抜刀術/斬撃術/一刀
『維新!』の一刀の型に近い剣術。古牧流古武術の原型とも言える洗練された刀捌きが特徴。
- 古牧流・八面討ち
後方の敵に対しての肘打ち。コンボを中断しての発動も可能なため応用が利く。
- 古牧流・猫返り
吹き飛ばされた際に身を躱しての受け身をとる。この際、受け身をとった直後に敵との距離を詰め反撃する「ダウンリバーサル」への派生も可能。
- 古牧流・明鏡の心得
「堂島の龍スタイル」時に常時発動。強敵に対しての攻撃力が上がる。
- 古牧流・捌き討ち
スウェイ中に発動可能。タックル、裏拳、喧嘩キックなど多岐に及ぶ。
- 古牧流・達磨避け
回避時に発動。体を前転させることで回避距離を大幅に向上させる。
- 古牧流・無手返し
四方からの攻撃に対する対抗手段。技の発動方向によって異なる効果を放つ。技名は主に四神を表している。
- 古牧流・鉢崩し
敵を持ち上げ、ベンチや花壇に頭部を打ち付ける。
- 古牧流・弾き返し
古牧流三大奥義の一つ。
ガードから繰り出す反撃技。敵のコンボを中断可能など応用が利く。
伝授前の「堂島の龍スタイル」にはこれと酷似したギアカウンター・弾きが存在する。また、『7』の桐生との戦闘導入ではこれに近い技が使用された。
- 古牧流・虎落とし
古牧流三大奥義の一つ。
敵の攻撃に合わせて発動するカウンター技。体を屈め、敵の懐に強烈な突きを放つ古牧流古武術の代名詞ともいえる奥義。
伝授前の桐生の「チンピラスタイル」にはこれと酷似したカウンターフック/カミナリフックが存在し、「堂島の龍スタイル」にはギアカウンター・鉄拳が存在する。また、『0』の久瀬大作との最終決戦時の演出では無意識に虎落としを発動する様子が窺える。
真島との修行の際にはその本質を「攻めに1を割き常に威圧 守りに9を割き致命傷を逃れ 虎焦れ果てし時、必殺の一撃を放つ、これ秘訣なり」と語っており、真島に「虎」の意を問われた際には「圧倒的力量差を持つ相手の例え」であるとし、「本物の虎を拳を交えるのは無謀」と言ってのけた。
ちなみに『2/極2』では近江連合との衝突の際に千石虎之介に嗾けられた猛虎を桐生は拳ひと突きで鎮め、名実ともに『虎落とし』が極まった。
『8』では古牧宗太郎と亜門丈のみがこの技を扱い、『構え』中に受けた攻撃に対して確実に割り込むといった強力な効果を持つ。
スピンオフ作品『JUDGE EYES』では主人公・八神隆之が自力で開眼し、続編『LOST JUDGMENT』では『臥龍破虎拳』へと昇華させる。
また、DCL追加シナリオ『海藤正治の事件簿』では主人公・海藤正治がかつて見たプロボクサー・ジャッカル八木沢(『極』のサブストーリーにて登場)の「音速の右」を思い出すことで上述のカウンターフックに酷似した『爆弾パンチ』を会得する。
- 古牧流・受け流し
古牧流三大奥義の一つ。
敵の攻撃に合わせて発動する受け流し技。敵の攻撃から身を躱し、強烈な膝蹴りを打ち込む。
伝授前の「堂島の龍スタイル」には敵の攻撃に合わせて腕を捻って転倒させるギアカウンター・ひねりが存在する。技の威力としては上記の「虎落とし」に劣るが「受け流し」の本質は継承者による性質の変化にあるため、敢えて中途半端な形で継承された。
また、『7』での桐生はこれに特化した『無影眼の構え』を発動する。
- 古牧流・王龍の極み
桐生のみが持つ奥義。敵の腹に膝蹴りをして怯ませた隙に、頭部めがけて回し蹴りを放つ。炸裂時には「龍」というエフェクトが発生する。
- 古牧流戦体術
『0』の修行にて用いられた古牧流古武術の基礎的な戦闘スタイル。その動きは非常に洗練されており奇しくものちの桐生の「堂島の龍スタイル」に限りなく近いものの、桐生に継承されなかった正拳突きなどオリジナルの技も用いられる。
