曖昧さ回避(同音異義語)
- 欧米の料理のひとつ。本項で解説。
- 円周率のこと。円周率を表すギリシア文字「π」から来ている。
- マンガ『3×3EYES』のメインヒロインで、三つ目の妖怪→三只眼またはパイ(3×3EYES)。
- 『.hack』シリーズの登場人物。→パイ(.hack//G.U.)
- 麻雀で用いる小さな札。→麻雀牌
- グルメマンガ『中華一番!』の登場人物。→パイ(中華一番!)
- 格闘ゲーム『バーチャファイター』の登場人物。→パイ・チェン
🥧概要
一般的なイメージとして「パイ」というと、バターを織り込んで何層にも重ねた「折りパイ」が連想されるが、そのほかに小麦粉とバターを練り合わせて作った「練りパイ」がある。「練りパイ」で作られる料理には、タルトやキッシュ、クラフティなどがある。
パイ料理とは、こうしたパイ生地に具材を包んで焼き上げたものを指すが、調理済みの具材を焼いたパイ生地の上に乗せたものや、砕いたビスケットやクラッカーをバターで練って生地とし、その上にクリームなどを乗せたものもパイ(アメリカン・パイ)と呼ばれる。
日本ではアップルパイやチェリーパイなどのデザートパイのほか、ミートパイも有名でよく食べられている。
また、パイには保温や香りを閉じ込める効果がある。そのため、後述の通り実用として使われていた歴史がある。そのため様々な料理に使われている。日本で知られるものでは「パイ包みスープ」が代表的。
歴史
起源は古代ローマ・ギリシャ時代のエジプトで食べられていた揚げ菓子「ウテン・ト」、中近東の料理「バクラバ」とされる。調理技術が未熟だった時代、肉や果物を直火ではなく小麦粉の生地で包んでから焼くことで、旨味を逃がさないようにしたり、焼きすぎを防ぐなどしていた。
14世紀になると、フランスで「フイユタージュ」、パイ生地が登場、様々な食材をパイで包んで焼いた「パイ料理」が登場。
一方、イギリスではオーブン用の器代わりとして使われていた。ゆえに出来上がるとパイは捨てられていたという。
16世紀になると、オーブンの技術が発達すると、そうした役割は必要なくなり、パイそのものをメインとした料理が発展。ルネサンス時代にアラブから菓子パンが伝わったイタリアでは小さく甘いパイが発達し、ヨーロッパ中に広まった。
種類
- アップルパイ
- うなぎパイ
- カスタードパイ
- キーライムパイ
- 源氏パイ
- サーモンパイ
- スターゲイジーパイ
- ストロベリーパイ
- チェリーパイ
- バタースコッチシナモンパイ
- バナナパイ
- パンプキンパイ
- ピーチパイ
- ブルーベリーパイ
- ミシシッピーマッドパイ
- ミートパイ
- ラズベリーパイ
- リーフパイ
- レモンパイ
- キドニーパイ
余談
「パイ」と呼ばれる菓子に「チョコパイ」がある。しかし、どうみても上記の条件には当てはまらない。
これはアメリカでは「パイ」とは丸いケーキの意味があり、チョコパイはこの範疇としての「パイ」である。