概要
決闘者の王国編にて登場する、I2社から派遣された、デュエリストを狩るプレイヤーキラーの1人。本名不明。
アニメでは、決闘者の王国編『漆黒の決闘! 闇晦ましの城』にて登場する。
闇遊戯に臆病者と連発された人。
人物
全身黒づくめで長身、見るからに怪しい人相の男。
真夜中に孤立しているデュエリストの隙を狙ってはデュエルを強要し、「闇晦ましの城」の効果で周囲を闇に包む戦術で勝利しスターチップを奪うことが役割。これはペガサス・J・クロフォードの命令ではなく、I2社の命令であり、またペガサスを「ペガサス様」と敬称で呼んでいることから彼には従順であることがわかる。だが、ペガサスが決闘者の王国において用意した莫大な優勝賞金は、参加者を呼び込むための建前で、最初から渡すつもりはなかったことに関しては「ああ見えてかなりケチな男」と酷評しているなど、(自分のことを棚に上げているとはいえ)不信感を抱いている節も見られる(原作のみ。アニメでは「渡すつもりはない」のセリフ自体なく、プレイヤーキラー自身もペガサスに関与していない)。
孔雀舞をさらってデュエルを仕掛け、彼女を圧倒した後、駆けつけた武藤遊戯一行が事情を知り、闇遊戯とデュエルする。同じ戦術で遊戯を圧倒するも、その戦術は安全性を求めないと勝てない自信のなさの裏返しであり、そのことを闇遊戯に威圧的だが安全を確保しなければ攻撃できない臆病者と酷評された上、最後は闇遊戯の「カタパルト・タートル」の効果で「闇晦ましの城」もろとも破壊されて敗北。その後、闇遊戯の「罰ゲーム」により闇に包まれて失明したらしい(アニメではマインドクラッシュで悪の心を砕かれた)。
しかし、戦法はともかくデュエル自体はあくまでルールに則り正々堂々と行っている。
バンデット・キースのようなイカサマや暴力行為も、この世界では常套手段と化しているマナーの悪い盤外戦術もしていないし、舞に対しても結局はデュエルを挑んだだけである。
また、彼のプレイヤーキラーとしての活動はあくまで決闘者の王国のルールに従ってのもので、自分もちゃんと所持するスターチップを賭けている。遊戯は「舞から盗み出した星を賭けてもらう」と言っているが、正当なデュエルの対価であり断じて盗んではいない。
彼が悪いことをしているとすれば真夜中に現れてデュエルを強要してくることくらいであるにもかかわらず、上記のようにボロクソに罵られた挙げ句に罰ゲームの対象にされて人生を壊されるという、非常に理不尽な目に遭っている。
だがアニメでは往生際が悪く、敗北するとデュエルリングに設置してあった火炎放射器で遊戯を焼き殺そうとする文句なしに卑劣な場面が見られた。なのに罰ゲームはこちらの方がマイルドになっている。
原作で遊戯が罰ゲームを執行した最後の相手である(決闘者の王国編ではプレイヤーキラー以外に罰ゲームは執行せず、うち3番目に登場した迷宮兄弟は前二者ほど姑息な手段や挑発を行わなかったためか、やはり執行されていない)。ペガサスとの闘いの後は心境の変化もあり、罰ゲームを行うこと自体をやめてしまった。
ゲーム版
GBAソフト『8』では、死の物真似師とともに再登場。闇遊戯によってマインドクラッシュされたはずだが、懲りずに悪役として遊戯たちに立ちはだかる。敗北後も往生際の悪さは相変わらずで、城之内と一進一退の攻防でリアルファイトに発展してしまう。
使用カード
余談
上記の通り、遊戯から幾度もなく臆病者と酷評されたが、攻撃を重視するか防御を重視するかは、当然プレイヤー毎にプレイングが異なっている以上、一概に責めるべきではない。
とはいえ、原作(特に王国編)では現在よりもルールが曖昧で、口論も含めてデュエリストの腕と言う傾向があるので、煽りに負けるほうが悪いとも言える。リアルのTCGと一緒にして遊戯を批判するのはお門違いだろう。
もちろん、リアルでは、このような行為はもっての他である。
彼はあくまでルールに従った正当な方法でスターチップを奪っているが、一方の遊戯は6つのスターチップを賭けながら相手に8つのスターチップを要求し、「足りない分のスターチップは自分の命を賭ける」などと宣言。そして、命は2つのスターチップの対価だったはずなのに、「自分は命を賭けているから貴様が負けたら罰ゲーム」と勝手に条件を上乗せしている。
しかもその罰ゲームは、底なしの闇に落とされる幻覚と言う劇中でもトップクラスに過酷な罰ゲーム。
……こっちの方は、遊戯が批判されても仕方ない気がする。
なお、個人名がない上に、やたらと長い通り名のせいか、名前の文字数に制限のあるゲーム媒体の中には、『闇使い』の呼称も存在する。