概要
『JUDGE EYES』に登場する半グレ組織の同盟。
神室町の焼肉店「牛遊宴」店主・キム曰く、ヤクザも手を焼く規模を持ち、大きく分けて4つの派閥を持つ。ちなみに本編には絡んでこないため、スルーするプレイヤーもいる。
神室町を拠点とした一般人への武器密売をシノギとしていたが、主人公・八神隆之によって暴かれ最終的に壊滅させられた。
その後、続編の『LOST JUDGMENT』では「新・京浜同盟」として再登場し、活動拠点を横浜・伊勢佐木異人町に移し、「プロフェッサー」と名乗るハッカーのバックアップを受けダークウェブのブラックマーケット上での密売を画策するも、またもや八神の前に潰えた。
所属勢力
葛西派
京浜同盟の中で八神が最初に出会う派閥。後述の葛西拳太が統括しており所属するメンバーの殆どが通常エンカウントする街のチンピラと同様低めの体力と攻撃力を持ち、各自が所持する武器の危険度も低い。
- 葛西拳太(かさい げんた)
葛西派リーダー。黒の上下ジャージにサングラス、パンチパーマとチンピラ風の外見をしている。
八神がキムを助けるために割り込んだことで因縁をつけられる。
頭は決して良い方ではなく「宝の持ち腐れ」という諺(ことわざ)を「宝は持ちされ」と勘違いするほどであり、八神にそれを指摘されると逆ギレした。この際、頭の良さに対する嫉妬心から八神のことを「優等生野郎」と呼称した。
戦闘では『龍が如く0』の久瀬大作に似たボクシングをベースとした戦闘スタイルを持つ。ヒート色は黄色。
『LOST JUDGMENT』では援助交際を行う女子高生に本気で恋心を抱くも八神に恋路を断たれ、虎牙による京浜同盟の再招集時にも唯一声が掛からなかったりと憂き目に会っている。また、異人町の暴走族「メイド イン ヘブン」を知っており彼らを恐れている。
- 後藤
葛西派の強敵。金髪に白のダウンジャケット、白ズボン、紫のエナメルシャツを着用しており、常に2人の構成員を連れている。
戦闘では『龍が如く3』の島袋力也に似たパンチ主体の戦闘スタイルで襲いかかる。スウェイと攻撃速度に優れており、本作では序盤でエンカウントする可能性があるため注意が必要。
『LOST JUDGMENT』には未登場。
- 緒方
フレンドイベント『竜宮城の仙人・イヤマ』にて登場。後述の本田に近い装いのガタイの良い男性。八神捜索中に児童公園にて遭遇しそのまま戦闘になる。特殊な訓練により、取り巻きの構成員を含めトドメを刺すことが出来ないほどの高い耐久力を持つ。イヤマによる仙薬『武甕雷男神の仙薬』を服用することで撃破可能。
戦闘では『龍が如く0』の渋澤啓司の赤色ヒート時に似た空手をベースとした戦闘スタイルで襲い掛かる。
本田派
八神が2番目に出会う派閥。メンバーの殆どが中級の体力を持ち、武器を用いずムエタイや『龍が如く極』の劉家龍に近い中国拳法などの徒手空拳で襲い掛かる傾向にある。メンバーの服装はミリタリー色の強いものが多い。
- 本田錬司(ほんだ れんじ)
本田派リーダー。黒のタンクトップに迷彩柄のズボンを着用し、『龍が如く0』の真島編に登場するカツアゲ君に近い服装をしている。
筋骨隆々で強者との死闘に飢えた戦闘狂であるが、多人数で八神を打倒しようとする葛西を殴り倒したり敗北後はおとなしく負けを認めて撤退するなどと武人肌な一面を持つ。
戦闘では『龍が如く0』の渋澤啓司の赤色ヒート状態に似た空手をベースにした戦闘スタイルで襲いかかる。攻撃力に非常に優れているため積極的な回避や技の間隙を突く立ち回りが要求される。ヒート色は橙色。
