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澁谷かのん

しぶやかのん

ラブライブ!の一作品『ラブライブ!スーパースター!!』のキャラクター。
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プロフィール

名前澁谷かのん
学年1年
学科普通科
年齢15歳
身長159cm
血液型A型
誕生日5月1日
星座おうし座
趣味ふくろうグッズ集め、歌を聴くこと
特技ラテアート
好きな食べ物焼きリンゴトマトハンバーグカフェオレ
好きな言葉「雲の上はいつも晴れ」
好きな教科音楽
好きな動物ふくろううさぎ
イメージカラーマリーゴールド
CV伊達さゆり(一般公募オーディション合格者)


概要

ラブライブ!スーパースター!!』に登場するスクールアイドルグループ・「Liella!」のメンバー。
結ヶ丘女子高等学校普通科の1年生(新設校のため、1回生でもある)。
入学を志望していたのは音楽科だったが、実技試験に落ちて普通科に入学。
抜群の歌唱力を持ちながらも人前では緊張して全く歌えなくなるという弱点を抱えており、受験を失敗したのもそれが原因である。
スペイン人の祖母、翻訳家の父(本編では顔出し及び台詞無し)、カフェ経営者の母、妹のありあがいる他、ペットとしてコノハズクマンマルを飼っている。
なお、『スーパースター!!』の舞台となる結ヶ丘は原宿・表参道・青山の狭間にあるとされるが、原宿・表参道は、かのんの名字と同じ読みの渋谷区に属する(青山は港区)。
また、渋谷区にはスペイン坂がある。
嵐千砂都とは幼馴染である。

ちなみに情報初公開時は黒タイツを履いていたデザインだったが、アニメ版では廃止されている。
部屋の中では眼鏡をかけて髪も上の方にお団子状にして結い上げている(客人が来たときは別)

反抗期



ファンから非公式に付けられた愛称は「しぶかの」。

人物像

内気で引っ込み思案気味だが、性根は心優しく繊細。理不尽な物言いには強く言い返すなど、ここぞというときの芯の強さも持ち合わせている。
何かと我が強い周りのメンバーに振り回される苦労性。

ただし繊細さの裏返しとしてメンタル面は弱めであり、第3話で克服する前は人前で歌えないほどのあがり症だった。
そのあがり症に伴ってか自己評価は低く、自分のことを「アイドルってガラじゃない」「普通」と謙遜し、可可にかわいい服を着させられようとした時も「可愛い服過ぎて私には無理」と泣き出している。
それ以外にも、お化けや高いところが苦手、すみれに怖い顔で詰め寄られた恐怖で失神するなど、結構な怖がり。

第1話では(受験の失敗を引きずっていたこともあり)家の中でかなり荒れた様子を見せており、家族からも心配されていた(この時の荒れ具合から、プライベートでは口が悪いというイメージを持つファンも多い)
…かと思えば第2話では人前で歌えたことに浮かれて家族にウザ絡みしていたあたり、口が悪いというより気分の浮き沈みが家の中では出やすい模様。

上述の通り歌唱力は非常に高く、千砂都のダンスのレッスンに一応ついていけるだけの体力もあり、更には楽器の演奏歴と作曲技術など、スクールアイドルに必要な技術を高水準で持ち合わせておりラブライブ!シリーズの主人公としてはかなりのハイスペックを誇る。
また、この技術力に比例した求心力も高く、第1話では歌っていたところを目撃した可可が「スバラシイコエノヒト」と心酔してスクールアイドルに誘い、第4話では歌やダンスなどによりセンターを決めるクラス内選挙では2位以下に圧倒的大差をつけて1位に輝いている。