戦体術の猛攻を受けるなかで真島はスウェイ中に攻撃する『喧嘩師技・避け討ち』を開眼する。
- 古牧流練気術
『0』の修行にて用いられた。古牧曰く、「敵の身体の動きから気を読むことで敵の戦気を剥ぎ取る技術」とのことでヒートゲージに大きく関わる。
修行を通して真島は防御中にヒートを回復する『喧嘩師技・菩薩受け』を開眼する。
- 古牧流暗殺術
『0』の修行にて用いられた絞め技。古牧曰く、「本来、古武術と暗殺術は別系統にあるはずだが一族の記録に残っていたため暗殺業を生業としていた者がいたかもしれない」との事。古牧が使用した際には真島の残った右眼を狙うなど最小限の力で相手を無力化する危険な技が用いられた。
この投げ技の対抗策として真島は『喧嘩師技・必死投げ』を開眼する。
- 古牧流活殺術
『0』の修行にて用いられた戦法。古牧流の真髄とも言える格闘術で、ここからは上述の『虎落とし』を戦闘に取り入れる。
古牧の猛攻のなかで真島は『喧嘩師技・反撃』を開眼する。
- 古牧流瞬殺術
『0』の修行にて最後に用いられた戦法。怒りにも満ちるほど比類なき存在となり、敵をねじ伏せる姿はまさに龍が如く。(「堂島の龍スタイル」より引用)
この修行の中で真島はカウンター技『喧嘩師技・般若受け』を開眼する。
- アルティメットヒートモード
『6/極2』にて古牧が伝授した戦闘スタイル。発動中はヒートゲージを消費し続けるが各攻撃が向上し、『究極の極み』が発動可能になる。
- 怒龍の気位
『5』にて孫の宗介が桐生に伝授する絶技。溜め込んだ怒りを解放し相手をねじ伏せる。
残りのヒートゲージと引き換えに各攻撃のモーションを変化・向上させる。
- 真・古牧流砕きの極み
『8』にて桐生が用いる極技で専用ジョブ『堂島の龍』レベル9で習得可能。
敵単体に羅刹連に酷似した数発の掌底と、虎落としに近いフィニッシュブローを打ち込む堂島の龍の集大成ともいえる技。ガード中の敵に対して有効かつジャストアクション成功により相手を怒り状態に陥らせることが可能。
- 真・古牧流崩しの極み
『8』にて桐生が用いる極技。専用ジョブ『堂島の龍』レベル22で習得可能。
敵単体の腕を掴み周囲を巻き込む振り回し、フィニッシュに強烈な背負い投げを繰り出す。ジャストアクション成功により対象の敵を怒り状態に陥らせる。
- 跳ね脚
『3』、『8』での交戦時に使用する技。『3』の風間譲二に近い二段蹴りを放つ。
- 顎抜き
『8』での交戦時に使用する技。堂島の龍スタイルの4段弱攻撃に酷似した連続攻撃。
- 古牧流・黄泉送り
『8』での交戦時に使用する技。アルティメットヒートモードのラッシュに酷似した連続攻撃を放つ。
- 古政流奥義-獄門昇天-
『8』のデリバリーヘルプにて宗太郎が使用。虎落とし・受け流し・巴投げを繰り出し、最後に敵を掌底で上空へ飛ばし、手刀で地面に叩きつける。
『龍が如く』シリーズの初代主人公で「堂島の龍」の異名を持つ。2005年に古牧との邂逅を果たし、古牧流古武術奥義を習得する。詳細は専用ページ参照。
『龍が如く』シリーズの主要人物で、桐生のライバル。『0』では「夜の帝王」、後の作品では「嶋野の狂犬」の異名を持つ。1988年に古牧に出会い数々の技を開眼する。詳細は専用ページ参照。
『極』では古牧と共に桐生を鍛える師匠兼ライバルとして登場。
- 古牧宗介(こまき そうすけ)
『5』に登場する宗太郎の孫。最強まで育った桐生を倒し、間接的に祖父に勝とうと桐生に数々の技を伝授する。戦闘の際は『4』の堂島大吾に近い動きに加え、「捌き討ち」や「弾き返し」などの奥義、「怒龍の気位」によるブースト技も用いる。
かつて両親が詐欺被害に遭ったことで家庭が瓦解した過去を持つ。この際、祖父の宗太郎が自身の財産を投げ売りホームレスへ凋落する事と引き換えに宗介一家を救った。