『LOST JUDGMENT』では異人町で地下格闘技大会「幻武会(げんぶかい)」を主催する。八神の通う「轟木拳闘ジム」の選手・押切拳也への接触を試みるも八神に阻止される。また拳也の父親である元近江連合系三次団体の組長・押切不動と同じく武闘派であるため馬が合う。
- 堤
本田派の強敵。バリアートを施した坊主頭にオレンジの作業つなぎ、迷彩柄の上着を着用した大柄の男性。
戦闘では『龍が如く0』の渋澤の桃色ヒート状態に似た洗練された截拳道をベースとした戦闘スタイルで戦う。非常に素早いコンボが特徴のため要注意。
『LOST JUDGMENT』には未登場。
- 押切不動(おしきり ふどう)
『LOST JUDGMENT』に登場する元・近江連合系三次団体「押切組」の二代目組長。
ユースドラマ「ボクシング編」の主要人物・押切拳也の父親であり、彼を自身の跡継ぎにすべく幼少期からあらゆる殺人術・喧嘩術を叩きこみ「躾」と称して自身の組員との死闘を強制したり過度な虐待行為を行っていた。不動の凶暴性とその歪み切った教育理念に耐えかねた拳也と拳也の母親に夜逃げされたことに憤慨し、近江・東城会解散後も血眼になって二人を探している。その後、その強さに惚れ込んだ本田にスカウトされる形で新・京浜同盟に所属する。拳也を連れ帰そうとしたところを八神に阻止される。
追加DLC『海藤正治の事件簿』では元・東城会系馬頭組が運営する探偵事務所「馬頭探偵事務所」に雇われる形で再登場。貞元准奪取のために海藤正治と衝突。敗北後は准の言動に見た拳也の面影に免じて二人を見逃す。
戦闘では『龍が如く6』の染谷巧に似た総合格闘技をベースにした戦闘スタイルで襲い掛かる。ヒート色はオレンジ。登場キャラの中は珍しいヒートアクションに近い戦闘演出を持つ。
坂木葉派
八神が3番目に出会う派閥。他の派閥と異なり大柄なメンバーが含まれている。派閥の中ではメンバーの殆どが高い体力を有し、大柄なメンバーはラリアットやダブルスレッジハンマーなどのプロレス技、『龍が如く0』の李文海に近い中国拳法や渋澤啓司(黄色ヒート時)などやや高度な戦闘スタイルで襲い掛かり、通常体系のメンバーは日本刀やバールなどと葛西派より危険度の高い武器を所持していることが多い。服装はストリート系が多い。
- 坂木葉海人(さかきば かいと)
坂木葉派リーダー。サイズの小さい水色のシャツ、黒ズボンに金髪で肥満体型の人物。
食べものに目が無く、「八神を倒したら奢ってやる」と葛西に唆される形で戦闘になる。
幹部たちの中でも最大の体力を持つなど非常にタフだが、空腹になると戦闘不能になるといったマイペースな性格。
戦闘では『龍が如く6』のハングマン(本作にもハングマンは登場するがハンマーを所持しているため異なる)に似た腕の振り回しやのしかかりなどその巨体を活かした戦闘スタイルで戦う。ヒート色は紫色。
『LOST JUDGMENT』では「プロフェッサー」の指示を受け、ダンス部の大会妨害を行ったり、プロフェッサー絡みの事件が解決し、(実質的な)リーダー格だった虎牙が逃亡した後も、度重なる失敗と貴重な稼ぎ処を失ったことによって「ご飯が食べられない」程に困窮する羽目になり、その元凶ともいえる八神への逆恨みから、彼に変装し、その姿(偽八神)で犯罪行為を繰り返して八神(本物)を陥れようと画策。しかし、それも本人に気づかれて失敗に終わった(ちなみに、この騒動で八神(本物)に対して信用を損ねた人達の誤解が解けた描写は描かれていなかった)。
- 橘