ラブライブ!シリーズ史上初の要素を多く持つ主人公

ラブライブ!シリーズの主人公では史上初の要素が多い。

  • シリーズ史上初のツリ目主人公(ただ、正確には前作のアニメの主人公・高咲侑が初のツリ目主人公であるが、彼女はスクールアイドルではないため、スクールアイドルも兼ねた主人公なるとかのんが初)
  • シリーズ史上初の内気で人からひっぱられるタイプの主人公(今までの主人公は周りを巻き込んでひっぱるタイプだった)
  • シリーズ史上初の(物語開始時点で)高1の主人公
  • シリーズ史上初のグループ最年長主人公(今作では全員同い年の1年生なため)
  • シリーズ史上初の楽器演奏歴のある主人公(これまで作曲担当が弾いていたのはピアノで統一されていたが、弾けるのがアコースティックギターという点も一線を画している)
  • シリーズ史上初の外国人とのミックスである主人公
  • シリーズ史上初の2000年代キャストが務める主人公
  • シリーズ史上初のスクールアイドルの発起人ではない誘われる側の主人公
  • シリーズ史上初のスクールアイドルを結成した最初の相手が幼馴染ではない主人公
  • シリーズ史上初のコンプレックスにより自信喪失している主人公
  • シリーズ史上初の物語開始時点で挫折を経験している主人公(今まではスクールアイドルを始めた後に壁にぶち当たるが、今回は始める前から。)
  • シリーズ史上初のファーストライブを幼馴染以外の相手と披露した主人公
  • シリーズ史上初のハイスペック系主人公(歌唱力・楽器・体力など能力が分かりやすく描写されている)
  • シリーズ史上初の作詞・作曲担当の主人公。そもそも作詞・作曲両方を担当したキャラクターが過去にいない
そのため、歴代主人公と比べても色々と異端な存在となっている。
また主役スクールアイドル全体でみても、実は牡牛座のメンバーが登場するのも今回が初である(過去の例でもライバルポジションのSaint_Snow鹿角聖良しかいない)。

テレビアニメ

第1話

記念すべきラブライブ!スーパースター!!の幕開けは、中学生時代のかのんが鳴らすギターの音と、神宮の森を吹き渡る風のように澄み渡ったその歌声、次いで結ヶ丘の音楽科に進学する夢を語る姿…
そして入学をかけた実技試験で、あえなく失敗するところから始まる。

アニメ一話で色んな人の新たな扉を開いてまわるかのんちゃんのマンガ
反抗期


『バーーカ!歌えたら苦労しないっつーの……』
入学式の朝を迎えても、口をついて出るのはやさぐれきったそんなセリフ。
よほど失敗を引きずっているのか、母や妹にもぞんざいな態度で応じ、普通科の制服をまとって登校する表情は不本意そのもの。
もはや歌うことはないと、かのんはこの時すでに心に決めていたのである。

しかし、それでも人気のない路地裏を歩けば、自然と歌を口ずさんでしまうのが、澁谷かのんという少女であった。
その歌声を偶然耳にしてしまった唐可可に「一起做学园偶像!(一緒にスクールアイドルをやりましょう!)」などと興奮気味の中国語で迫られる。だが、中国語を知らないかのんは「你好!謝謝!小籠包!再見!」と言い放ち逃げ回るので精いっぱいだった。

スバラシイコエノヒト…


のちにクラスメイトとなった可可のスクールアイドル部員勧誘に巻き込まれ、スクールアイドルを否定する葉月恋と口論になるも、「あなたもやりたいのですか?」という質問には言い返せなくなってしまう。
そして自宅で可可にかつて人前で歌うことになった際に緊張のあまり倒れてしまったこと、それが原因で人前だと歌うことができなくなってしまったことを明かす。
その後はクラスメイトをスクールアイドルに勧誘するもうまくいかず、可可の説得に嫌気がさして感情を爆発させてしまう。
自分への失望にまみれながら、一人その場を去ろうとするかのん。

…だがその途上、かのんの胸をよぎる思いがあった。

『“いいの?わたしの歌を、大好きって言ってくれる人がいて…
一緒に歌いたいって、言ってくれる人がいて…”』

そして迫る夕暮れと舞い降りる花びらが、その心に揺さぶりをかける。
まるで「今を逃せば、“それ”は2度と掴めない」と、暗示するかのように――

『なのに、本当にいいの…?

本当に、このままでいいの……?』

歌が好きだ!!!!!!!!!



