CV:高良健吾(『クロヒョウ』)、斎藤工(『クロヒョウ2』)
概要
サイドをコーンロウに編み上げ、襟足の長いオールバックの髪型に背中に黒豹があしらわれた黒いジャージ(ドレスキャンプ製)が特徴で、未成年ながら喫煙習慣がある。
若いゆえの無鉄砲さによる敗北や受傷が目立つものの、後に「神室の狂龍」の異名で呼ばれるほどの喧嘩の実力は本物で、十数人の不良やヤクザ、自身より大柄なプロの格闘家と真っ向勝負で打ち勝つほどである。
また、特定の格闘スタイルを持たないが、習得した様々な格闘スタイルを切り替えて戦うことができ、更に『2』では習得したスタイルの技を自在に組み合わせて「我流」とする技術を物語中で身に付ける。
劇中の活躍
クロヒョウ 龍が如く新章
かつて東京・神室東高校に進学したものの、2年生(当時17歳)の時に喧嘩で他校の生徒に意識不明の重傷を負わせ、傷害罪で少年院に入所する。仮出所後は保護観察の身となり、学校に復帰したが、直後に揉め事を起こして退学処分になった。
その後、神室町でフリーターになるが、2010年9月(当時18歳)、小銭を稼ぐ生活に嫌気が差して闇金融襲撃計画を思いつき、仲間の制止も聞かずに単身で事務所に乗り込むが、元締めの九鬼組幹部である戸田直樹を誤って殺害してしまう。
そして逃亡を図るも組長の九鬼隆太郎に捕らえられ、地下格闘イベント「ドラゴンヒート」で10連勝する代わりに戸田殺しを無かったことにするという条件をのんで猛者と戦い続ける羽目になる。幾度もの戦いを乗り越える中、死亡したはずの戸田の姿を見かけたことで九鬼らへの疑念を強めると、独自に調査を始めて「15年前の放火事件」と「警察への内通者」の存在を知る。
その後、戸田の死体が発見されると同時に九鬼が襲撃され、彼から戸田を殺していないこと、更には事件の証拠となるマイクロカードの存在を知らされ、今際の際にドラゴンヒート10連勝を懇願される。以後も順調に勝ち進み、遂にドラゴンヒート10戦目では雨宮泰山と戦い、勝利の後に雨宮が実父の「乃木泰」であることや警察へ情報を流していた内通者だということを知る。
その後は様々な人物の協力を得てマイクロカードを入手するが、それを取り戻そうとした筒井正俊と新城零司の襲撃を受けて負ければカードを渡すという条件の元でミレニアムタワーの屋上で新城と対決し、勝利する。しかし、直後に筒井に工藤沙紀を人質に取られ、救おうと駆け寄った際に新城の足指先蹴りを食らいそうになるが、乃木に庇われる。
それによって致命傷を受けた乃木の「負けるな、戦い続け、己を超えろ」という最期の言葉を聞き届け、初めて彼を「親父」と呼んで慟哭した。
クロヒョウ2 龍が如く阿修羅編
2012年3月(当時19歳)、武者修行のために渡米し、ラスベガスの地下闘技場で連勝を重ねていたが、剛拳ジムの椎名会長にスカウトされ、日本でのプロボクサーデビューのチャンスを手に入れて神室町に戻ってきた。
神室町到着後は信司が半グレ集団「阿修羅」の構成員に襲われているのを見つけたことで救出して信司の案内でドラゴンヒートが復活しているのを目撃し、その際に九鬼組を継いだ九鬼隆昌から自らの財産と引き換えにドラゴンヒートを取り戻したことを教えられた。
その後、デビュー記者会見の前日に阿修羅の秋田や沖田、更には二岡がドラゴンヒートの乗っ取りを目的に九鬼組を襲撃し、対抗戦を提案されたことで圧倒的不利な中で己の哲学を得るため、プロデビューを犠牲にしてまでドラゴンヒートを復活させるべく阿修羅八部衆との戦いに挑み、八人抜きを果たして勝利した。
その後は黒幕の野崎と激突し、死闘の末に勝利して、何処へと去って行った。
その後の動向は不明。
余談
- 『1』の当初は「力こそがすべて」「信じるのは己のみ」という考えを自身の拠り所としていたが、強敵との戦いに加えて天馬や泰山らとの対話を経て自分の哲学を見出し、また戦いを純粋に楽しむ気持ちも身に付けたことで物語開始当初に比べてかなり成長した姿となった。
- 不良ではあるものの、ドラゴンヒートに関与するまで裏社会のことは東城会の名前を知っていた程度で桐生一馬と真島吾朗が激突した「桃源郷」の事件についてもダンプカーがぶつかったことぐらいしか知らなかったため、『龍が如く』本編で起きた事件や裏社会に関しては知識がなく、サブストーリーで偽桐生が彼の名を語ったときも桐生の名前を全く知らなかった。