「ムナンチョヘペトナスに疑いを持つ者は…… 何人たりともチョモゴメスぅ~!!」
概要
『龍が如く6』に登場するインチキ宗教団体「ムナンチョヘペトナス教」の2代目教祖。
教団の案内人(CV:宇垣秀成)曰く「28年前に国家権力によって失脚に追い込まれたムナンチョ・鈴木から教祖の座を受け継いだ」とされ、幹部達から「組織の永久の存在が約束されている」と称されていたり落ち目だった組織を建て直している辺りカリスマ性や組織運営能力は高い。
その正体はかつてムナンチョヘペトナスの金庫番を担当していた男。
ムナンチョ・鈴木が逮捕された際に金庫番であることを利用して教団の金を警察から隠し通し、それを悪用することで教団を乗っ取ったというのが真相であり、実際は正式な教祖ではなく勝手に名乗っているだけ。
関係者二人とは打って変わってあからさまな悪人面をしており、フセリンチョ(お布施)で支払った金額を公表して信者達の対抗心を煽り立てたり、インチキ呼ばわりされても「偏見」「我々を疑うのは勝手」「無垢な信者の信仰を邪魔すれば必ず天罰が下る」と平然と語るなどその顔に違わずあくどい人間性をしており、先代からは「一端のペテン師」と揶揄されたため、詐欺師としては先代以上と言える。
また隠蔽能力も高く、活動規模を縮小することで悪事が露見することを防いで着々と信者を増やしていた。
往年のアクション俳優ブルース・リーの截拳道のような動きで戦うなど喧嘩の実力も高い…………筈なのだが、劇中で戦ったのがよりにもよってあの桐生一馬だったこと、現役時代の先代がかなりの強敵だったこと、ゲーム的にも攻撃に使えるオブジェクトのない狭い部屋で戦うのは厄介だが戦闘力自体はそれなりということも相まってファンからは大したことないと片付けられることが多い。
劇中での動向
サブストーリー「教祖様のつぐない」に登場。
開祖のムナンチョ・鈴木が逮捕された後、金庫番の立場を悪用して教団の金を隠し、警察をも欺く。
その後は教祖の座を奪いとり、広島・尾道仁涯町に逃げ込んで教団を再結成して活動を行う。
その中で夫を亡くしたというミエという老婆に目をつけ、彼女を洗脳して大金をむしり取ろうと目論むも、「鈴木」という老人と桐生一馬とがミエを止めるために入信希望者を装おって乗り込んできたために失敗する。
その目の前にいる老人がかつてのムナンチョ・鈴木だった事についてはさすがに驚愕するも、
自身の経歴をバラした挙句、教団を否定したムナンチョ鈴木に幻滅して「あのムナンチョ鈴木が何をトチ狂った?あんたほどのペテン師が見損なったよ。少しムショに行ったくらいで正義に目覚めたか?」と吐き捨て、(自分のことを棚に上げて)裏切り者とみなして暴力を振るおうとしたが、彼について来た主人公・桐生一馬の「面白い見せ物が見れるぜ」の台詞とともにボコボコにされて返り討ちに遭い、病院送りレベルの重傷を負う。
その後、痛みに喚きながら信者達に救急車の手配を要請するもお約束と言わんばかりに呼びかけをフルシカトして「回復の儀式」と称した祈祷を行うという『0』で真島吾朗にボコボコにされた先代と全く同じく展開を辿る醜態を晒し、その様子をかつて味わった当人に皮肉られるという無様な末路を辿った。
その後の動向は不明で『7』でも一切言及されておらず、かつての開祖や本作のラスボスと同じく逮捕されたと思われたが…?
その後、『7外伝』にて、キャッスルの闘技場浄龍会のメンバーとして正式に登場する事となった。VIPラウンジにいる富豪に紹介料を払う事で加わる。
ちなみに、『維新!』以降サブストーリーのキャラが主人公の協力者となるのが恒例になっているが、赤松の様な明確な犯罪者が仲間に加わるのはシリーズでは初めてになる。
説明文では「教団壊滅後は憑き物が落ちたかのように大人しくなった」とされているが、服装はそのまま且つ加入する際の挨拶でヘペトナスと言っている他、改心したと思われる描写が一切ない為全然説得力がある様には見えない。
固有ヒートスキルは、自らの体力を回復させる「栄養ドリンク」。
元ネタはおそらく、『6』で桐生達に対して顔合わせした際に、祝福と称して渡したシーン(桐生曰く「祝福にしては俗っぽい」)。
なお、過去に自らの活動を邪魔した元教祖と一緒にいた男と国家権力とも称された教団にとっての災厄との絡みは無い。
しかし何故、単なる詐欺師がキャッスルに出入りする程の資格を持つ富豪とのコネを持っているのか、桐生にブチのめされて悪事が露見したのに何故塀の中ではなくシャバに居るのか、謎は深まるばかりである…。