気づけば、背を向けたはずの可可のもとへ、かのんは駆け出していた。
『おしまい』にしたはずの思いが、まだ名もないキモチとなって、確かにその胸に再び灯ったのである。

その情熱が赴くままに身を任せ、彼女は歌声を解き放つ。
失敗への恐怖や自分への嫌悪など、まるで最初から存在しなかったかのように。

飛べるさ、よっしゃ!!



やがてかのんは街行く人々の歓声に迎えられ――そこで気付く。
『もしかしてわたし――歌えた…!?』

第2話

『♪カフェオレ、焼きりんご、だ・い・す・き・さ、ルルルル~
 ♪トマトも食べたい~
 ♪ハンバーグもいい~~ Fooooo!!』

カフェオレ 焼きリンゴ~



人前で歌うことができた事実に、かのんはすっかりご満悦の表情。さんざん引きずっていた受験失敗の後悔はどこへやら、朝っぱらからギターを奏でて大好物への愛を歌に乗せるその有様は、家族も若干気味悪がるほどであった。

オ~レ~はジャイア~~ン!



そう、かのんの目の前には、新たな道が開けていたのである。
『スクールアイドル――ここでならわたしも…歌えるんだ!!』

ところが意気揚々と登校してみれば、可可から悲痛な知らせが――部活動申請が却下されてしまったのだという。なんと結ヶ丘で暫定的に部活動を取り仕切っているのは、よりによってあの恋。スクールアイドルに否定的な態度の彼女を説得しない限り、活動に前途はない。
かのんは恋に直談判を試みるが、「伝統ある音楽科の価値を下げるようなことは認められない」と一蹴されてしまう。

その後もかのんと可可は様々な手に出るがうまくいかず、派手な立ち回りの末に理事長から呼び出されてしまう。
そこで下された裁可は――近々開催予定の「代々木スクールアイドルフェス」で1位を獲ることを条件に、活動を許可するというものだった。
この課題をクリアするべく、2人は千砂都にダンスコーチを依頼(このとき可可は千砂都もスクールアイドルに誘うが、かのんは『ちーちゃんは音楽科…これ以上、無理は言えないよ』と押しとどめている)。そこからは千砂都の指導の下、過酷なトレーニングを重ねつつ、並行して曲作りにも取り組む日々を送った。

走れ、唐可可!



『諦めないキモチ――諦めないキモチ――…諦めないキモチ!!』

ついに曲ができた朝、かのんは可可とともに自分たちの街を駆け抜ける。
そうしてこれまでの思いを語る。何もかも終わったと思った、あの実技試験の日のことを。
このまま終わりが続く…そう思っていた今までのことを。
だが、もはやその心に曇りはない。

『やっと始まった――次のわたしが――…始まった!!』

その決意に応じた可可に、「完成した曲を、今ここで歌ってほしい」と頼まれるかのん。

かのんさんの歌声


歩道橋の上、彼女は息を吸い込む。そして…

第3話

『……っ!?』
…だが、歌い出そうとしたかのんに異変が――
なぜか声が出ない。可可のほかには、誰も見ていないというのに…。
何ということか、かのんはまたしても歌えなくなってしまった。
どこから話を聞きつけたのか、恋にも『止めた方がいいのではないですか』と言い放たれる始末。

どうにかかのんの歌声を取り戻すべく、千砂都や可可は様々な手段に出る。
人々の視線に慣れるべく、千砂都のバイト先でたこ焼きを焼いてみたり…

タコ焼き


気分を盛り上げるべく、可可主導で衣装の試着をしてみたり…

恥ずかしい澁谷かのんちゃん



しかし、それらはいずれも功を奏せず終わった。かのんは落ち込むが、可可に「いざとなれば自分が一人でボーカルを執るので、かのんはパフォーマンスに徹すればよい」と励まされ、とりあえず練習を続けることに。

『わたしじゃなかったら、可可ちゃん――もっと楽だったろうなぁ……』
かのんがそう言ってため息をついたとき、驚くべき情報が飛び込んでくる。

それは自分たちの出演するフェスに、とあるスクールアイドルが、急遽追加出場するというもの。
その名はSunny Passion(サニーパッション)。昨年のラブライブ!では、激戦区・東京地区の代表として決勝に進出した超強豪である。
突如として立ちはだかる高い壁を前に、1位獲得は絶望的としか思えなかった。
このままでは、可可の夢まで潰えさせてしまう。自分にもう一度歌を歌わせてくれた彼女にさえ、報いることもできないなんて―—