- 飛虎(フェイフゥ)
『0』で蒼天堀に店舗を構える中華料理店「龍虎飯店」を経営する台湾人の男性店主。店主は表向きの顔であり、裏の顔は数々の武器術を習得した武器商人。
亡くなった父親が古牧の知人であり、古牧の推薦を受けて真島を鍛える。以降は「スラッガースタイル」の師匠として真島を導く。
- 熊田勇
『極』にて「古牧流・達磨避け」習得の際に立ちはだかるスキンヘッドの男性。仮出所中の現役極道で、喧嘩を愛するがカタギには手を出さない昔気質の極道者。戦闘では『5』の相沢聖人に近い動きで襲いかかる。
- 芝雷蔵
『極』にて「古牧流・虎落とし」習得の際に立ちはだかる強敵。「豚」と書かれた白の目出し帽を着用しており、パワフルな戦闘スタイルから「骨砕きの怪人」という異名が付いた。ファンの間では白マスクが「骨」を意味しているのではないかとする考察が定説。高い実力に反して勝負運に乏しいため「不運の帝王」とも呼称される。戦闘の際には『5』の冴島大河に近い動きで襲いかかる。
- 河内元匠(かわち げんしょう)
『2/極2』に登場する武道家。投げ技や柔術に特化した「河内流古武術」当代の青年。高校生でありながら高い実力を持つが、強さへの渇望から道場破りに走るなど年相応に未熟な面も持つ。戦闘の際は『0』の渋澤啓司(桃色ヒート時)に近い動きで襲いかかる。
- 沢屋敷(さわ やしき)
『3』に登場する古牧の経営する道場に身を置く一番弟子。古牧も認める指折りの実力者で、彼の他にも寿司屋、ハンバーガーショップ、女衒師として働く門下生がいる。
古牧の課す修行内容に応じて戦闘スタイルは変化し、素手時は通常のチンピラ、刀装備時は『見参!』の橘紅丸に近い剣術を扱う。攻撃こそ苛烈ではないものの高い体力と防御力を誇る。
- 亜門丈(あもん じょう)
『龍が如く』シリーズお馴染みの裏ボス。黒ずくめにティアドロップのサングラスを見に纏う最強の殺し屋。古牧とは『2/極2』で接触しており、彼の持つ秘伝書を狙い襲撃・圧倒する程の実力を持つ。
- スピンオフ作品である『見参!』では古牧宗左衛門(こまき そうざえもん)、『維新!』では古牧宗光(こまき むねみつ)という、宗太郎と同じく古牧の名を冠する師匠が登場する。『北斗が如く』でも「コマキ」と名乗る古牧流古武術の使い手がケンシロウに手合わせを挑むというサブクエストがあり、クエストの間だけ効果音やBGMなどが龍が如くのものになる。
- 『極』の桐生との修行の際に、特訓相手として般若面を着用した謎の男「ハンニャマン」が登場する。正体は勿論あの人だが、修行が終わって長い時を経てなお彼との関係性は続いている。
- 『2』以降、地下闘技場に「山岡明」という白のスーツにハットといった紳士風の男性がエントリーする。古牧との関係性こそ謎に包まれているが戦闘の際に堂島の龍スタイルをベースとして『0』の各種ギアカウンターや『1』以降の各古牧流奥義、アルティメットヒートモードを扱う。因みに『極2』の選手情報によると彼の戦闘スタイルはあくまでも『我流拳法』であり、「ステゴロの帝王」の名に恥じない強さと桐生に引けを取らない喧嘩の才が窺える。その身だしなみと実力からモデルは伝説の極道・花形敬と考察されている。
- 主人公が桐生ではなくなった『7』では古牧自身は登場しないものの、装備品に「古牧流グローブ」が登場する。
TAKUMI(『龍が如く見参!』戦闘曲)
TAKUMI 2009(『龍が如く3~5』『龍が如く8』戦闘曲)
TAKUMI 2014(『龍が如く維新!』戦闘曲)
TAKUMI 1988(『龍が如く0』戦闘曲)
TAKUMI 2016(『龍が如く極』『北斗が如く』戦闘曲)