化学反応によって発光する現象を利用した小型照明器具(ケミカルライト)の俗称。
複数の化学物質(シュウ酸ジフェニルと過酸化水素)を別に封入した状態で売られており、使用する際に容器を曲げるなどして両者を混合させ化学反応を起こして光らせるもの。
表現できる色彩の幅が広く、ライブ会場などでは多種類の光色のライトが販売され、空間の演出として使用されている。
長所としては電池が不要で安価である事や、引火性が無く火災の発火点にはならない事、発光時に発熱せず酸素を消費しない事などから、それにより屋内で一度に多数の使用が可能であることが挙げられる。
Pixivではライブ会場で振られる姿が描かれている場合が殆どだが、上記の長所を生かし夜間の停電などのトラブル発生時の居所表示または灯りとして使われたり、軍用においては可視光以外を放つ物が使われることもある。
短所あるいは問題点としては過酸化水素を用いるため内容物が目に入るなどして健康被害を生じる事や、類似した照明器具を使う場所で安全上の問題があるという場合(鉄道駅で駅員等の職員が使う合図灯と混同されるなど)がある。
商標について
オムニグロー社の登録商標と言われることもあるが、同社の商標は日本語表記では「サイリューム」であり「サイリウム」ではないので注意。
関連イラスト
関連タグ
ペンライト:発光方法等が違う。
信号灯:本来の用途ではないが、停電などの非常時にも使われる点で類似。
外部リンク
- 光で彩る。サイリウムを描いたイラスト特集 - pixivision(2019年10月5日)