クーカー
🍨🎧クーカー


ただどうすることもできない自分を嘆き、涙にくれるかのん。しかし、あくまでも優しい可可の後押しに応じて、かのんはステージに立つことを決心するのだった。

迎えたフェス当日。可可は本番前まで相変わらず気丈にかのんを支え、ふたりはついにスクールアイドルとしてのデビューステージに立つ。
ステージ上で未曽有の緊張に襲われるかのん。彼女は相方の手を取ろうとして――

大丈夫…だいじょうぶ。ダイジョウブ…大丈夫…ダイジョウブ――

…そこで聞いてしまう。「超強豪をはねのけて1位を獲らなければ、夢見ていたスクールアイドル活動はそこで終了」という、デビュー戦で背負うにはあまりに厳しすぎるプレッシャーに潰されそうな可可の呟きを……。
そこへ追い打ちをかけるように、ステージの照明が予定外のダウン。だが、もはや万事休すかと思われたそのとき……

――『かのん!見テ!!』

【Tiny Stars】


可可に促され目を開いたかのんが目にしたのは…客席を照らす光の海。家族が、千砂都が、クラスメイト達が、光るブレードを手に、自分たちを応援してくれているのだ。
思わず目を細める。今、自分たちは多くの視線を浴びている――なのに、なぜかこれまでとはまったく違って見えるその光景。そう、やっと気づくことができた―—「見られている」のではない。「見てくれている」んだ、と……。
客席から寄せられる視線を、期待を、かのんは今度こそまっすぐに受け止める。
もう二度と、迷わないように―—

『歌える――ひとりじゃないから!!』

「かたく手と手つないで行こう」



迷いを振り切り、二人のユニット「クーカー」のステージが始まる。

Tiny Stars <3
STARLIGHT


曲は『Tiny Stars』。小さな流れ星に託す希望、始まりの純真な予感を見事に導くリリックと、溢れ出る喜びのエネルギーでそれに寄り添うドラマティックなメロディーは、客席に感動を巻き起こし、新人特別賞を獲得するに至った。

✨Tiny Stars✨
Tiny Star


とはいえ1位はサニーパッションの手中に渡ったため、これからの活動は何も保証されない結果ではある。だがかのんの心には一点の後悔もない。可可と約束した、最高のライブができたのだから……

Tiny Starsの後
落書き



第4話

そうして最初のライブをやり遂げた彼女達は、『扉を開く』ことに成功した。
学園から、同好会という形でスクールアイドル活動の続行を認められたのである。
恋の態度は相変わらずだが、それでも部室の鍵(なぜか2本1組)を渡してくれた。
かのん、可可、千砂都は旧校舎の部室にたどり着くが、なぜかそこには先客が。
彼女の名は平安名すみれ。そう、第1話ではかのんの誘いを『私を誰だと思ってるの!?』と撥ねつけていた、あのすみれである。

千砂都の指導によるステップ練習も難なくこなす彼女、話を聞いてみれば“ショウビジネスの世界”にいたという。『即戦力』の出現に皆が色めき立つ中、すみれはこう切り出す。
『それで――センターなのだけれど……』
確かに、3人グループになるならば、センター決めが必要である。その場ではかのんが推されたが、すみれは何故か机上に身を乗り出し(というか投げ出し)つつ、実力をもって決めることを提案。
そこでクラスメイトからの投票で決めることにしたが、結果はやはりかのん支持が圧倒的であり――

『納得、できないわ――
 納得できないったらできないの!!』

すみれは強烈な不満を表明、スクールアイドルをやめると言い放ち部室を去ってしまう。

直後に雨が降り出したため、この日の活動はお開きとなったが、すみれが気がかりなかのんは、帰り道で偶然見つけた彼女の後を尾行することに。

竹下通りでスカウト待ちらしき行為を行った後、すみれが辿り着いたのはとある神社。境内で彼女はスマートフォンを覗いている。
そこに映されたのは、妙なる音楽とキモカワなグソクムシの着ぐるみで歌う幼少期のすみれ
独特な愛らしさのあるその姿に感銘を覚えたかのんは、思わず『可愛い!これがショウビジネス?』と後ろから声をかけるが――

