概要
電力を運ぶための電線や、雷から送電線を保護する架空地線、通信線、広い意味ではそれら電線を支える鉄塔などを含む電力設備のことを指す。
こぼれ話
高圧送電線では送電する距離が長いため電線の材料に重くて高価な銅は使わず、軽くて電気抵抗もそれなりに低いアルミニウム製の電線を使用して鉄塔の負担と敷設費用を減らしている。(ただし、強度を保つのに必要な程度の鋼のワイヤーを芯として撚ってある)
街中の送電のように短距離になると電線の重さ、費用も長距離送電ほどにはならないので、銅線を使う場合もある。
……とはいえど、やはり銅は高価である。そのため災害などで電信柱が倒れているときにそこから切って盗む奴がいるのも事実である。(当然のことながら窃盗罪に問われる。)
特別高圧の架空線で使用される送電線は、絶縁被覆が無い裸線が殆どである。
また、国内では専ら三相3線式が採用されている為、3本の送電線で1回線が構成される。
よく鳥が送電線に止まって感電しないのかという疑問があるが、これは電線が電気を通さないカバーで覆われているのと、1本の電線にしかとまっていないので流れ行く先がないからである。そのため鳥といえども他の電線に触れると電圧差が生じて電流が流れて感電してしまう。