坂木葉派の強敵。白のプリントシャツに黒の短パン、金のチェーンネックレスを着用したスキンヘッドの巨漢。
戦闘では『龍が如く3』の神田強や、『龍が如く5』の金井嘉門に近い貫手・手刀を多用した戦闘スタイルで戦う。体力が副幹部たちの中では最も高く長期戦は免れない。
『LOST JUDGMENT』には未登場。
虎牙派
八神が最後に邂逅する派閥。後述のリーダー・虎牙松久が代表を務める武器密売組織「虎牙商会」から得た財力により上記三派閥とは一線を画す勢力を持つ。街中でエンカウントする構成員らは大きく2つの種類に分かれており、空手や功夫をベースとした戦闘技術と高度な体力を有する『徒手空拳型』と日本刀や青龍刀、ピストルを所有した『武器型』に分かれている。特に後者の武器型に所属するピストル持ち構成員は体力が極端に低いものの銃弾には致命傷判定があるため非常に危険。構成員の多くは黒ずくめのスーツに身を包んでいる。
- 虎牙松久(こが まつひさ)
虎牙派リーダー。ツーポイントのメガネに黒のスリーピーススーツといったインテリヤクザにような外見をしている。京浜同盟の中でも最も力のある派閥を率いている為、実質的に同組織の司令塔的存在であり、他の派閥のリーダー達にも指示を出して動かすだけの権力を有する。
八神が京浜同盟の脅威になると危惧し戦闘になる。八神に対し敬語を使うものの本質は慇懃無礼。また、感情乱れたり、後がなくなる状況に追いやられると本性をむき出し、口汚い言葉に変わる。
戦闘では『龍が如く3』のアンドレ・リチャードソンに似た大外踵落としやバク宙、パンチなどの非常に高度なマーシャルアーツに手榴弾・スタングレネードの投擲を織り交ぜながら襲いかかる。体力を一定数まで減らすと『龍が如く極』の荒瀬和人に似た蹴りと二丁拳銃を織り交ぜた華麗な戦闘スタイルに移行する。また、この際の拳銃は一発ごとに致命傷となるため注意が必要。ヒート色はシアン。
最終的に、八神による武器密売の告発を受けた事で京浜同盟を解散に追い込まれた。
『LOST JUDGMENT』では「新・京浜同盟」としてダークウェブ上でのビジネスに方向転換し、天才ハッカー「プロフェッサー」のバックアップと指示により異人町内でトラブルを引き起こした。服装が前作とやや異なりツーポイントの眼鏡がサングラスに変更されている。また、今作では二丁拳銃は使用してこない。
最終的に八神と誠稜高校の生徒たちの活躍により計画は破綻し、追い詰められるも横浜港に飛び込み「もう日本など捨てた!次なる拠点は海外だ!」と嘲笑(…のつもりだが、第三者から見れば完全に唯の負け惜しみ)を喚きながら、そのまま泳いで国外を目指すという無茶過ぎる方法で逃走。八神達も思わず呆れていた。また、かつて水泳部に所属しており水泳に青春を捧げていた過去も明らかになる。
- 望月
虎牙派の強敵。黒のヒョウ柄スーツジャケットに黒のエナメルインナー、ネックレス、七三分けの髪型といった身なりの男性。
戦闘では『龍が如く3』のブルース海老沼に似た粗めの截拳道をベースとしたスタイルで襲いかかる。ダッシュからの飛び蹴り、スウェイに優れているだけでなく出の速いジャブには気絶判定が付与される。また、彼が引き連れている虎牙派の構成員には銃を所持したザコ敵がいるため、思わぬ致命傷に注意が必要。因みにチュートリアル画面では副幹部の中で唯一服装が異なり、彼のみ赤のヒョウ柄ジャケットを着用している。
『LOST JUDGMENT』には未登場。
- 菊池