『見ィ~~~~~~たァ~~~~~~なァァァ~~~~~~~~~ッッッ!!!』

すぱ☆すた4.2



残念ながらそれはすみれの黒歴史であった。
気づけばかのんは社殿内に捕らわれ、すみれのサバトめいた儀式により記憶を消されそうになる。

グッソクムシー


だが、かのんはあくまでも純粋に彼女を気遣ってここまでついてきたのだ。すみれがセンターにこだわるには、何か理由があるはずだと……。
それを告げたところ、すみれにもどうにか気持ちが通じたのか、かのんは九死に一生を得た。

実は、すみれは子役活動をしていた時期があった。だがいくら下積みを重ねても、“主役”は飾れずじまい。
有名なスクールアイドルになればその無念を晴らせるかと思ったが、どうやら自分は真ん中で輝けない、“そういう星のもとに生まれた”のだろう、だからスクールアイドルもやらない……とすみれは語った。

かのんはすみれの本心と過去を知ることは出来たが、それで一件落着とはいかなかった。
この顛末をかのんに聞かされた可可は激おことなり、屋上へすみれを呼びつける。
一触即発の状況だったが、降り始めた雨のために決着はつかず中断。
屋上で遣る方なくたたずむかのんたち。今、すみれは「あの日」の自分と同じ場所で動けずにいるのだと――かのんには、その気持ちが痛いほどわかる。
どうすれば、まだ道は閉ざされていないと気付いてもらえるのか……?

『じゃあ、伝えないといけないんじゃない?
今、一番すみれちゃんを理解してあげられるのは……』
逡巡するかのんの背中を押したのは、千砂都の言葉だった。
そうして、かのんは行動に出る。あの竹下通りの一角で、自分たちのダンスを真似しているすみれを見つけ、

『すみれさん――あなたをスカウトに来ました!』

恭しく差し出すその紙片には、『結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル同好会 澁谷かのん』の文字が。
相変わらずセンターにこだわって意地を張るすみれに対し、かのんは一緒にセンターを競い合いたいと宣言する。
追い詰められたすみれの契約金要求には、彼女の実家である神社のお守りで応えた。
まるで、「これまでやってきたことはきっと無駄ではない、無駄にはさせない」と伝えるかのように……。

すみれとかのん



後日、快晴の空のもとに繰り出すスクールアイドル同好会には、新たなメンバーの姿が。
彼女はもちろん平安名すみれ。そう、あのすみれである。
“ギャラクシー”な仲間とともに、スクールアイドル同好会は新たな一歩を踏み出すのであった。

新メンバー加入!



第5話

新たな仲間を迎え、ますます練習に熱が入るスクールアイドル同好会――と言いたいところだったが、季節は夏真っ盛り。外の気温もまた凄まじく暑かった。
その灼灼たる炎熱により、学園から屋外練習の自粛告知までされる有様。ひとまず涼しいところを求めて、一同はかのんの実家でもある喫茶店で一休みする。
だがそこに――思いもかけぬ来訪者が。

SunnyPassion!


現れたのはあの「サニパ」ことSunny_Passion。話を聞けば、彼女たちのホームランドである神津島でライブが開かれるという。その出演依頼をするため、2人はかのんたちのもとを訪れたのであった。
もちろんかのんたちはこれを快諾し、しばし摩央や悠奈との交流を深める。

だがその後日、千砂都の口から衝撃的な言葉が告げられる。
彼女はダンスの都大会に学校代表として出場するため、島でのライブはもちろん、本番が終わるまでは同好会の活動に帯同しないというのである。

一同は驚くが、千砂都の決断を受け止めたうえで、ほかのメンバーたちは一路神津島へ渡った。

南の島


そこで一行は南国リゾート気分を満喫するが、かのんはライブで披露する曲の歌詞が思い浮かばず苦戦する。いつもは歌詞の閃きをもたらしてくれるヨガのポーズ(立位による半弓のポーズ、木のポーズ、戦士のポーズなど)をとってみるが、やはり思いつかない。

履いてる・・・?


