概要
『龍が如く6』に登場する広島県にある瀬戸内海沿岸の小さな田舎町。正式な町名は「仁涯町」であり、尾道市内の町丁という位置付けとなっている。モデルは尾道市の新開(しんがい、尾道水道沿いの歓楽街及び市街地一帯)で、実在のスポットがシリーズ中最も多いが、地形は現実より東西が狭められている。
町内各所には尾道市内に実在する「文学のこみち」を模した松尾芭蕉など実在の歌人の句碑が設置されている。
また、尾道をPRするゆるキャラとして小野ミチオくんが存在する。
東城会や近江連合に次いでNo.3の座に位置する広島最大の極道組織「陽銘連合会」の本拠地であり、そのフロント企業の巌見造船を始めとした「巌見グループ」が支配している。今までの歓楽街とは違いのどかな場所ではあるが、例に洩れず治安はあまり良くない。
この地には「尾道の秘密」が眠っており、秘密を知った者は人知れず殺されるという。
作中では、澤村遥が沖縄の「アサガオ」から失踪中に過ごしていた場所であり、桐生一馬は遥の子供であるハルトを連れ、この子の父親を捜しにこの町を訪れた。
区分
千光寺山
仁涯町北部にある実在の山。山上には千光寺や展望台が存在し、ロープウェイ、もしくは二乃坂を登って千光寺にアクセスできる。
千光寺山にある実在の寺院。本堂にはおみくじや賽銭箱があり、プレイスポットとして機能する。
千光寺と仁涯町市街地を往復するロープウェイ。実際の乗り場が再現されている。夜間は営業していない。
獅子道
仁涯町の海岸沿いを東西に走る片側一車線の道路。海沿いに「水軍アパート」や「仁涯渡船場」が並ぶ。
- 水軍アパート
獅子道西にある、かつて造船業者など、仁涯町の海の男達を相手に商売する人間が入居していたアパート。「水軍」とあるが旧軍との関連はなく、かつての入居者たちの気骨を示したものである。
飯野が管理人をしており、作中では尾道における桐生の仮住まいとなる。
- かき小屋
水軍アパートから通りを隔てて北東にある小さな食事処。スナック「ガウディ」常連の畠山が経営している。その名の通り牡蠣をはじめとする瀬戸内の海産物をふんだんに使ったメニューが特色。スナックで畠山と仲良くなると半額で利用できるようになる。
- 中華そば 十万石
仁涯渡船場の東に位置するラーメン店。実在していたが今現在、閉店しており存在しない。
- 笹福渡船 仁涯渡船場
街の南端にあるフェリー乗り場。プレイスポット「素潜り漁」を楽しめるほか、劇中で洋上の施設に向かう際の船着場となる。モデルは福本渡船の尾道⇒向島フェリー乗り場。なお実際の福本渡船は2025年3月末をもって廃業予定。
国道2号線
仁涯町を南北に隔てる国道。交通量が多く、町内では唯一信号機が設置されている。通りに平行して山陽本線が走っており、北部へのアクセスは歩道橋やトンネルを通る必要がある。
西側のセンター街北近くにある、実在する洋菓子店。
仁涯センター街
国道2号線西のすぐ南にあるアーケード商店街。モデルは尾道本通り商店街。西側には仁涯大通りが存在し、花乃窪と仁涯センター街を結び、十字路を経て国道2号線と獅子道西と接続している。
- なぎ薬局
仁涯センター街南側中央にある個人経営の薬局。夜間は利用できない。
- 藤沢豆腐店
センター街北にある豆腐店。ポケサーファイターの実家で結婚後ファイターを引退した彼が店主を務めている。
花乃窪(久保)
仁涯町南東にあるスナック街で、かつて仁涯町に存在した遊郭の名残。広瀬一家の事務所「広瀬興業」や「スナック清美」などシナリオ上重要な拠点が集中している。
- モレノ
花乃窪の西、仁涯大通りにあるビルの2階に入居しているスナック。広瀬一家の構成員・松永孝明が店長を務めている。
仁涯大通りと花乃窪を繋ぐ交差点にある、実在する居酒屋。調度品や什器の細かい配置を除き、実店舗を計測して再現されている。
- お多福屋
花乃窪北に面した質屋。スナック「ガウディ」常連の一人である安藤が経営している。スナックで安藤と仲良くなると購入できるアイテムが増える。
- ガウディ
花乃窪東にあるスナック。飲食が可能なほかカラオケやダーツ、常連客との会話を楽しむプレイスポットとなっている。
- スナック清美
笠原清美が経営するスナック。
- 広瀬興業
花乃窪北東にある、広瀬徹が率いる陽銘連合会系組織「広瀬一家」の事務所。
- 龍南神社
仁涯町の北西にある神社。本殿の前には五地蔵なる5体の地蔵が並んでいる。お供え物をすることで経験値の獲得量が一定回数分アップする。
壱乃坂
仁涯町の北側中央を南北に縦断する坂道。千光寺山方面に向かって坂状になっており、狭く薄暗い住宅街となっている。東側には並行して二乃坂が走る。北側は坂乃上細道と接続している。
- La Pente
壱之坂と坂之上細道の合流地点にあるフランス料理店。飲食店としての機能のほか、仁涯町における「クランクリエイター」の拠点となる。なお、「La Pente」とはフランス語で坂の意。
尾道仁涯町近郊
- 野球場
尾道の住人たちが草野球の試合で利用している球場。プレイスポットの「草野球」をプレイできる。
- 巌見造船所
尾道水道を挟んで仁涯町の対岸の島に存在する世界屈指の造船会社「巌見造船」の造船所。古くから造船が行われてきた場所であり、大戦中には軍艦の造船も行われていた。『6』では「尾道の秘密」を巡ってハン・ジュンギや広瀬との決戦の舞台となったほか、物語終盤では巌見恒雄との最終決戦の舞台にもなった。
巌見グループが所有する巨大な館。客室の他、レストランやサウナ付きの大浴場も兼ね備えている。桐生と染谷の初戦の舞台にもなった。
- 亜門の浮島