CV:中村和正
概要
胡散臭い風貌な上にルー語みたいな英単語交じりで話す怪しさ満点の人物だが、様々な事業への投資を手掛けており、月に数億円もの稼ぎを生み出すなど経営者としての腕は超一流。
劇中の活躍
初登場はゲーム序盤、神室町にて。
18年の服役を終え出所して神室町に舞い戻ってきて「荒川真澄が東城会を裏切った」現実を目の当たりにした春日一番が足立宏一と組んで、近江連合の若頭代行となった荒川が出席するという会合に忍び込もうとしている時。
連絡用のスマホだけ渡されて会合は夜だから夜まで待てと言われ、夜まで待ったが足立からの連絡が無くやきもきしている所、忙しそうにビジネスの電話をしているニックを見かけて足立を知らないかと声をかける。
ニックからは「電話をしてみればいい」とアドバイスを受けるが春日はスマホの操作が分からない。ニックは親切にスマホの操作を教えてくれようとするが、ちょうどその時近江の下っ端チンピラが因縁をつけてくる。
曰く、ニックから買い取ったガールズバーの物件がちっとも儲からず電気代も払えない程の大赤字だと言い、ニックに買戻しを迫る。
そこに春日が「俺が先に話してたんだ」と割り込み、近江チンピラも通達が出ていた「東城会を名乗る残党」が春日の事であると気づき、春日と喧嘩になる。
結果的に春日に助けられた形になったニックは春日の事を大いに気に入り、スマホの操作を教えるだけでなく、半ば強引に春日とメル友になった。
この時「君(春日)より胡散臭い知り合いがたくさんいる」と裏社会にも繋がりがあることを仄めかしている。
なお、売ったガールズバーは不良物件でも何でもなく、ニックが経営していた時は月に数百万は売り上げる優良物件だったとのこと。赤字になったのは買い取ったチンピラの経営が雑過ぎただけ。
元はしつこくみかじめ料を要求してくるチンピラに、「そんなに楽して稼いでいるように見えるなら自分たちでやってみたらどうか」と売りつけたもので、案の定経営に失敗したチンピラから売りつけた時の値段の半額で買い戻す事で決着がついた。
次に登場するのは伊勢佐木異人町にて、「一番製菓」の立て直しの一連のサブクエストにて。
「一番」という名前が重なっている縁もあって経営難に陥っているせんべい屋を立て直す事になった一番だが、何をするにもまずは資金が必要ということで、出資者を探す事になる。
しかしつい先日までホームレスをやっていた春日にそんな大金を貸してくれる都合のいい出資者の知り合いなどいる訳が……あった。
春日から依頼を受けたニックは出資を二つ返事でOK。一番製菓の再建が始まる事になる。
ただ二つ返事と言っても利益度外視で春日の顔だけで貸した訳ではなく、きちんとビジネス上の利益を考えての事である。
一番製菓の経営にも一定のノルマを課すことで利益を見込んでいた他、そもそも一番製菓に出資した理由が、汚い手を使って異人町の経済を独占していた宝生グループを頂点から引きずりおろして新規参入の余地を作る狙いがあった。
引き続きゲーム中盤にて、東城会・近江連合同時解散宣言に関する作戦でも登場。
と言っても直接の登場ではなく、事が終わってから関わっていた事を知らされるだけではあるが。
暴対法によって逮捕され服役していた近江連合本家若頭・渡瀬勝の出所祝いが大阪・蒼天堀で大々的に行われ、その席で渡瀬本人と、神室町3K作戦で東城会が壊滅して以来身を隠していた東城会六代目・堂島大吾の両者にて解散宣言が行われたのだが、全てが終わってから「大吾と真島吾朗・冴島大河の3人はニックがずっと匿っていた」と言う事実が明かされた。
ニック曰く「必要以上に金があるといろんなつてができる」とのこと。ドライな関係だったとは言うが、「大吾くん」呼ばわりする程に親しい仲らしい。
最後の登場はゲーム終盤。
権力を維持するために殺人を含めたあらゆる悪事に手を染め暴走する東京都知事・青木遼こと荒川真斗を止めるための作戦に本格的に協力する事になる。
荒川真澄殺害の実行犯を探して近江連合若頭補佐の石尾田礼二を追い詰めた春日たちだったが、青木の側近となっていた天童陽介の手下が仕掛けた爆弾によってビルごと爆破され生死不明になる。
実際は足立の機転によって爆弾を直前で察知して逃げ延びる事に成功していたのだが、青木都知事への直接接触の作戦のために一時的に生死不明のままにして身を隠す事になり、そのためのアジトはニックから提供されていた。
選挙応援演説の場に姿を現して青木へ接触し、「荒川真澄殺害の指示の音声データがある」というブラフを仕掛けた春日は、ニックへ裏工作を依頼して荒川組事務所のあるミレニアムタワーへ向かった。
ニックが依頼された工作は、青木属する民自党の当選結果報告の会場にて、春日のブラフが真実であったと思わせるような工作を仕掛けること。
春日のこの作戦の第一目標は荒川真澄殺害の実行犯である天童をおびき出すためだが、その次の段階で青木本人もおびき出す狙いがあった。
会場の大スクリーンに工作をしかけ、「青木遼に殺人教唆で逮捕状」という偽の速報テロップを流させる事で、音声データが実在し、春日の手に渡って流出してしまったのだと思わせる事に成功。
また、同会場で「青木遼の本名は、先日横浜で殺害された荒川真澄の息子・荒川真斗である」と大声で暴露する事で、焦った青木=真斗の思考を「邪魔者を始末するしかない」と言う方向に強く誘導する。
結果、真斗は春日の作戦通りに周りの忠告を無視して自らミレニアムタワーに向かい、あまつさえその場で春日たちの殺害を近江連合のヤクザに対して指示し、それを動画に撮られてネットに流出されてしまうという大失態を犯す事になった。
しかしこの作戦が、後に重大な結末を迎える事を、春日と真斗は知らなかった…。