そんなかのんが今回歌詞のテーマにしようとしているのは、皆や千砂都のことだという。可可はそれを聞いて、やはり千砂都をメンバーに誘わないかと問うが、かのんの答えはノーだった。
実は幼いころ、いつもかのんに助けられていた千砂都は、「かのんができないことを、できるようになる」ことを宣言し、それを成し遂げるためにダンスを始めたのだという。その約束を守るために、今はそれぞれのできることをやり遂げるべきだというのが、かのんの気持ちだった。

かのちぃ(幼少期)


かのんは再び思いを馳せる。またも半弓のポーズをとり、今は遠い場所から、あの日の誓いを今も忘れず、同じ気持ちでいてくれるはずの幼馴染に……。

だが、海の果てにいるかのんには、まったく知る由もない。
今も懸命にレッスンを重ねる千砂都のカバンに、ある一枚の書類が入っていることを。
ましてやそれに、「退学届」の文字が記されていることなど――。

第6話

神津島でのライブに向けて、着々と準備を重ねる同好会のメンバーたち。
サニパとのかかわりを通じて、行き詰まり気味だったかのんの作詞も少しずつ形になり始め、ついに「みんなの力になりたい、誰かのために歌いたい」という気持ちを込めた歌詞が完成する。

その夜、二人は電話で久しぶりの会話を交わし、それぞれに控えるライブと大会に向かって励ましあうが――その会話はどこか「煮え切らない」。お互いに言いたいことがあるはずなのに、それをうまく言葉にできないまま、電話は終わってしまった。
そして、かのんは一つのことを決める。そう、外ならぬ千砂都のために行動することを……。

一方、都大会の当日。千砂都は「退学届」をうっかり見てしまった恋に、自分の思いを打ち明ける。

恋ちゃん「退!?」


なんと千砂都は、大会で結果を出せなければ結ヶ丘を退学しようと考えていた。
ほとんど大げさにも思えるその決意に、恋は思わず理由を尋ねる。
千砂都の答えは――『かのんちゃんの力になれないから』であった。

もっともっと遠くに



そう、かのんの存在は、千砂都の中でとてつもなく大きいものだったのである。
よくいじめられていた幼いころの自分をいつも助け、寄り添って傍で励ましてくれたかのん。

無題
ずっと側で。


だからこそ千砂都は、かのんにできないことを、「一人で」できるようになって、自分に自信を持てるようになりたいと思っていた……支えられているばかりの自分であることを、善しとすることができなかったのである。
それが、これまで熱心にダンスに取り組みながらも、スクールアイドルに加入しなかった理由だった。

大きすぎるほどの決意を背負い、千砂都は大会の会場で窓から曇った空を見上げる。
今は遠く離れた場所で、誓いを立てたあの日から変わらず、輝いているはずの幼馴染に……。
だがその時、千砂都のスマートフォンに、“彼女”からメッセージが。

『ごめんね』
『気がつかなくて』

思わず虚を突かれた千砂都。だが、さらに信じがたいことが起こる。
会場の廊下を、息を切らせながら、誰かがこちらに向かって走ってくる、その姿は間違いなくかのんで――島にいるはずの彼女が、なぜ今ここに?

センシティブな作品


そう、あの電話の夜、かのんにはわかってしまっていた。大切な幼馴染の決意だけではなく、そこに隠れた不安も。
そして、それを黙って見過ごすことなど、かのんに出来るはずがない。
そんな彼女だからこそ、千砂都の中で大きな存在になりえたのだから――

だが、今もこうして「支えられて」いる自分がいることを、千砂都は嘆かずにはいられない。
思わず握ってくれた手を放してしまう千砂都。そうして、涙ながらにもう一度決意を表明する。
「かのんに頼らないでいられる自分になる、かのんが出来ないことを出来るようになる」……と。

