概要
電力の供給が途絶えること。
現代社会は電気の供給なしには成り立たないので、停電が長引くと日常生活自体がままならなくなる。
かつての日本(高度経済成長期まで)は災害や電力不足による停電がしょっちゅう起こっており、昭和生まれの世代には停電で真っ暗になった中、蝋燭などを灯して食事などをした思い出のある人も多いと思われる。電力会社によるインフラ整備が進んだことにより1970年代以降は減少し、1990年代〜2000年代には(大都市部では)停電は極めて少なくなったが、2010年代以降は電力自由化による供給余力の減少と自然災害の激甚化により再度増加する傾向になっている。
病院などの施設では停電は致命的な事態になるので、自家発電設備が備えられている。個人でも災害に備えて自家用バッテリーや、自家発電可能な太陽光発電パネルやエネファームなどを導入している家庭もある。
停電の原因
- 自然災害:送電網が地震、強風、洪水などの大規模な自然災害に見舞われると、電線が切断されたり電柱が倒れたりして停電が起こる。さらに発電所が止まると、電力供給が大元から断たれてしまう。
- 落雷:電柱に雷が落ちると、高い電圧がかかるために機器に負担が生じ、一時的に電力が途絶える。
- 送電線の切断:雪が積もった重みで電線が切れたり、クレーンのアームが落ちてきて電線を切断したりしても停電になる。
- 電気料の未払い:電気代を納めないと電力会社の人がやって来て電気を止めていってしまう。
- 電力不足:発電能力の低下などで電力の需要が供給を上回った場合、全体の停電を防ぐために輪番停電をする場合もある。
関連タグ
東日本大震災 東北地方太平洋沖地震 ヤシマ作戦 輪番停電/計画停電
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