虎牙派の強敵。他の構成員同様の上下黒のスーツを着用している。サイドストーリー『京浜同盟の逆襲』の終盤、八神との決着を付ける虎牙派の一員として立ちはだかる。
戦闘の際には『龍が如く0』の渋澤の桃色ヒート時に近いコンボ重視の戦闘スタイルで襲い掛かる。
また、上述の堤とは異なり虎牙も交えた戦闘であるため他の構成員だけでなく虎牙の手榴弾やピストルの流れ弾などその致命傷リスクは枚挙に暇が無い。
その他(所属不明)
- 大林
サイドストーリー『京浜同盟の逆襲』にて登場。京浜同盟に目を付けられ、一千万円の賞金首となった八神を狙い「金のネズミがいる」という虚偽の依頼をエサに彼を雑居ビル屋上に誘き寄せる。
戦闘の際には『龍が如く5』の堂島大吾に似た洗練された徒手空拳をベースに襲い掛かる。
同サイドストーリー中では武器の密売者を尾行する八神と再度出くわし襲い掛かるも、偶然居合わせた須藤亮の妨害を受けいずれも失敗に終わる。
関係者
- キム・ウォンスン
神室町の焼き肉屋『牛遊宴』を営む韓国人男性。漢字では金元淳と表記。本編開始以前より八神とは既に知り合っており、自身の営む店の女性店員に嫌がらせを働く葛西派に楯突き八神の協力もあって一時的に彼らを退ける。以降は京浜同盟に関する情報提供やメールによる救難を行う。
- 田代(たしろ)
東城会三次団体「松金組」の構成員で、上下金色のジャージに金髪が特徴のキラキラヤクザ。
本編にて松金組事務所への潜入を試みる八神がその衣装を拝借(もとい強奪)するために接触。もちろん戦闘になり、その衣装を一時的に八神に強奪される。組長である松金貢の死後も彼を慕っている点など極道者として相応の信念を持つ。敵対するヤクザに暴行を受けていたところを八神に幾度も救われたために彼を認め、共に京浜同盟と共に戦うことを決める。
戦闘の際には『龍が如く3』の島袋力也に近い素手喧嘩をベースに立ち向かう。
- 田名後堅二(たなご けんじ)
ピンク通り付近の駐車場にて「殴ってみろ屋」を行う赤シャツの男性。
一般人相手に「挑戦金を支払い、自身を殴ることが出来たら賞金を与える」といった商売を行い、作中最強クラスの反応速度によるスウェイを武器とする。一度ならず二度も自身を打ち負かした八神に感銘を受け、彼の助言(実践を交えた訓練)により京浜同盟と戦うことを決める。
殴ってみろ屋営業の際には『龍が如く0』の久瀬大作に近いボクシングをベースに、八神援助の際には通常エンカウントのチンピラに近い戦闘スタイルで立ち向かう。
- ライアン・アコスタ
千両通りにて邂逅するエンジ色の忍装束に身を包んだアメリカ出身の米国人男性。
八神に発見されて以降様々なプレイスポットにて八神と交流を交わし、多人数のチンピラを退けた八神の体術に手合わせする形で戦闘になる。勝利後は八神の強さを認め、弟子として京浜同盟と戦うことを決める。
戦闘の際には小太刀と煙玉を併用し、『龍が如く維新!』の忍者に近い忍術をベースとした戦闘スタイルで立ち向かう。
- 須崎亮(すざき りょう)
松金組の刺客・ステッキ男こと須崎の双子の兄。本人曰くニート。
チャンピオン通りのバー「亜天使」にて八神と出会い、酒の飲み比べを八神に持ち掛け、八神が幾度も勝利することで彼の酒豪ぶりに惚れ込む。八神と京浜同盟との確執を察するが早く、彼と共に戦うことを決める。共闘可能なフレンドの中では唯一八神と交戦しない。
戦闘の際にはナイフを用いた『龍が如く0』の西谷誉に近い変則的な戦闘スタイルで立ち向かう。
関連動画
邂逅・京浜同盟(『JUDGE EYES』戦闘曲)
決着・京浜同盟(『JUDGE EYES』最終戦戦闘曲)