しかし、かのんの答えは明快であった。
『じゃあ、二人一緒だね』
あの日誓いを立てた千砂都の姿は、かのんにとっても忘れられないものであった。そして間違いなく、今までの自分を作ってきた原動力でもある。心が折れそうなときも、辛いときも、その姿に励まされ……こうして今、歌うことができているのだから。

ラブライブ!スーパースター!!ワンドロ 6話その1



大きく膨らんだ思いで、前が見えなくなっていたのかもしれない。
けれど、思いが重なった今、もう一人だけで悩んだり、立ちすくんだりする必要なんてない。
最後に一度だけ、二人はそのことを確かめ合う。幼い日からの、あの合言葉で……。

ラブライブ! スーパースター!! かのちい


『ういっす!』
『ういっす!』
『ういっすー!!』

――いつの間にか、窓の向こうから差し込み始めた陽の光の下、千砂都は大会本番に向かっていった。

今度は私が



大会の結果はもちろん、千砂都の優勝。決意を十分に果たした今、かのんの傍で踊らない理由はもうない。
神津島でのライブに望むかのんたち。その中には、千砂都の姿もあった。

【《隣》にはキミがいる。】
常夏☆サンシャイン


大切なメモリアルに南の島で刻む曲は、『常夏☆サンシャイン』。
曇りない日差しのように、熱いエネルギーに溢れるナンバーでライブを盛り上げ、こちらも見事に成功を飾る。

常夏☆サンシャイン
センシティブな作品


ついに4人になったスクールアイドル同好会。幾多の思いを乗せながら、彼女たちの歩みは、まだ留まることはないのだ。

第7話

夏休み明けの結ヶ丘には、二つのビッグニュースが巻き起こっていた。
一つは千砂都の転科である。ダンスの都大会で優勝を果たしたばかりの千砂都が、なんとスクールアイドル活動に専念するため音楽科から普通科に転科。
千砂都はこのことを内緒にしていたため、かのんと可可は朝の登校時にはじめてこの事実を知ることとなり、猛烈に仰天していた。

嵐千砂都
「今日から普通科♪」



そしてもう一つは、生徒会長選挙の実施であった。結ヶ丘の初代生徒会長を正式に決めるべく、これまで延期になっていた選挙を執り行うというのである。
今のところ明らかになっている立候補者は、あの葉月恋だけ。スクールアイドル同好会を冷遇する彼女が正式な生徒会長になってしまった日には、活動が立ち行かなくなっても不思議ではない――そう考えた可可は、同好会からかのんを立候補させ、この危機に対処しようと奮い立つが、もちろん当のかのんは断固拒否の構え。
そこで自ら名乗りを上げたのはすみれ。そう、誰よりも脚光への執念に燃える女、平安名すみれである。

選挙すみれ


「人数で音楽科の約3倍にのぼる普通科の票を獲得できれば、チャンスはある」と意気込むすみれ。
だが、もちろん対抗馬の恋もそんなことは承知のうえだったのだろう。「音楽科と普通科の協調に取り組み、秋の学園祭も成功させたい」と融和路線を公約に掲げ、普通科の票田を崩しにかかる。
先手を打たれた格好のすみれは、とある秘策に打って出て逆転を図る――それは学校の前で、千砂都のバイト先であるタコ焼きの移動販売屋台を営業、タコ焼きを配りながら選挙運動を展開するというものであった。
だがタコ焼きを焼く千砂都と可可は訝しんだ。果たしてこの買収じみたやり方は許容されるのか……?
理事長『(タコ焼きを頬張りつつ)アウトです』アウトであった。

結果としてすみれは惨敗。それも票の買収工作に対するペナルティーとして票数を差っ引かれ、「マイナス20票」というありえない数字での敗戦を記録した。
もともとすみれの勝利を期待していたメンバーはいなかったが、結果的にスクールアイドル同好会の行く末は不安なまま。
かのんはまたしても恋への直談判に臨むが、すみれの時のように事が運ぶことはなく、何も聞きだすことはできなかった。

だが後日行われた恋の生徒会長就任演説で、事態は急変する。
なんと恋は檀上で、「秋の学園祭は音楽科がメインとなって行う」と宣言。いきなり公約を反故にしたことで、普通科からの激しい反発を招き、抗議の署名運動まで巻き起こる結果に。

しかし、こんなときに「何か理由があるはずだ」と思わずにいられないのが、澁谷かのんという少女であった。
理由を探るべく、かのんたちは総出で恋への尾行を敢行。途中何度かハプニングに見舞われつつも、彼女の邸宅に上がり込むことに成功する。

ラブライブ!スーパースター!! 7話


そこはメイドさんもいる立派なお屋敷。通された客間でその威容に気圧され気味の一同だったが、そこにたたずんでいた大型犬をぬいぐるみか剥製だと思い込み、不用意に近づいてしまう。そしてかのんたちは、大型犬にお屋敷中を追い回される羽目になった。

どうにか追いかけっこを終わらせた彼女たちだったが、一つ不思議な点があった。こんなに大きな家なのに、どうしてほとんど人気がないのか……?
だが、そんな時、もう一つのひと悶着が起こっていた。
なんと恋が、先ほどのメイドさんに暇を出そうとしているではないか。それも、「来月からは、貴女を雇えるお金もないのだから」と、最後のお給金を渡しながら――。

葉月恋
あなたが居てくれるから……


挙句の果てには、もうここに恋の父はおらず、母も亡くなり、メイドさんもいなくなれば、ここには恋一人と飼い犬のチビしかいなくなるという。

かのんたちは物陰からそれを聞いていたが、チビに発見され、そのまま恋にも見つかってしまう。
信じがたい事実に驚愕したかのんは恋に事を問いただす。だが、恋の答えは――
『……そのままの意味です。
 この家に残っているのは私(わたくし)ひとり――お金もありません。
 このままでは、学校を運営していくことも……
 母が遺した学校を続けるためには――私が頑張るしかないのです』

――思わずして、かのんは言葉を失う。いったい、何が起こっているというのか……?

関連タグ

ラブライブ!スーパースター!! Liella!
高坂穂乃果高海千歌…かのんと同じく、オレンジ系統の髪色と、飲食物を取り扱う業者を家族に持つ、ラブライブ!シリーズ作品の主人公。ちなみに父親らはかのんの父と同じく、顔出しと台詞が無い。

ラブライブ!シリーズに登場する外国に関係するキャラクター

絢瀬絵里絢瀬亜里沙ラブライブ!)…ロシア人の祖母を持つクォーター
小原鞠莉ラブライブ!サンシャイン!!)…イタリア系アメリカ人を父に持つハーフ
エマ・ヴェルデ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)…スイス人
鐘嵐珠(〃)…日中ハーフ
ミア・テイラー(〃)…アメリカ人
唐可可ラブライブ!スーパースター!!)…上海出身の中国人(中国人を父に持つハーフ)
蘭花モブライブ!)…中国人
ラクシャータ(モブライブ!)…インド
イザベラマリアレオクリスティーナジェニファー(スクフェス)レベッカ(モブライブ!)…出身地不明

公野櫻子作品に登場する外国に関係するキャラクター

春歌シスター・プリンセス)…ドイツからの帰国子女
四葉(シスプリ)…イギリスからの帰国子女
亞里亞(シスプリ)…フランスからの帰国子女
花園静馬ストロベリー・パニック!)…フランスへ留学する予定だった
星花BabyPrincess)…基本コスチュームがチャイナドレス風

渋谷凛・・・別作品の同じ苗字のアイドル。ただし「澁」ではなく「渋」。また、かのんは渋谷区在住だが、凛の実家は世田谷区

夏海まなつ…同年のアニメの主人公。それぞれのシリーズの主人公の従来の年齢より年下な点、茶髪、所属するチームが全員で5人である点、またそのチームでリーダーを務める点、番組の主人公であるなど、共通点が多い。

乾巧シリーズ4作目の主人公。こちらも初期は口が悪くぶっきらぼうだったがある人物と出会うことで変わっていき、物事に対しても消極的だったが最終的には身を投じる事を決意するなど共通点がある。

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